2024/08/05放送
「世の光」の時間です。福井誠です。リスナーの皆様、お変わりございませんか? 皆様と一緒に聖書を読んでいくことを嬉しく思っています。
さて、今日から新約聖書の最初の書、マタイの福音書を共に読んでまいります。今日は「イエスが救い主である動かぬ証拠」と題してお話します。新約聖書マタイの福音書1章1節からお読みします。
「アブラハムの子、ダビデの子、イエス・キリストの系図。」
私が牧師になるため東京に出て来た時のことです。かつて働いていた大学病院の上司が近くに住んでいると知り、訪ねたことがあります。玄関をくぐると、その正面に見事な家系図が飾られていました。どうやら彼の家は代々、江戸幕府の医者を務めた由緒ある家系のようでした。私の先祖は、その昔、山形県の庄内藩の家老の一人であったようですが、これほど立派に系図は残っておらず、その様子にただただ圧倒されたものでした。
ところで、この福音書を書いたマタイは、同じようにイエスの系図を綺麗に整えて書き上げています。というのも、ユダヤ人は自分たちの子孫から約束のメシヤが生まれるというので、血の純潔と系図の保存を重んじていました。そこでマタイは、旧約聖書で預言された人類の救い主がダビデの子孫から生まれたことを示したわけです。
大切なのは、この系図がイエスを約束の救い主であると証明する重要なものだったということです。
当時ユダヤで王様であったヘロデは、自分の血統に劣等感を抱き、ユダヤ人の系図を焼き捨てるように命じました。また紀元70年、ローマ帝国がエルサレムの政治的暴動を制圧した際に、神殿も、神殿に保管された系図も、ことごとく焼き尽くされてしまいました。
つまり、ダビデの子として今なおその歴史的証拠として系図を示すことができるのは、このイエス以外にはいないというわけです。この動かぬ証拠をもとにマタイは、イエスが全人類の霊的な救い主であることを、これから28章に渡って説明していきます。
ぜひ続けて聖書を読んで、その預言の確かさを知っていただきたいと思います。
( PBA制作「世の光」 2024.8.5放送でのお話しより )
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