語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】電動歯ブラシ ~大事なことは~

2017年04月14日 | 医療・保健・福祉・介護
 電動歯ブラシは電気で自動的に動く歯ブラシ、1秒間に20~2万ヘルツで振動・回転する音波式電動歯ブラシ、2万ヘルツ以上の音波を発生し、振動しないタイプの超音波電動歯ブラシの3種類に分かれる。価格も数百~数万円までいろいろ。手で磨く歯ブラシよりも、短時間で効果的に歯垢(しこう)を取り除くといわれているが、実際はどうなのだろうか。
 世界的なヘルスケア情報の評価を行っている「コクラン共同計画」という国際プロジェクトが、2014年に電動歯ブラシの有用性についての報告を行った。これによれば、検討を行った7種類の電動歯ブラシ技術のうち、振動、回転するタイプの1種類をのぞいて、どの電動歯ブラシも歯垢や歯肉炎の低減について、手動の歯ブラシと比べて有効性が高いとはいえないと結論づけている。
 機械で磨いているからという安心感で、磨く時間が短くなったり、磨き方が雑になったりすると、かえって磨き残しが多くなる可能性もある。どんな歯ブラシでも、やはり「磨き方」が大切なようだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「電動歯ブラシ ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年3月13日)を引用
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