♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■エクソドス / 関根弘興

2019年06月21日 | Weblog
2019/5/17放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 
 イエス様の生涯を記した福音書の中に、イエス様がペテロとヨハネとヤコブの三人を連れて高い山に登られた出来事が書かれています。山に着くと弟子たちは疲れていたのでしょうねえ、眠気を催して、うとうとし始めてしまいました。その時でした。何と白く光輝く栄光の姿に変貌したイエス様の姿を見たのです。そして更に驚いたことに、その場所に旧約聖書に登場するあの有名なモーセとエリヤが現れ、イエス様と話合っていたというのですね。

 ではモーセとエリヤはイエス様と一体何を話し合っていたのでしょう。聖書にはこう記されています。ルカの福音書9章30節(、31節)
 「そして、見よ、二人の人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤで、栄光のうちに現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について、話していたのであった。
 こう記されています。モーセとエリヤとイエス様が、イエス様の最後について話し合っていたって言うんですねえ。実はこの箇所で「最後」と訳されることばはギリシャ語ではエクソドスと言います。そして旧約聖書ではですね、この「エクソドス」ということばは出エジプト記のギリシャ語の書名として使われているんです。この出エジプト記というのはイスラエルの民がエジプトの奴隷状態から脱出して神様の約束の国に向かうという事の出来事が書かれた書物です。ですから、今日の箇所でモーセとエリヤとイエス様が話し合っていた最後 、「エクソドス」とはイエス様がこれから成し遂げようとすることは、すべての人が罪と死の束縛から解放され、すべての人に永遠のいのちが与えられる、というイエス様の十字架と復活の出来事を指しているんですねえ。イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最後こそ、実は私たちの永遠の救いに繋がるものだということを聖書は教えています。

 後にパウロという人は使徒の働き26章22節(、23節)でこう話しています。
 「このようにして、私は今日に至るまで神の助けを受けながら、堅く立って、小さい者にも大きい者にも証しをしています。そして、話してきたことは、預言者たちやモーセが後に起こるはずだと語ったことにほかなりません。すなわち、キリストが苦しみを受けること、また、死者の中から最初に復活し、この民にも異邦人にも光を宣べ伝えることになると話したのです。
     (PBA制作「世の光」2019.5.17放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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