沖縄には内なる民主主義がない・知念ウシ




 沖縄は沖縄県として明治維新以来日本の一部であり、日本の植民地ではなかった。

 知念ウシさんは「66年前戦った日米両国は、当時の沖縄住民殺戮を反省謝罪、二度としないとの約束のもないまま・・」と、日米両国が沖縄住民を殺戮したと述べているが、余りにもひどい言い方である。知念ウシさんは沖縄戦を本気で調べたのだろうか。本当に日米両国が沖縄住民を殺戮したと考えているとすれば大きな誤解をしている。

 沖縄戦は日本軍とアメリカ軍の戦いであった。日本軍は果敢に戦い10万人近くの兵士が死んでいる。沖縄の南部で日本軍が最後の一兵まで戦うという玉砕戦争をやったために、南部に避難してきた10万人近い沖縄の人々が戦火に巻き込まれて犠牲になったのであり、日本軍もアメリカ軍も沖縄の人たちを殺戮したのじゃない。日本軍・アメリカ軍を鬼畜扱いするのは間違っているし、それでは本当の沖縄戦を理解できない。

 「米国は沖縄戦以来大きな戦争に勝利していない。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争・・・」と述べているが、なぜアメリカが戦争をしたか知念ウシさんは全然理解していない。

 朝鮮戦争は北朝鮮が南朝鮮を攻撃して南朝鮮のほとんどを北朝鮮が占領したてことに対して、国連が定めた国境線の38度線まで南朝鮮を回復させる目的でアメリカ軍は戦争に参加した。そして、南朝鮮を38度線まで回復させた。

 ベトナム戦争は朝鮮戦争と同じように社会主義国家である北ベトナムが南ベトナムを統一しようとして南ベトナムに侵略したので、アメリカは北ベトナムの侵入を防ぐために戦争をやった。ベトナム戦争はアメリカ軍は敗北した。

 アフガンとイラクでアメリカがなにをしてきたか知念ウシさん真剣に調査したのだろうか。アフガンではタリバン政権を倒し、イラクではフセイン独裁国家を倒した。知念ウシさんはアフガン戦争とイラク戦争にアメリカは勝利していないというが、アメリカは戦争ではとっくに勝利している。タリバンは政権から追放され抵抗運動をしているだけだ。イラクでは独裁者フセイン処刑された。アメリカはイラク、アフガンで戦争に勝利することではなかったし、植民地にすることでもなかった。

 アメリカの目的はアフガン、イラクを独立した民主主義国家にすることであり、アメリカが苦労しているのは戦争に勝つことではなくて、アフガン、イラクを独立した民主主義国家にすることであるのだ。
 アメリカがイラクやアフガンを植民地にして直接支配するのは簡単だ。しかし、民主主義国家であるアメリカは他国を植民地支配することはしない。

 知念ウシさんはアメリカがアフガンやイラクを民主主義国家しようとして苦労していることを理解していない。チェニジアから始まった民主化運動がエジプトに広がり中東全土に民主化運動は広がっている。しかし、アフガン、イラクでは中東のような民主化運動の動きはない。その理由はすでにアフガンとイラクはアメリカによって民主化されているからだ。
 アフガン、イラクでは国民投票も行われて、大統領や国会議員が国民の選挙で選ばれている。アメリカはイラクとアフガンが民主主義国家として安定するために、民主主義を否定するアルカイダやタリバンを掃討する戦争をしているのだ。

 知念ウシさんは沖縄が日米に占領されているように述べているが、裏を返せば沖縄は独立国だと主張している。沖縄は沖縄県として日本の法律が適用されている。日本の法律は民主主義を理念としていて、沖縄県の人々は日本民主主義国家の一員である。知念ウシさんはそれを否定し、沖縄は独立国であるべきと考えているのだろうか。
 「沖縄人はあきらめず、日米が強要する未来と違う生き方を実現しようと日々行動している」と知念ウシさんは述べているが、沖縄をどのような社会にしようとしているのか。知念ウシさんが日米が一切沖縄に関わらなくなれば沖縄は素晴らしい社会になるのだと考えているのなら呆れる。

 知念ウシさんは、独裁国家、共産党一党独裁国家、民主主義国家の違いを明確にしていない。現在の沖縄の政治のしくみは民主主義である。アメリカ軍の沖縄駐留問題は政治的にも経済的にも国家が取り仕切る問題であり、県が決めることができるスケールではない。県民の多数がアメリカ軍駐留に反対だとしても、国民に選ばれた国会議員がアメリカ軍の沖縄駐留に賛成であれば国の意思が尊重される。国の重みと県の重みは違う。
 しかし、日本は民主主義国家であり、地方自治の権利も守られているから、例えば普天間基地を辺野古に移設を国がやりたくても県知事や名護市長が反対すれば移設ができない。移設ができないのは日本が民主主義国家である証拠であり、もし、日本が独裁国家であるなら、国は強引に普天間基地を辺野古に移設していた。

 沖縄を植民地と思っている知念ウシさんは政治音痴である。

 沖縄の問題を「現地語」で話し合うのは不可能だ。沖縄方言の発展は琉球王朝時代で終わっていて、現代は沖縄の方言にない言葉が多い。
 例えば、沖縄方言には人類、愛、民主、人民、市民など封建時代以後に生まれた思想に関係する概念に相当する言葉がない。

 ウシという名前は武士階級が支配していた琉球王朝時代の農民の女性の名前であり、女性は家畜の牛なみにしか扱われなかったことから由来しているこを知念ウシさんは知っているのだろうか。
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