4日早朝と9日の同地点
浸水した作業場での水位 トラクター
台風12号の豪雨による加古川の増水で、加東市の最上流域にあたる多井田地区の西山畳店の作業場が浸水した。避難勧告が出ていた4日早朝、闘龍橋の東詰にある同店に駆けつけた際には、腰まで水に浸かりながら浸水に対処していた同店の西山修さんらの姿があった。9日、あらためて伺うと、まだ作業場で片付けをされている西山さんに出会い、話を伺うことができた。
闘龍灘のすぐ上流部にあたり、増水時にはすぐに水位が上がり、作業場前の田が浸かる。今回は写真のように作業場も浸水した。4日には煙突の上部だけ見えていたトラクターがそのまま置いてあった。
橋の下の岸が大きくえぐられていた。橋脚との間が狭く、すぐ下流の岩盤部分の手前だ。上流の西脇市域は23号台風の災害で大規模な河川工事が行われたが国管理の最上流部の加東市域は手つかずだ。県管理、国管理が市境で区切られ、同じ流域にありながら上流部で工事が行われ、下流部では増水の度に浸水被害の危険、不安にさらされる。豪雨による氾濫の頻度が高くなっているという。西山さんは上流の護岸工事の続きでここまでやってやっておけばよかったのにとため息まじりに話された。