語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】長良川の鵜飼い開き ~5月11日~

2017年05月11日 | 医療・保健・福祉・介護
 闇夜にかがり火をたき、アユやフナなどの川魚を招き寄せ、飼いならした鵜に捕食させて吐き出させる漁法、鵜飼いは、1,300年の起源を持つ。各地の古墳からは、鵜飼いを表したと思われる埴輪も出土している。源氏物語では3カ所にあり、取った魚と鷹狩りで得た鳥を、最上品として帝(みかど)に献上する場面が描かれている。
 長良川(岐阜県)の鵜飼の漁師を「鵜匠」として保護し、伝統芸能の一つに高めたのは織田信長だという。江戸時代には尾張藩徳川家の保護を受け、明治時代に入ると、長良川の鵜匠は宮内庁式部職となって今日に続いている。鵜匠は世襲制で現在同県内に6人いるという。
 毎年5月11日は長良川の鵜飼い開きが行われる。各地の川でもアユが解禁になる時期だ。まさに初夏から夏にだけ味わえる旬の味覚だが、中でも鵜飼いのアユはウのくちばしのあとが胴体に残り、「歯形の鮎」といわれて希少価値が高い。くわえられた鮎は、その瞬間にショック死するため鮮度が抜群で、味も良いそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「長良川の鵜飼い開き ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年5月11日)を引用
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  木曽三川。千本松原(堤防)の右手に揖斐川。左手に長良川。長良川のさらに左手に木曾川。
 

 岐阜市湊町にある鵜飼い像