♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■あの人はどこにいるのか / 板倉邦雄

2024年11月26日 | Weblog

2024/08/20放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は、「あの人はどこにいるのか」という題でお話ししましょう。自分たちにとって大切な人であるならば、その人を捜し回ることは当たり前のことです。その人が自分たちにとって待ちに待った救い主であれば、なおさらのことですね。ヨハネの福音書7章10節からです。

 さてイエス様は自分の兄弟たちの勧めを断ってガリラヤに留まっていました。ところが自分の兄弟たちが仮庵の祭にユダヤに行った後で、イエス様は人目を忍んで密かに祭りへ行かれたのです。

 ところで、ユダヤのエルサレムの都では、年に一度の仮庵の祭でごった返していました。世界中からユダヤ人たちが巡礼の旅をしながら祭りのために都に集まっていたのです。イエス様にとっては二度目のエルサレム訪問となりました。
 一回目の時に、イエス様の言動を知っていたユダヤ人たちは、今年の祭りにもイエスという人物が来ているのではないかと思い、口々に「あの人はどこにいるのか」「あの人を知らないか」と言いながらイエス様を捜し回っていたのです。

 「あの人」とはイエス様を捜し求める人々にとっては、自分たちが待ちに待った「キリスト」「救い主」ではないか、という意味が込められていたのではないでしょうか。ダビデのような王様であり、私たちの愛する祖国をローマ帝国から解放する人、そしてモーセのような預言者であり、外国人のヘロデ王の圧政から自由にする人、そのような「あの人」を、祭りに来た人々はイエス様の中に求めていたのです。
 しかも、祭りに集まった群衆の中にはイエス様についていろいろと噂が立っていました。ある人々は「あの人は良い人だ」と言い、他の人々は「いや、あれは群衆を惑わしている」と言っていました。しかし、ユダヤ人たちの指導者たちを恐れて、イエス様のことを公然と口にする者はいなかったのです。

 さて翻って私たちはこの三者のうちの誰でしょうか? 「あの人はどこにいるのか」とイエス様を捜し求める人ですか? 「あの人はただのいい人だ」と言う人でしょうか? それとも、「いや、イエスは人々を惑わす人だ」と言う人でしょうか? 一番最初の人、イエス様を捜す人になりたいものですね。


 ( PBA制作「世の光」 2024.8.20放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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