中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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「一緒にいてもひとり アスペルガーの結婚がうまくいくために」(カトリン・ベントリー著 室崎育美訳 東京書籍)は、夫の心ない(と思われる)言葉や周囲を傷つける行動の根っこがアスペルガー症候群(AS)にあることを知ったカトリンが、自分たちの生活を修復していった17年間の体験を書いたものです。
この本の第17章「エネルギー理論」に特に納得しました。抜粋して紹介します。
(エネルギーがなくなると打ちのめされた感じがするので)すばやく補給しようとして、私たち人間はほかの人間に目を向け、その人からエネルギーを盗もうと次の四つの方法をとります。
■怒り
言葉を使って、あるいは身体で人を脅すとその人からエネルギーを取ることができます。学校でよく見られる行動です。ストレスを抱えた児童生徒がかんしゃくを起こして、自分のエネルギータンクを満タンにすることはよくあります。いじめも同じ目的のために、ほかの子どもを苦しめます。
■よそよそしさ
私たちが不可解でよそよそしい態度を取ると、周囲の人は私たちが何に困っているのだろうと考えてしまいます。私たちが何を感じ考えているのか、その人たちにわからないままだと、その人たちからエネルギーを取っていることになります。
相手の感情や考えをでたらめに推測しなくてはならないとしたらとても疲れます。だからコミュニケーションが大事なのです。
■質問
他人の生活のあら探しをしようと詮索し、その行動を批判することもエネルギーを盗む効果的な方法です。標的にされた人は、質問する人の意図がわからないことが多く、その人の目を気にするようになります。この行動は害のないただのおしゃべりのように見えても、人を見下したような態度のために、質問される方はエネルギーを吸い取られ、質問する方はエネルギーを補給します。
■自己憐憫
自分たちの不幸を誰かのせいにし、必要なときにいてくれなかったと暗に責めるのは、その人からエネルギーを奪うすばらしい方法です。
【エネルギーバトル】
残念ながら誰もが自分に最適の方法でエネルギーを手に入れようと戦っています。相手のエネルギーを奪ってしまえば、相手は仕返しとして私たちをエネルギーバトルに引き込みます。
ASであるパートナーはエネルギーを短時間に失ってしまい、私たちもいつも消耗しているので、アスペルガーの結婚ではこのバトルが絶えません。
落ち込んでいるとき、「自分のほうがもっと気分がふさいでいる」というパートナーの言葉を聞いたことはありませんか。パートナーの怒りに対抗してあなたが大きな声を上げたら、火に油を注いだだけだったという経験はありませんか。
爆発を減らせば、関係は間違いなく改善するでしょう。
【エネルギーバトル回避法】
■エネルギーを補充できる活動を見つける
人によって違いますが、水泳、ウォーキング、読書、絵を描く、よい映画を見る、親切で元気のでる友人と過ごすなどの活動が入るでしょう。いい気分になればなんでもよいのです。
■エネルギーを保持する
エネルギー泥棒は社会のいたるところにいます。自分のエネルギーを維持したいなら、「泥棒」がだれか認識し、できるだけその人たちから距離を置くことです。
気持ちが盛り上がる活動に参加してエネルギーを得ることが第一のステップ、それを維持するのが第二のステップです。自分のもっているものをなくせば、ほかからとろうとする危険があります。
もしパートナーが自分のエネルギーを盗もうとしているのがわかれば、それを止めさせ、仕返ししたい気持ちを抑えなくてはなりません。冷静にその場から抜け、エネルギーの湧く活動に移るのがベストです。
■パートナーのエネルギーをとらない
自分がパートナーに何をしているかをしっかり見ることがとても大事です。
(パートナーがASであると診断を受けたあとだと、自分が難しい状況にいることがはっきりして自分を哀れに思う理由ができるので、自己憐憫で相手のエネルギーをとる機会がたくさんあるため)
ときにはうまくいかなくてもがっかりしないで。ほかの人からエネルギーを補充しようという衝動を抑えるのは困難です。自分でエネルギーを補充し、ほかの人のタンクを空にしなければ、それがいつか習慣となり、あなたたちの関係に花が咲きます。
これって、どんな人との間にも起こること。自分はほかの人のエネルギーを盗まないように気をつけよう。やっぱりエネルギーバンパイアにはなりたくない。
ウィルス性胃腸炎を発症し早退して家でのんびり中、この記事を読んだらあらまー!そゆことか!と納得。上司がバンパイアです(笑)
幸いなことに、たらさんはじめ素敵な友達がたくさんいて、本や絵や綺麗なものが好きで、馬鹿上司に割いてる時間なんかねえよアホ、と言える腹黒さを持ち合わせてる、っていうのは、とても大事なことですよね!
それは「腹黒さ」じゃなくて、「健全さ」でしてよ。ほーっほっほっほ。