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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■苦役の労務 / 板倉邦雄

2014年11月05日 | Weblog
2014/11/05放送



 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。今日は「苦役の労務」という題でお話ししましょう。

 ドイツの強制収容所での体験を綴った『夜と霧』の作者、ビクトール・フランクは強制労働の実態を生々しく描きました。人間としてでなく、一個の物体として強制労働させられ、病気になるとガス室へ送られる様は、人間が精神性さえ失くしていくと言うのです。

 さて恐らくエジプトの国で強制労働に明け暮れするイスラエルの人々も同じような状態ではなかったでしょうか。多くの日を経てエジプトの王は死にました。しかしイスラエル人は楽になりませんでした。相も変わらず奴隷としてこき使われ、その苦役の勤めのゆえにうめき苦しんでいました。しかし余りの苦しさの故に耐えかね、とうとう主なる神様に助けを求めるのでした。

 フランクルによりますと、強制収容所で生き残った人々は頑強な人ではなく目的をもった人と宗教をもって祈る人だったと記しています。苦役の中で耐えられない時、「神様!」と祈れる人は幸いでしょう。その悲痛な訴えと叫びは天の神様に届きました。神はイスラエルの人々のうめきと叫びを聞いてくださったのです。そして神様はアブラハム、イサク、ヤコブへの約束を忘れることはありませんでした。その約束とは、あなたがたの子孫を約束の地カナンに連れ戻す、という約束でした。神様は天からイスラエルの人々の一部始終を見ておられたのです。そしていよいよ彼らを救出しようと決意されました。イエス・キリストの神は歴史の中に働いておられる神様です。イエスは言われました。「わたしの父は今に至るまで働いておられる。だからわたしも働くのである」 (ヨハネの福音書5章17節参照)

 しかしながら実際に働かれるには時があります。それは人の時ではなく神の時です。まさにその時が来ようとしていました。時が満ちてイスラエルの人々の苦役の労務からの救出とエジプト脱出とが整いました。

 聖書のことばです。

 「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。 」 第一コリント人への手紙10章13節 (口語訳聖書)

 (PBA制作「世の光」2014.11.05放送でのお話より )

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