♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■博士たちの捧げもの

2004年12月21日 | Weblog
  
 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか。関根弘興(ひろおき)です。今日もさわやかに一日を過ごしていきたいですね。

 今はクリスマス。イエス・キリストの誕生にまつわる出来事を毎回聖書からお話ししています。

 今から約二千年前にイエス・キリストはお生まれになりました。その最初に訪れたのは一体誰だったでしょう。それは野宿で夜番をしていた羊飼いたちだったんですねえ。そして聖書を読むと、その後しばらくして東の方から博士たちがやって来たことが記されています。彼らは星の運行を研究している人たちだったようです。

 ある時彼らは、不思議に輝く星を見つけました。それは今まで見たことのない星の輝きだったんですねえ。これはきっと王の王である救い主がお生まれになったしるしに違いない、と考えました。そして何と彼らは、遥か遠い道のりを何ケ月もかけてやってきたんです。もちろん王の王として、救い主としてお生まれになった方を伏し拝みに来たのですから、当然エルサレムの王宮に出かけました。

 すると驚いたのは当時の王様のヘロデでした。彼は大いに憤慨しました。なぜなら自分の知らない所で王の王が生まれるなんて聞いたからです。彼はさっそく学者を集め、旧約聖書から救い主が生まれるのはどこかを調べさせました。すると、ベツレヘムであるということが分かったのです。ヘロデはこの博士たちをベツレヘムに送り、あとでちゃんと報告しろよとちゃんと伝えてですね、送り出したんですね。

 さあ、博士たちはベツレヘムに向かって行きました。すると東方で見たあの輝く星が、前方に輝いているではありませんか。彼らはついにベツレヘムにおられる幼子イエス様に会うことができました。

 しかしその場所は王宮とはかけ離れた場所です。それは粗末な、決して綺麗とは言いがたい場所でした。何ケ月もかけて来たのに、彼らが見たものは一体何でしょう。小さな家に寝かされている幼子イエス様と母マリヤ、そしてヨセフの姿だけでした。そこには何の劇的なパフォーマンスもありません。奇跡もありません。荘厳な讃美歌も流れていませせん。心に響く説教もありません。しかし彼らは、目の前にいる幼子こそ救い主だと確信し、自分たちが持ってきた高価な乳香、没薬、黄金を捧げ、礼拝をしたんです。

 クリスマスとは、二つのことばからの合成語なんですねえ。キリストということばと、マスということば、これは礼拝するという意味なんです。本当のクリスマスは、何かを受け取るという事ではなく、心からイエス・キリストを喜び礼拝する事こそ、本当のクリスマスなんですねえ。

 (PBA制作「世の光」12/21放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。また、近くの教会も紹介してくれますので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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