2024/08/03放送
「世の光」の時間です。私は東京・新宿区にある西落合キリスト教会の牧師・安井聖です。
初めに、新約聖書ヨハネの手紙第一 第3章20節のことばを朗読します。
「たとえ自分の心が責めたとしても、安らかでいられます。神は私たちの心よりも大きな方であり、すべてをご存じだからです。」
私は以前、このことばを読んで驚きました。
神は私たちの心よりも大きい。私たちのすべてをご存知であられる神は、私たちのどんな心をも受けとめてくださる。だからこそ私たちは自分のどんな気持ちも神の前に安心して話して、何でも祈ることができる。祈りながら私たちは自分の心の中の思いのすべてを神の前に遠慮なく広げることができる。どんな悲しみも悩みも大きな神がしっかりと受けとめてくださる。
このことばはそう語りかけています。
しかも、「たとえ自分の心が責めたとしても」、とそう聖書は語るんです。
私たちは、人から責められるという辛い経験をすることがあります。でも他の誰かに責められるよりも自分の心が自分を責める、そんな思いに囚われてしまう時ほど辛いことはありません。こんな自分じゃダメだ、とても受け入れられない。そんなふうに自分を責める心に追い立てられてしまうとき、本当に不安になります。こんな自分ではこれからどうなってしまうのか・・・
しかし聖書は語りかけます。
たとえ自分を責める心を抱えていても、また事実自分が責められるような人間であったとしても、神はあなたの心よりも大きい。あなたがどんなに罪深い人間であったとしても、神はあなたを赦し、受け入れていてくださる。父なる神は、十字架で死なれた独り子主イエスの血によって、あなたの罪のすべてを洗いきよめていてくださる。だから、あなたの弱さがどんなにあなたを恐れさせたとしても、それらのものがあなた自身を傷つけ痛めつけるなんていうことは決して起こらない。神があなたの味方なんだ。だから神の前に安心して生きていきなさい。
この聖書のことばはそう語りかけている。これを受け入れてくださったらと心から願っています。
今週一週間お聴きくださりありがとうございました。ぜひ一度お近くのキリスト教会へいらしてください。
( PBA制作「世の光」 2024.8.3放送でのお話しより )
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