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首相、立憲主義を否定 解釈改憲「最高責任者は私」

2014-02-14 11:11:28 | がっくり


中浦和ふうるふうるのたらです。

 「ぼかあ独裁者になって戦争したいんだ。今だってほとんど独裁者だろ。だから言うこと聞けよ」って言ってんだよね、これ。私にはそう聞こえるんだけど。
 昨日(2月13日)の東京新聞朝刊を読んでびっくりしたのよ。抜粋します。
 
●首相、立憲主義を否定 解釈改憲「最高責任者は私」
 安倍晋三首相は十二日の衆院予算委員会で、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更をめぐり「(政府の)最高責任者は私だ。政府の答弁に私が責任を持って、その上で選挙で審判を受ける」と述べた。憲法解釈に関する政府見解は整合性が求められ、歴代内閣は内閣法制局の議論の積み重ねを尊重してきた。首相の発言は、それを覆して自ら解釈改憲を進める考えを示したものだ。首相主導で解釈改憲に踏み切れば、国民の自由や権利を守るため、政府を縛る憲法の立憲主義の否定になる。 

 首相は集団的自衛権の行使容認に向けて検討を進めている政府の有識者会議について、「(内閣法制局の議論の)積み上げのままで行くなら、そもそも会議を作る必要はない」と指摘した。

 つまりさ、
「実際に国を動かしている最高責任者はオレだ。そのオレが憲法を解釈して改憲する。逆らうやつらは選挙でオレを倒してみろ」
「オレの邪魔をする有識者会議なんて必要ない」
ってことだよね。さすがに批判の声があがったよ。抜粋します。

 元内閣法制局長官の阪田雅裕弁護士は、首相の発言に「選挙で審判を受ければいいというのは、憲法を普通の政策と同じようにとらえている。憲法は国家権力を縛るものだという『立憲主義』の考え方が分かっていない」と批判。
 「憲法九条から集団的自衛権を行使できると論理的には導けず、憲法解釈は変えられないというのが政府のスタンスだ。(従来の見解と)整合性がない」と指摘した。

  日本って、「国は、行政の最高責任者のために国民を自由に動かし、国家権力のために奉仕させることを基本原理とする」国なわけ?
 違うよね。「立憲主義」の国だよね。立憲主義が日本国憲法の基本原理と位置付けられているもん。
 その立憲主義って、「国家の役割は個人の権利や自由の保障にあると定義した上で、憲法によって国家権力の行動を厳格に制約するという考え」なんですが。
 となると安倍首相って憲法違反者じゃん。そんな人が最高責任者?! あーあ。

 とガックリしてたら、安倍首相の発言はさすがに自民党内部からも批判が出たって。今日(2月14日)の東京新聞朝刊を抜粋します。

●首相の憲法解釈変更発言 自民内からも批判 「三権分立崩す」
 安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を認める憲法解釈の変更を、歴代内閣による議論の積み重ねを覆して自ら進める考えを国会答弁で示したのに対し、十三日の自民党総務会で「三権分立を根底から崩す」などと批判が相次いだ。
 総務会では、まず村上誠一郎元行革担当相が「首相の発言は、選挙で勝てば憲法を拡大解釈できると理解できる。そのときどきの政権が解釈を変更できることになるのは問題がある」と批判。村上氏の発言は、政府が意のままに憲法解釈を変えれば、国会が国権の最高機関としての立場から政府をチェックする三権分立の仕組みが崩れると指摘したもの。
 村上氏の発言を受け、野田毅党税調会長が「大事な話で、正面から受け止めるべきだ。内閣法制局と首相の役割を冷静に考えて、答弁は慎重にすべきだ」と指摘。溝手顕正参院議員会長も同調した。船田元・党憲法改正推進本部長は「解釈変更で対応できるのなら、私の仕事はなくなってしまう」と述べた。
 集団的自衛権の行使容認は政府の有識者懇談会が議論中で、見直し案もまとまっていないのに批判が続出するのは異例。


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