世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。
あなたにとってこの一年はどんな一年でしたか? 聖書の中には「わが魂よ、主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」って書いてあるんです。どうも私たちは人に借りた千円はすぐに忘れ、人に貸した十円はいつまでも覚えているんですよね。してもらったことはすぐに忘れてしまい、してあげたことはいつまでも恩きせがましく忘れないんですよ。聖書は、神様があなたに良くしてくださったことを何一つ忘れるな、って言っているんですねえ。
でもある人はこう思うでしょう。(冗談じゃないよ。この一年何にもいいことなんかなかったよ。悪いことばかりで感謝することなんか何一つないさ。)って。でも考えてください。少なくてもあなたは今このラジオを聞くことができている人なんですよね。人生に不満を数え始めたらキリがありません。人はある一定の生活水準を超えると、それ以上にお金が増えても、例えば新しい車を買っても家が出来ても、それは短い期間は嬉しさもあり喜びも出てきますけれども、決して長続きはしないのだそうです。要するに人は、どんなにお金があっても成功しても健康でも、いつのまにか不満が頭をもたげ、満足することがなかなかできないんだという訳です。
でも、感謝することをはじめるとこれはまったく違ってくるんですねえ。今まで当たり前だと思っていた事に感謝し始めるんです。生かされていることの感謝、今こうしていられることへの感謝、こうしてある意味何の不自由もなく私たちは空気を吸っていますよね。どれだけ感謝できるでしょう。
私の尊敬している牧師の方で、肺結核を患い、肺の機能が通常よりも半分以下にまでなってしまった方がいます。今はどこに行っても酸素ボンベを離すことができない状態なんです。その先生が私にこう言いました。「関根先生、ただでたくさんの空気を吸うことができるって感謝なんですよ。これを金額で換算したらどれだけ大変か想像できますか。今私はそれをつくづく実感しているんですよ。」こう言われたんです。当たり前のことの中にどれほど感謝すべきことがあるか。この先生は私に教えてくださいました。
あなたを支え、愛していてくださる神様があなたを生かし、恵みの数々を数えてみなさい、と言われるんです。どうぞ、空の鳥を御覧ください。野の花を見てください。外に出て大空を御覧ください。「わたしの目にはあなたは高価で尊い」と言われる神様が、あなたを支えてくださる事を心に留めながら、これから迎える新しい一年をスタートしていただきたいと思うんですねえ。
(PBA制作「世の光」12/28放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。また、近くの教会も紹介してくれますので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。