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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし- 12 / 大嶋重徳

2017年05月25日 | Weblog
2017/5/25放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 大嶋重徳です。

 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒を始めとした聖書のことばは人間を縛りつけるものではなく自由へと導くためのことばなのです。

 十戒第二戒には、「あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。」(出エジプト記 20章4節)とあります。

 偶像とは人間が刻む神の像のことです。現代は、あれが無いとまずいですよ、と価値感を強要される偶像化した社会の中を生きているように思います。これらの偶像化した社会の中で語られる語り口は、何のためにそれを用いるのか、ということを考えさせません。それを手に入れることが目的となり、その目的達成をすると次の目的が目の前に現れるのです。そのプロセスには、何のために生きるのかという人生の問いは、こちら偶像提供者が考えるのであなたは考える必要が無い、と言います。そしてあなたは、何のためにそれを用いるのかを考えることなく、それを手に入れることをまず考えなさい、と迫って来るのです。

 言うまでもなく受験勉強はそうだったでしょう。何のために勉強するのかではなく、○○大学の合格を手に入れるならあなたの人生は良くなるでしょう、そして生きる意味・人生の意味を考えている暇があったら勉強しなさい、と言われた訳です。そして大学に入ったら考えようと思っていた大きな人生の問いも、就職できるか?という不安に煽られ、何のために働くのか、という問いなどは問う暇が与えられません。

 そして私たちは、神を神として生きることで与えられる自由や愛や使命や責任の中を生きることよりも、神の国の価値感に生きることよりも、社会が与えて来る価値、人間に万能感を与えてくれる偶像を手に入れることを選び取るようになり、いつの間にか、そのような偶像を自分の心に刻み始めるのです。

 このような生き方は、知らず知らずの内に私たちの中で自由を奪い取っていきます。この偶像的価値感の中で、自分だけがおかしいのではないか?という不安が生まれていきます。

 十戒を与える神様が私たちに求めておられるのは、この偶像的価値感からの解放です。私たちが祈るとき、この偶像ではなく、この世界を造られた神様を思い浮かべます。そしてこの神様の求められているものを静かに求めていくときに、私たちは偶像の束縛から解放されていくことができるのです。

  ( PBA制作「世の光」2017.5.25放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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このサイトは URL名として  http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。



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