伊波前宜野湾市長「メア氏を告訴」





「メア氏を告訴へ」という見出しだから、裁判が始まるのかなと思ったら、刑事告訴だそうだ。刑事告訴は地検に告訴して、検事が犯罪性の有無を調べてメア氏を告訴するかしないかを判断するというものだ。
 検事がメア氏告訴するのは難しいだろう。

 去年、民主党の前幹事長岡田氏が、普天間第二小学校を移転するなら国が金を出すと発言したことがある。しかし、すぐに普天間の議員から反発が出て、発言を打ち消した。宜野湾市が移転を希望するなら国が金を出すというのは暗黙の了解あるようなものである。そして、宜野湾市の革新系の政治家が移転に反対しているのは事実である。

 過去に自民系の市長が国と米軍と交渉して移転が決まっていたのに、革新系の議員の反対で頓挫したことがあったということを本人が新聞に掲載したこともある。
 新聞は、市が国に再三要望したが、国の補助を受けられずに頓挫したと書いているが、それには裏事情がある。
 国が金を出すことも決まり、移転先は米軍基地を開放するということで決まっていたが、普天間第二小学校跡地を普天間基地の安全地帯として普天間基地に組み入れることに宜野湾市が反対したために頓挫したというのが事実である。
 
 伊波前宜野湾市長は、「反対したことはなく、反対の動機とされる記述も事実無根。名誉を傷つける悪意のある内容だ」とメア氏を批判しているが、普天間基地は世界一危険な飛行場であると主張したのに、世界一危険な普天間基地に隣接している普天間第二小学校の子供たちを世界一危険に晒していながらなぜ移転させなかったのか。そのほうが重大な問題だ。

 伊波氏は宜野湾市長時代に普天間第二小学校の移転を一度も口にしていない。伊波氏が移転を希望すれば国も米軍も協力していたはずである。
 伊波「氏は、「2003年から7年間の市長任期中も現在も、日本政府が同小を移転させようとした事実はない」と述べている。巧妙な発言である。小学校は市の管轄であって政府の管轄ではない。だから、政府が市の要請もないのに小学校を移転させる計画を立てることはできない。市長であった伊波氏はそれを知っているはずなのに、「日本政府が同小を移転させようとした事実はない」と言っている。伊波氏の発言は、政府に移転の権限があるのに政府は移転しようとはしなかったというイメージを持たせるまやかしの発言である。


 新垣弁護士は「地検の動きを見ながら、民事の損害賠償も検討したい」と述べているが、恐らく民事裁判はしないだろう。
伊波氏は地検の動きなんか見ないで、イツに血も早く民事裁判をしてほしい。そして、誰が普天間第二小を移転させたくて、誰が移転させたくないかをはっきりさせてほしい。


 来年はオスプレイが配備されるかもしれない。普天間基地に賛成反対に関係なく、子供たちの安全と爆音のない授業受けさせるために普天間第二小学校は一日も早く移転させるべきだ。


伊波氏よ。メア氏を刑事告訴する前に、普天間第二小学校の移転に賛成か反対かを明言するべきだ。
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暮れてゆく町よ去りゆく青春よ・七百九十六~七百九十八句

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七百九十七句





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とにかく2人で突っ走りましょう

 地域政党・大阪維新の会の方針決定の際、代表の橋下徹・大阪府知事が維新のメンバーに十分諮らずに独断で決めるケースが目立ち、内部から不満が漏れ始めている。
 11月27日投開票の府知事選では、橋下氏の「一本釣り」で、同会幹事長の松井一郎府議の擁立を決定。知事・大阪市長のダブル選で信を問う教育基本条例案についても、府議会での議論を待たずに橋下氏が修正方針を表明しており、「少しワンマンが過ぎるのでは」との声も出ている。
 「代表の意向に異論があるはずがない」
 23日、維新の会の府議や大阪、堺両市議を集めて開かれた全体会議。同会政調会長の浅田均・府議会議長は冒頭、念押しするようにあいさつした。続いて橋下氏が松井氏の擁立方針を伝え、拍手で了承された。
 「知事選の候補者は松井さんがいい」という橋下氏の「天の声」(維新府議)が、浅田氏を通じて松井氏本人に伝えられたのは9月中旬。候補者選定の責任者として、維新外部からの擁立を軸に作業を進めていた松井氏は、突然の後継指名に驚き、二晩連続で行われた浅田氏からの説得攻勢にも固辞し続けた。
 しかし、橋下氏の決意は揺るがず、松井氏は10月2日夜、大阪市内のうどん料理店で橋下氏と向き合い、「何でもやる」と出馬を受け入れた。橋下氏は「とにかく2人で突っ走りましょう」と上機嫌で焼酎をあおり、閉店後はホテルのバーで深夜まで杯を重ねた。
 2人の会談直後、知事選候補として松井氏の名前が報道で浮上すると、維新内部からは「いつ決めたのか」「外部から擁立すると言っていたのに」と反発の声が上がった。同6日、維新は幹部会合を開き、候補者選定を橋下氏に一任することを決定。一部議員からはその後、中田宏・前横浜市長の擁立を橋下氏に直談判する動きもあったが、決定が覆ることはなかった。

(2011年10月25日11時46分 読売新聞)



 大阪都構想、教育改革、公務員改革などの維新の会の政治構想は固まっている。もし、中田宏・前横浜市長などのような維新の会以外の有名人を知事候補にしたら、当選した後に知事と維新の会が政治方針で対立する可能性は高い。名が売れている人間であればあるほど政治理念が強いだろうし、維新の会のロボットになることはないだろう。

 松井氏は維新の会の幹事長であり、大阪都構想、教育改革案、公務員改革案つくりに松井氏は関わってきた人間である。彼が維新の会の代表として大阪府知事に立候補したのは最善の選択である。
 突然の後継指名に驚き、二晩連続で行われた浅田氏からの説得攻勢にも固辞し続けた松井氏であったが、10月2日夜、大阪市内のうどん料理店で橋下氏と向き合い、「何でもやる」と出馬を受け入れたという。
 橋下氏は、「とにかく2人で突っ走りましょう」と松井氏に言ったそうだ。橋下氏と松井氏の二人三脚で維新の会とともに突っ走ればいい。40代の若い二人で既成政党の野合集団と真っ向勝負するのはすごいことだ。日本の政治史で始めてのことだ。

 二人が当選すれば、これからの選挙にも候補者を出して維新の会の市長、議員をどんどん増やしていけばいい。そうすれば大阪は大変革するし、維新流の政治改革が全国に広がっていく。
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