橋下市長は徹底して大阪市を改革する





橋下氏を「橋下氏がターゲットにしているのは、既得権益だけではない。首相公選制や参院廃止の検討など、国の統治機構そのものが橋下流改革の対象になっている」と述べながら、橋下氏が大阪府知事時代から大阪市長になってもずっと固執している教育改革ついては一言も述べていない。橋下市長は教育の目的を「学力向上」だと主張して、大阪教祖と大バトルを演じたが、橋下市長の主張が実現しつつある。
 橋下市長の教育改革を取り上げれば沖教祖の否定に発展してしまう。沖教祖とは呉越同舟のマスコミは橋下氏の教育改革を評価するわけにはいかない。
 あたりさわりのないような社説である。

  


橋下市長、生活保護受給者受診病院に登録制


 
大阪市の橋下徹市長は20日、過剰診療などの不正請求対策として、生活保護受給者が受診する医療機関の登録制度を導入する方針を明らかにした。
 政令市では初の取り組みで、新年度から生活保護率が突出して高い西成区で先行実施する。

 受給者の受診医療機関を診療科目ごとに指定、登録し、調剤薬局は原則1か所にする。重複受診や不必要な訪問診療を抑制する狙いがある。

 生活保護受給者は自己負担なしで診療や投薬を受けられ、費用は医療扶助として全額公費で支払われる。医療機関側が不正請求を重ねても発覚しにくく、橋下市長が対応策の検討を関係部局に指示していた。

 また、生活保護法に基づく医療機関の新たな指定は、市独自に厳格化。過去5年に行政処分を受けた医師らが在籍すれば認めない。申請があった病院などに「仮免許」を与え、3年間は立ち入り検査などで不正がないかをチェックする。

(2012年2月21日00時08分 読売新聞)

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  橋下市長のすごいところはこのような細かいところまで真剣に検討していることだ。テレビのコメンテーターは「船中八作などというのは簡単だが、国に進出するとかと考えるより、大阪市長なんだかまずは大阪市で実績をあげることだ」と言っていたが、そのコメンテーターは橋下市長が大阪市でやっていることを全然知らない。コメントをするならちゃんと橋下市長の活動を調べてから言えよと思った。

 生活保護受給者受診病院に登録制は素晴らしいアイデアだ。橋下市長は税金の無駄遣いを徹底してなくす努力をしている。他の市長がやっていない小さなことをこつこつと実行している。その積み重ねが実質的な改革であり、実のある改革だ。



橋下予算案、自治会交付金や文化助成に大なた


 「ゼロベースの見直し」を掲げ、橋下徹大阪市長が凍結や暫定的な予算措置で545事業に「待った」をかけた市の2012年度当初予算案。

 昨年の市長選で前市長を支えた地域団体、医師会への補助金や、知事時代にも大なたを振るった文化事業の多くが棚上げされ、7月に編成する本格予算案に向けて、公金投入の是非が裁定される。「市からの助成がなくなれば、活動に支障が生じるのは確実」と、関係者は戦々恐々だ。

 ◆市長選の後始末

 「公金で政治活動をしている」と、橋下市長が批判の矛先を向けてきたのが市内24区にある地域振興会。自治会幹部らで構成され、歴代市長の「集票マシン」と指摘されてきた。

 平松邦夫・前市長が創設した領収書不要の交付金制度(4億3600万円)は1年で廃止。新予算では、使途を明確にするため、地域行事や防犯活動など目的ごとの補助金に切り替えた。

 役員の市長表彰や年1回の大会開催補助は凍結され、会長の1人は「選挙はもう終わった話なのだが……」と困惑する。

 地域振興会と同様に役員が歴代市長の後援会幹部を務めた各区の社会福祉協議会への交付金(16億8420万円)も凍結された。

 市長選で前市長を支援した大阪府医師会も、健康相談など健康増進事業や看護師養成事業の補助金が棚上げになった。医師会幹部は「看護師を目指す学生に学費の負担増を求めることも予想される」と頭を抱える。

 ◆文化がターゲット

 橋下市長が知事時代に「文化は行政が育てるものではない」として大胆に支出をカットした文化事業予算も見直しのターゲットだ。

 知事時代に約6300万円の府補助金を全額カットした大阪フィルハーモニー交響楽団に対しては、市からの助成金1億1000万円を凍結した。大フィル担当者は「市の文化振興に貢献していることをアピールしたい」と理解を求める。

 府からの補助金がほぼ半減した財団法人・文楽協会も年5200万円の市補助金が凍結され、担当者は「公演だけで採算を取るのは難しい」と漏らす。

(2012年2月20日15時01分 読売新聞)

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 なんと、2012年度当初予算案の545事業に「待った」をかけた。ひとつひとつ検討して無駄を省くつもりだ。やりすぎではないのかなと思わないわけではないが、でもこのくらいやらないと本当の改革できない。
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沖縄の歴史、現実を捻じ曲げる者たち





中学生の時、時代劇映画で木製の鍬を使っているシーンを見て驚いたことがある。沖縄の畑を耕したことがある人はわかるが、沖縄の畑は土が固くて木製の鍬では耕すことはできない。鉄の鍬でも勢いをつけないと耕すことはできない。木製の鍬なら表面をなぞるだけで数センチも耕すことはできない。

 本土の土は長い間腐れた植物が混ざり、腐葉土となっているから、栄養は豊富で土は柔らかくなっている。沖縄の赤土は歴史が浅く、腐葉は混ざっていないから栄養は少なく土は固い。
本土は冬に雪が山につもり、春から夏にかけて雪の溶けた水が川に流れて、年中水が豊富だ。沖縄は小さな島であり、水は豊富ではない。沖縄では水田ができる場所は非常に限られているから米の生産は少ない。だから沖縄の主食は米ではなく芋だった。
 1605年に野国総監が中国から芋苗を導入した。芋はやせた土地でも育ち、水がなくても育つ。野国総監が芋を導入し、儀間真常が広めることによって沖縄の飢饉が救われたというのは有名な話だ。沖縄は芋が広まるまでは頻繁に飢饉に見舞われていた。芋がひろまったから飢饉がなくなったかといえばそうではない。芋があっても沖縄の農民は何度も飢饉に見舞われた。
飢えをしのぐために農民は毒性の強い、調理の仕方を間違えれば死んでしまうソテツを食べなければならなかった。沖縄は何度も飢饉に襲われた。飢えをしのぐためにソテツを食べたので、沖縄の飢饉をソテツ地獄と呼んでいる。農民は餓死を免れるために、畑の近くにはソテツを飢えていたという。
ソテツ地獄は琉球王朝だけではなく大正末期から昭和にかけてもやってきた。

戦前まで沖縄は農業が中心だった。だから非常に沖縄は貧しかった。農業で生活するためには広い土地が必要だ。だから長男ひとりしか畑を引き継ぐことはできない。次男三男は村を出ていかなければならなかった。
当山久三は移民をすることによって次男三男の生きる道を開いた。日本軍が武力で南方の国々を制圧して植民地にした時、沖縄の多くの農民の次男三男が南方に移民した。

 農業に向いていない赤土を耕した沖縄の農民は何度も飢饉に襲われた。沖縄の歴史本を読めばソテツ地獄のことはすぐに分かることであるが、左系の知識人や政治家、マスコミは、琉球王朝時代は中国と貿易をして豊かであったとか、戦後の沖縄は豊富な土地を米軍に取られて、農業ができなかったと吹聴している。彼らは米軍によって沖縄の農業がだめになったと県民に思わせるために、沖縄の農業のきびしさを象徴しているソテツ地獄のことは話さない。
だから、山城藍子さんのように、「米軍に農地を奪われていなければ、温暖な気候の沖縄県は、1次産業で栄えた豊かな県になっていた」という妄想を抱くのだ。
沖縄で畑に向いている平野部は那覇市以南の南部のほうだ。南部は米軍用地がほとんどない。米軍が農地を奪ったというのは本当ではない。普天間飛行場は平地であるから畑に向いていたかもしれない、しかし、丘の頂になっているので水は少なく豊かな農地とは言えない。普天間飛行場の畑はさとうきびや芋の栽培しかできなかっただろう。普天間飛行場の隣のズケラン部隊は海の近くは平たんであるが国道331号線あたりの広い軍用地は凸凹であり、戦前は山だっただろう。ズケラン部隊のほうが普天間飛行場より広い。
中部では海沿いや嘉手納飛行場が平野である。嘉手納飛行場より広い嘉手納弾薬庫は山である。読谷村は平野が多いし、かなりの土地が軍用地である。しかし、軍用地ではあっても畑のほとんどは黙認耕作地となっていてさとうきびや芋をつくっている。

恩納村はほとんどが山である。名護市も多くは山地である。国頭はほとんどか山地だ。沖縄の地図をみればわかるが沖縄本島の中心は恩納村の中心あたりであり、恩納村から北は山地が多く、沖縄全体は山地のほうが多い。
米軍が沖縄の広大な畑地を接収したというのは間違いだ。むしろ畑を潰していったのは沖縄の政治だ。普天間飛行場の周囲は黙認耕作地だったが、黙認耕作地が返還される畑を住宅地に転用して、畑を潰してどんどん建物をつくった。
宜野湾市から那覇市まで昔は畑があったが、今は畑がほとんどなくなっている、畑を宅地に転用して畑を潰し住宅や商業地にしたからだ。中城村は畑が多い。中城村は農業を重視して役所が畑を宅地に転用させなかったからだ。

沖縄全体では畑と軍用地ではどっちが広いだろうか。当然のことながら圧倒的に畑が広い。しかし、養豚などの畜産業を含んだ一次産業の産出額は930億円前後であり、軍用地料も930億円前後である。農業と軍用地料のふたつは収入金額が肩を並べている。いや、農業の場合は肥料や器具などの出費があるから数百億円は収入にはならない。
だから、農業収入と軍用地収入では軍用地収入のほうが多いといえる。農業収入と軍用地収入の坪単価は圧倒的に軍用地のほうが勝っている。うれしいことではないが、それが事実だ。

山城さんの意見は間違った事実認識から述べられている。その原因をつくったのがマスコミであり、左傾の政治家、知識人である。

沖縄の歴史を捻じ曲げ、戦後の沖縄の歴史を捻じ曲げ、沖縄の現実を捻じ曲げているのがマスコミであり、左傾の政治家、知識人である。そうであってはいけない。現実を正しく認識しないと明日の沖縄の設計図を描くのは無理だ。
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静かなる夜は何かが崩れゆく・1158句~1159句


ヒジャイの
アート俳句




1158句



1159句







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100・思い出が走り過ぎ去る走馬灯

99・風はなく陽射しと落ち葉昼下がり

98・変われどもなぜかなつかしゴヤの街

97・カラスがガー木が苦笑して日が暮れる

96・蟹貝を探して浜に春の風




95・開発が進んできれい人は消え

94・岩の上潮風受けて咲くはユリ

93・岩穴に細々と生きる浜木かな

92・一瞬の叫びを上げる永遠に

91・芋かずら亡父のリヤカー押した道





90・生きるのになにを戸惑う春の風

89・いちにちのひっそり町の裏通り

88・吹き上げる情熱もまた霞みゆく

87・飢えながら浮世を今日も生きていく

86・ひっそりと錆つき立って初夏の昼




85・昼下がり誰も通らぬはぐれ道

84・冷える部屋ハムパンを食べキー叩く

83・果てしなく旅をする我が魂よ

82・春の陽に若葉輝くシークワァーサー

81・張り裂ける赤き情熱宙に浮き





80・潮風と戯れ揺れる浜の花

79・あてもなくゆらりゆらりのわが身かな

78・朝の庭どこもかしこも蝉しぐれ

77・主去り残り佇む虚ろかな

76・嵐来て砂に襲われ踏ん張るや




75・雨粒が裏の通りに跳ね返り

74・雨あがり春をまぶしくゆうなかな

73・空き地増え寂れていくか町の裏

72・愛と苦を絡め絡めて闇の春

71・ああ女闇で微笑む狂おしく



70・ああ怒り泡にまぎれて流される

69・くすみ板サッシュにボンベ灰瓦

68・崩れ行く寂しき時代じっと眺め

67・この胸のねじれを開ききみは笑む

66・ケロケロと闇に聞こえるかえるかな



65・木の葉らの下にせせらぎ鳥の声

64・孤高を羽ばたく鷹よ高く高く

63・慶良間島スモッグに翳むうつな日々

62・風はなく心澄みゆく雨上がり

61・頑なな孤独を突き破る恋よ



60・枯れ葉散る古の道人はなく

59・枯れし木にぶどう目覚めて絡まるや

58・絡みつく生活今日の虚しさよ

57・岩掴み毅然と生きるあざみかな

56・岩に咲く白ユリの群れ朝日さす



55・生きたいと叫んでいるのか朽ちた木は

54・戦世の傷跡残す畑道

53・ひっそりと闇の刻ただ黙々と

52・密かなる怒りしいっと闇の中

51・昼下がりまばゆき石の坂上る


50・潮風を浴びて古の道たどる

49・春の朝ぷかりぷかりと何処へゆく

48・春の日に小さき命微笑んで

47・這い出ては浮かれ浮かれの浮世かな

46・けだかくも寂しく空のはぐれ鷹



45・電柱とバナナの向こうの青い空

44・無遠慮におれは世間に挑むのさ

43・這いずって夜の魂どこへ行く

42・がじゅまるが生え水道の出た岩や

41・冬なのに咲いて浮かれるチキナかな


40・どこへ行く俺の魂年の暮れ

39・道標のないわくわくの俺の道

38・電線のひしめく町に朝が来る

37・暴風に踊る踊るよ今朝の椰子

36・暴風の夜外灯が煌々と


35・青空の下で踊れや踊れ夏

34・仰向けに寝そべる木々に雨が降る

33・混ざり合い息しあいながら生きている

32・茜空忙しい雲に闇の松/a>

31・ああ今は出口の見えぬふきだまり


30・キャッキャッと跳ねて笑ったきみはもう

29・街霞むのどかな浜の昼下がり

28・眩しさと暗さに潜む街の日々

27・眩しさにうだる石道海が見え/a>

26・葉落としじっと春待つ茄子かな


25・まばゆさと影が沈黙昼下がり

24・真昼間のまぶしさ受けじっとする

23・虚しさが弾け散って今日の酒

22・向こうは悲しい闇だよ通おりゃんせ

21・なあ雲よ今日はなぜかさびしいよ



20・なにくそと生きる命のたくましさ

19・仲ノ町疲れて帰る午前七時

18・なにを見てなぜ黙るのかチビクロよ

17・なにゆえに闇に叫んで迸る

16・昇る夢落ちる夢みな浮き草よ


15・おまえと野を行き微笑みも遠い日

14・おーい夏が来るぞー夏がなあほい

13・俺もおまえもただ当てもなく漂って

12・俺はまだ枯れていないぞと叫んでいる

11・俺と住み俺を信じぬ孤高猫


10・くそったれなにがなんでも生きぬくぞ

09・朽ちてなお車の轍昔橋

08・細雨に頭垂れてる子バナナよ

07・ホイホイホピーピーヒャラヒャラエヘヘヘヘ

06・ひっそりと俺を待つバー秋の夜


05・はっと起ききみの居ない部屋さみしさよ

04・凍え夜床が揺れて俺一人

03・ゲロ吐いてネオン求めて午前二時

02・崩れゆく記憶と心走馬灯

01・こおろぎの潜む闇からリーンリーン







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