2024/08/02放送
「世の光」の時間です。私は東京・新宿区にある西落合キリスト教会の牧師・安井 聖です。
初めに、旧約聖書詩篇第121篇3節のことばを口語訳聖書で朗読します。
「主はあなたの足の動かされるのをゆるされない。」
何と力強いことばでしょう。私たちが信じている神は、天と地、私たちが生きているこの世界のすべてのものを造り、支配しておられるお方です。この神がお許しにならない限り、どんな出来事も起こりません。
そして聖書は語りかけます。主なる神は、あなたの足が揺り動かされ倒れてしまうのを決してお許しにならない。
・・・神がお許しにならないのだから、あなたに災いが起こるなんてことあり得ないだろう?
ブラームスの子守唄の歌詞に、このようなことばがあります。
「朝が来て、神がお許しくださるなら、おまえは目覚めるよ。」
私たちはごく当たり前のように、寝床に就いても明日の朝には必ず目を覚ます、そう思っています。
でもこの歌はそんなふうに考えていません。
神がお許しくださるから、明日目覚めることができる。
でももし神がお許しにならないとしたら・・・ そんなふうに考え始めると、この歌はとても厳しい事柄を歌っているように思えます。
でも、これは子守唄です。あなたのいのちは神の大きな御手の中にあるんだから、安心してお休みなさい。そう子どもに歌いかけているんです。
私たちは誰一人として明日自分がどうなるかを前もって知ることなどできません。しかし、たとえ明日どうなろうとも、私たちを愛し、私たちのためにどんな犠牲をも惜しまれない神が、大きく温かな御手で私たちのいのちをしっかり握りしめていてくださる。生きている時だけではなく、死ぬ時にも死を超えて神がその大きな御手の中で私たちを生かしていてくださる。
だからこそ私たちは安心して生きていくことができる。夜、安心して床に就くことができるんです。
( PBA制作「世の光」 2024.8.2放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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