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安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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9月3日夕方、栃木県北部の地震について

2014-09-04 22:18:09 | 気象・地震
平成26年9月3日16時24分頃の栃木県北部の地震について(気象庁報道発表)

9月3日夕方、栃木県北部でM5.1(暫定値)の地震があり、日光市で震度5弱を記録した。震源深さは7km、発震機構(地震のメカニズム)は横ずれ断層型。断層が水平方向にずれる、比較的珍しい型だ。水平方向に断層がずれるため、震源が海底の時でも津波は正断層型、逆断層型ほど大きくならないことが多い。

この地震を、東日本大震災の余震とする解釈をとることは難しく、気象庁でもそのような見解はとっていないようだ。むしろ、今回の地震に近いのが、2013年2月25日に栃木県北部で起きた地震(参考資料)だ。震源も、横ずれ断層型である点も全く同じで、震源深さは昨年の地震が10km、今回の地震が7km。昨年の地震がM6.2だったことを考えると、むしろ今回の地震はこの地震の余震と見るべきだろう(昨年の地震のほうがマグニチュードが約1大きいので、地震のエネルギーは約32倍大きい)。

昨年2月の地震では、奥日光の旅館に通じる道路で土砂崩れが起き、旅館の客が1日足止めされるという騒ぎが起きている。また、当ブログ管理人自身、当時住んでいた福島・白河から東京に向かうため乗車していた新幹線で、ユレダス(早期地震検知警報システム)作動による急停車を初めて経験した。今回の地震が昨年2月の地震とそっくりであることに気づくことができた理由として、このときの記憶が残っていたという点も見逃せない。

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8月10日の青森県沖の地震について

2014-08-10 21:02:17 | 気象・地震
平成26年8月10日12時43分頃の青森県東方沖の地震について(気象庁報道発表)

報道発表を見ると、M6.1と地震の規模はやや大きめ(それでも、日本周辺では2~3か月に1回は起きている程度)、緊急地震速報が発表されたが、震度5弱は青森県七戸町のみで意外に地表の揺れは大きくなかった印象がある。発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型。この方から見て北米プレート内部の地震と考えられる。気象庁も会見で言及したとおり、震源は東日本大震災の震源域からは北に外れており、これを3.11の余震とするには無理がありすぎる。全く新たな地震と見てよいだろう。

最近、青森県沖~北海道胆振・日高・十勝地方あたりが騒がしくなってきたような気がする。地震の頻度は明らかに増えてきたし、プレート境界より西側の北米プレート内部での地震が増えた。3.11の2~3年前頃から、今回と同じようなプレート内部の地震が東北地方で相次いだ時期もある。この規模の地震発生がなぜか週末に多いことも、3.11直前数年間の東北の状況を思い出させる。青森県東方沖から十勝地方沿岸付近を震源に、M7~8クラスの地震が遠くない将来、起きるのではないかという気がする。




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今度は福島県沖で地震、一時津波注意報発令

2014-07-12 21:54:30 | 気象・地震
平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第73報)-平成26年7月12日04時22分頃の福島県沖の地震-(気象庁報道発表)

このところ地震が連続しており、解説記事を書くのが全然追いつかない…

土曜日の早朝、ぐっすり寝ていたかったのに、叩き起こされたという方も多いだろう。M6.8はかなり大きいが、日本周辺では年に数回、起きているレベルの地震だ。阪神、淡路大震災がM7.2だから、エネルギーはその15分の1程度か。深さは10km程度と東日本大震災と同じ浅い所での地震。発震機構は東西方向に張力軸を持つ正断層型 (速報)。

津波注意報が出されたのは、この地震が正断層型だったこともあるだろう(一般的に逆断層型より正断層型のほうが津波は大きくなりやすい)。津波注意報は今年4月のチリ沖地震以来だ。

気象庁は、この地震も先日と同様、東日本大震災の余震としている。今回の地震は正断層型だが、いわきの東、約140km付近というのは日本列島に近すぎて、アウターライズ地震との関係ははっきりしない。いずれにしても、今後1週間程度は余震に警戒してほしい。

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7月8日夕方の北海道の地震について

2014-07-09 22:53:50 | 気象・地震
平成26年7月8日18時05分頃の石狩地方南部の地震について(気象庁報道発表)

夕食時の北海道を突如、襲った震度5弱の地震。北海道に来てから、緊急地震速報を聞くのは初めてだ。福島時代の悪夢をよみがえらせる嫌な音である。ただ、局地的な地震だったようで、私の住む地域では全く揺れを感じなかった。

地震の規模はM5.6と、日本付近では月に1回程度は発生している、それほど大きいとはいえないもの。震源は3kmと極めて浅い。発震機構(地震のメカニズム)は西北西-東南東方向に圧力軸がある逆断層型。

北米プレート内部で起きた地震で、東北地方で起きている一連の内陸型地震と同様のものと考えられる。気がかりなのは、北海道の南部でこのところ、プレート内部の逆断層型地震が増えてきていることだ。東日本大震災の直前数年間の東北地方と同様、ある種の「不気味さ」を感じる。東北でも、岩手・宮城内陸地震など、東日本大震災の直前2~3年は今回と同様の内陸型地震が続いた。

北海道・浦河沖でのM7を超える巨大地震は、2003年を最後に発生しておらず、それから10年以上経過している。プレート境界型地震には周期性があるため、今すぐ巨大地震が到来するなどと言うつもりはないが、「不気味さ」は感じる。北海道南部沿岸・東北北部沿岸地方では、備えをしておいて損はない状況といえる。

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7月5日早朝の岩手県沖地震について

2014-07-06 22:11:19 | 気象・地震
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」について(第72報)-平成26年7月5日07時42分頃の岩手県沖の地震-(気象庁報道発表、PDF)

東北で、久しぶりに震度5弱を観測する地震があった。報道発表によると、地震規模はM5.9、震源深さは49km、発震機構(地震のメカニズム)は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型。これは、昨年8月4日の宮城県沖地震(資料)とほぼ同じだ。

東日本大震災は、震源深さが約10kmという浅い場所での地震だったが、最近、震源が40~50km程度のやや深めの場所での地震が増えてきている。昨年5月18日、福島県沖を震源とする地震(資料)も深さ46kmの震源の地震だ。逆に、最近は10km程度の浅い震源の地震は減少傾向にあり、興味深い。

報道発表の仕方からわかるように、気象庁はこの地震も東日本大震災の余震活動の一環と見ている。もちろん、地球的規模から見れば10kmか40~50kmかは誤差の範囲だろうから、これらの地震を東日本大震災の余震活動の一環とする気象庁の見解に、当ブログが正面から異議を唱えることは差し控えたいと思う。しかし一方、2012年頃までは、余震も10~20kmの比較的浅い震源に集中し、40~50km程度の深さで起こるものがほとんどなかったことを考えると、最近の地震は東日本大震災の余震活動の一環と捉えるとしても、以前のものと「毛色」が変わってきている。

数年後に再び東北沖を震源に巨大地震が起き、「いま考えれば、数年前の40~50km震源の地震は前震活動だった」などと振り返られることがないよう、最近の毛色の変わってきている地震活動については、少し丁寧に見ていく必要があると思う。

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5月5日、東京都震度5弱の地震について

2014-05-05 23:40:52 | 気象・地震
平成26年5月5日05時18分の伊豆大島近海の地震について(気象庁報道発表)

東京都心で震度5弱を観測した地震は東日本大震災以来とあって、久しぶりの衝撃に驚いた人も多いだろう。

気象庁の報道発表には発震機構(地震のメカニズム)等が書かれていないため、当ブログとしても詳細な論評はできないが、震源の深さは162kmとかなり深い場所での地震だった。震度5弱程度で済んだ背景にこの震源の深さがあることは間違いないが、このために揺れが伝わった範囲はかなり広かったといえる。

今回の震源は、ユーラシアプレート、北米プレート、フィリピン海プレートの3つがせめぎ合う場所であり、複雑な地震活動を伴うことで知られる。プレートの境界はこれよりもかなり浅いところにあるので、今回の地震は震源の深さから見てプレート境界型地震ではないが、今後数日は余震には注意してほしい。

なお、この地震に先立つ3日頃から、岐阜県飛騨地方で群発地震が続いていた。現在は終息しているが、東日本大震災直前の2011年2月下旬にも岐阜県飛騨地方で群発地震があったことを根拠に、大震災が近いとして警戒を呼びかける言説がインターネットの一部で出ている。当ブログは、そのような単純な経験則が通用するほど地震予測は簡単ではないと思っているが、一方で否定する材料がないことも事実である。3.11以降、世界的に地震活動が活発になっていることも事実であり、気になる人は警戒をしておくに越したことはない。

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【緊急警告】南米チリ沿岸で地震、念のため津波に注意してください

2014-04-02 21:24:29 | 気象・地震
2014年4月2日8時46分頃にチリ北部沿岸で発生した地震について(気象庁報道発表)

2014年4月2日8時46分頃にチリ北部沿岸で発生した地震について(第2報)(気象庁報道発表)

南米チリ沿岸で、日本時間で今朝8時46分頃、M8.2(暫定値)の大地震があった。詳細はリンク先の報道資料(PDF)のとおり。

この地震で、日本沿岸にも津波が到達する可能性がある。1960年5月23日のチリ地震に伴う津波では東北沿岸で多数の死者を出している。「地球の裏側だから」と侮らないでほしい。

なお、気象庁は、日本沿岸にも20~100cmの津波が到達するおそれがあるとしている(参考記事)。津波の予想高さが1mに満たない場合は津波注意報レベルだが、1m以上となる場合は津波警報が発表される。いずれの場合も、明日(3日)未明に津波が到達すると見込まれるので、警報や注意報が発表されたら速やかに海岸線から離れ、高台に避難する等の対策を取ってほしい。

それにしても、地震発生時刻が8時「46分」(日本時間)とは驚きだ。何が驚きなのかというと、まぁ以下を見てほしい。

阪神・淡路大震災(1995年)の発生時刻…1995年1月17日午前5時46分
米国・NYでの9.11テロ(2001年)の発生時刻…2001年9月11日午前8時46分(日本時間)
東日本大震災(2011年)の発生時刻…2011年3月11日午後2時46分

そして、今回のチリ地震も午前8時46分(日本時間)…。

これは、何かの呪いとしか思えない。

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3月14日未明の伊予灘地震について

2014-03-15 21:54:46 | 気象・地震
平成26年3月14日02時07分頃の伊予灘の地震について(気象庁報道発表)

14日未明、伊予灘を震源とする地震は、15名の負傷者を出した。すっかり「地震慣れ」した東日本と異なり、3.11以降も地震慣れしていない西日本だけに、多くの人が不意打ちを食らい、眠れない夜を過ごしたのではないか。

とはいえ、この地震の震源は、日本でも最大級の活断層である「中央構造線」の少し北側。ここから宮崎県沖の日向灘にかけては日頃から地震の巣と呼ばれている場所であり、驚くには当たらない。

発生日時 3月14日02時06分
マグニチュード 6.2(暫定値)
場所および深さ 伊予灘、深さ78km(暫定値)
発震機構等 東北東-西南西方向に張力軸を持つ型 (速報)

報道発表による地震の概要は上の通り。M6.2は、阪神・淡路大震災(M7.2)よりマグニチュードで1小さいから、地震のエネルギーは阪神・淡路大震災の約30分の1と考えてよい。雪の多い東日本と比べ、脆弱な作りの家屋が多い西日本にもかかわらず、大きな被害がなかったのは、震源が78kmと比較的深かったことも理由のひとつだろう。ただ、震源が深かったため、揺れの伝わった範囲はかなり広かったように思われる。

気になるのは発震機構(地震のメカニズム)で、張力軸という用語が使われている以上、正断層型と見られるが、本来、この地域は全体がユーラシアプレート上にあり、フィリピン海プレートによって押される側だから、プレート内での地震は逆断層型になることが多い。実際、2011年7月5日の和歌山県北部地震(気象庁報道資料)、2013年4月13日の淡路島付近の地震(気象庁報道資料)はいずれも逆断層型になっている。

今回の地震には前震が全くなく、発生後も体に感じる余震は全く発生していない。いわゆる前兆の全くない「突発性地震」であり、このまま終息に向かう可能性が最も高いと考えられるが、震源が中央構造線に近いこと、また通常と異なる発震機構の可能性があることなどから、当ブログとしては、しばらく注意深く見守りたいと思う。

それにしても、川内原発が「再稼働第1号」になるのではないか、との報道が流れたとたんにこの地震だ。川内原発も中央構造線の上にあり、伊方と並んで危険であることに変わりはない。福島原発事故を経験した当ブログからすれば、「原発再稼働はするな」という天からの啓示としか考えられない。

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首都圏の2月豪雪、異常気象に認定

2014-03-04 23:34:24 | 気象・地震
<2月の大雪>「30年に1回の異常な天候」 気象庁検討会(毎日)

2月、国道が積雪と放置車両でふさがれ、山梨県が陸の孤島となるなど大混乱を引き起こした大豪雪について、気象庁検討会が異常気象と認定した。記事にもあるように、異常気象の要件は30年に1回レベルであることだが、今回の豪雪は50年~100年に1回のレベルで十分要件を満たすといえるだろう。

ただ、豪雪と聞くと今なお語り草になっている昭和38(1963)年北陸豪雪(通称「サンパチ豪雪」)をしのぐほどの異常かといえば、おそらくそうではないだろう。異常の「桁外れ度」ではこれでもまだサンパチ豪雪のほうが上だといえる。何よりも今回の豪雪が「日頃雪が降らない地域に降ったための社会的混乱」であったのに対し、サンパチ豪雪は「日頃から雪が降り、雪対策はきちんとできていたはずの地域での社会的混乱」だったからである。

念のため、「サンパチ豪雪」がどの程度凄かったのかを当ブログ管理人の文献から検証しておこう。サンパチ豪雪の際は、以下のような現象が見られた、とされる。

・1963年1月16日から27日まで断続的に大雪。北陸4県に災害救助法が適用され、1万人近い自衛隊員が救助活動に。国鉄上越線は1ヶ月近く不通になり、物流がマヒ。

・静岡県の焼津港が結氷、銚子沖でオットセイが群泳。

・茨城、福島県沖で寒流性のスケソウダラやアンコウが獲れ、利根川河口に同じく寒流魚のニシン、相模湾にサケが現れる。

・東京で、数万年に1回レベルの異常低圧を記録。函館では、あまりの異常低圧のため、海水が盛り上がって川を逆流、マンホールから海水が噴き出す。

・冬が終わっても異常続きで、西日本は5月に梅雨入り。記録的天候不順となり、麦が平年の半分以下の収穫しかない凶作。

<参考文献>気象と地震の話(吉武素二・増原良彦 共編著、大蔵省印刷局、1986年)

これに比べれば、まだ今回の豪雪なんて大したことがないレベルといえる。それにもかかわらず大災害になったのは、日頃雪に慣れていない地域を襲った豪雪であったこと、また首都圏独特の「安全バイアス」(根拠なく何とかなるだろうという心理状態)が事態をさらに悪化させた結果といえる。

なお、サンパチ豪雪の際、1ヶ月近く不通になった鉄道各線を復旧させるために奮闘した人々を描いた国鉄の記録映画「豪雪とのたたかい」をご紹介する。40分程度の長さなので割と疲れずに見ることができる。サンパチ豪雪の凄さを体感してほしいと思う。

豪雪とのたたかい(1/2)


豪雪とのたたかい(2/2)

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首都圏、記録的大雪に~都知事選へ影響も?

2014-02-08 23:51:20 | 気象・地震
大雪:首都圏で記録的…都心積雪27センチ、戦後3番目(毎日)

大雪「50年に一度」、交通混乱・停電・事故も(読売新聞) - goo ニュース

8日未明から西日本で降り始めた大雪は首都圏に波及、首都圏では戦後3番目、50年に一度といわれるほどの記録的豪雪となった。積雪は1994年2月以来、20年ぶりの20cm超えとなった。

サムネイル写真は、本日(2月8日)午後9時の天気図である。首都圏に大雪を降らせる「南岸低気圧」でこれほど発達した例を当ブログ管理人は久しぶりに見た。この低気圧は、2月8日午前3時現在では1002hPaだったのが、この天気図上では988hPa。わずか18時間で14hPaも中心気圧が低下しており、急速な発達ぶりがわかる。

首都圏では一般的に、「南岸低気圧」が伊豆大島と八丈島の間を通り、気温が2度以下となった場合に大雪となることが経験的に知られている。低気圧がこれより北を通った場合、首都圏には低気圧に向かって南から暖かい風が吹き込むので、雪ではなく雨となる。一方、低気圧がこれより南を通った場合、北西の季節風が吹き付けるため、雪は首都圏ではなく日本海側に降ることになる。こうした事情から、南岸低気圧による首都圏の大雪は最も予報が難しいもののひとつとされるが、今回は南岸低気圧の発達が急速で、勢力も強かったため、予報が容易だったようだ。

明日は、いよいよ都知事選の投開票を迎えるが、引き続き大荒れの天気が続くようだと、無党派層の投票意欲はますます下がり、投票率が低下するだろう。投票率が下がれば、自民・公明に加え、連合東京の堅い組織票を持つ舛添要一候補が有利となる。また、日本共産党の推薦を受けている宇都宮健児候補も、同党の堅い組織票に支えられ浮上するだろう。舛添候補の圧勝は揺るがないが、宇都宮候補が細川護煕候補を抑え、2位浮上という結末もあるかもしれない。

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