ナマコは北海道から沖縄までの海に生息しているが、愛知県の三河湾内の佐久島では、ちょうど今頃がナマコ漁と加工の最盛期となっている。寒さの中、漁師が素潜りで水深5メートルから10メートルに生息するナマコを一つ一つ手で拾うそうだ。
新鮮なナマコの腹を割いて長いもので1メートルもの腸を取り出し、丁寧に洗って砂を抜き、塩辛にすると「コノワタ」になる。三河のコノワタは、尾張徳川藩から江戸幕府に献上されたそうで、肥前のカラスミ、越前のウニとともに「天下の三珍」と言われるようになった。磯の香りが好きな人にはたまらない一品。ナマコの卵巣の塩辛は「くちこ」「ばちこ」と呼ばれ、こちらも高級珍味として知られている。
ナマコを生で食べるのは日本人だけで、中国では一度乾燥させる。ビタミン類やカルシウム、コンドロイチン、コラーゲンなどの薬効成分を含んでいるため、海の薬用ニンジンという意味で「海参」と呼んで、漢方薬になる。また、ナマコから抽出されるホロトキシンには、抗真菌作用があり、水虫の治療薬として活用されている。
□南雲つぐみ(医学ライター)「ナマコとこのわた ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年1月17日)
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