語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】駅弁の由来 ~明治18年「白木屋旅館」~

2017年04月26日 | 医療・保健・福祉・介護
 駅弁は、長距離列車に乗る際の楽しみの一つだ。近頃は、東京駅などのターミナル駅に行くと全国各地の弁当を販売していて、つい手に取りたくなる。その地方の名産品が入っているパッケージのデザインも目を楽しませてくれるので、自宅で食べてもひとときの旅情を感じることができる。
 駅弁はもとより、弁当は日本独特の食文化といっていい。日本で最初の駅弁は、1985(明治18)年7月、現在のJR東日本東北本線、宇都宮駅(栃木県)の開業に合わせて、地元の白木屋旅館が販売したものとされる。梅干し入りでゴマ塩を振りかけたおにぎり2個に、たくあん2切れを竹の皮で包み、当時の金額5銭で売った。
 (駅弁の由来社)日本鉄道構内営業中央会所属企業の駅弁は、全国で数千種類以上あるという。JR高崎駅(群馬県)では「上州の朝がゆ」という暖かいおかゆに栗とむきエビが乗って460円の駅弁がある。朝の7時から9時まで100食の限定販売。朝9時前には売り切れてしまうことも多いので「まぼろしの駅弁」とも呼ばれているそうだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「駅弁の由来 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2017年4月15日)を引用
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