Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

政府筋の対中向き合い、楽観過ぎないか?

2023-10-12 23:26:16 | 国際・政治
今一つ 信念と方向性に欠ける岸田内閣支持率が低迷している様だ。ここ 3カ月は危険水域といわれるレベルで、ようやく表にした減税の可能性など 物価高に苦しむ国民生活への歩み寄りも見られなくはないが、多くを期待する訳には参らないのも事実だ。

内政外交両面で何もしていないとは申さないが、その一方 何となくだが国民各位の心情に響いているとはいえないのも事実ではないか。与党自民の実力者らからしきりに出される 減税への言及も、どうも真に受けられない不確かさを拙者も感じている所だ。

東日本大震災に絡む、東京電力・福島第一原発処理水の海洋出しに「あれだけ」反対し 対日サイバー攻撃などを仕掛けてきたとされる中国大陸が、非公式ながら日中対話の意向を伝えてきた由。昨今の動向から 決して楽観してはならないとも思う所だが、とまれ今日の共同通信ネット記事を引用して、みて参る事に。

「中国(大陸)の李首相、日本と対話意向 岸田氏に『交流深めたい』」

中国(大陸。以下「中国」と略す)の李強(りー・ちゃん)首相が 東京電力・福島第 1原発処理水の海洋放出で冷え込んだ日中関係を巡り、9/6にインドメシアで行った 岸田文雄首相との立ち話で 日中対話の意向を伝えていたことがわかった。

「中日関係は大事だ。交流を深める必要がある」と述べた。複数の日中関係筋が 10/11、明らかにした。岸田首相は立ち話を足場に、中国トップの 習 近平(しー・じんぴん)国家主席氏の会談実現を目指す。

李氏の発言に関して日本政府は 習指導部中枢の発言として重視しており、11月のアジア大平洋経済協力会議(APEC) 首脳会議の際に 日中首脳会談が実現できるかが焦点になる。

日中両首脳による立ち話は、東南アジア諸国連合(ASEAN) ブラス3 (日中韓)首脳会議の開始前に短時間実施された。関係者によると 李氏は岸田首相に対し、(福島原発)処理水放出への対処を求めながらも 日本との対話促進の重要性に言及したという。日本政府筋は「李氏の発言により、中国の日本重視が確認できた。これをてこに 対中外交を動かすことが重要だ」と指摘した。(引用ここまで)

相手が中共政府最上部級の首相とはいえ、やはり立ち話レベルでは 中国大陸の対日重視姿勢と断定するのは早計ではないだろうか。左派野党やそのシンパ勢力はそう決めつけようと、対中外交姿勢は 媚中メディアと揶揄もされる 共同通信論調に乗せられる事なく冷静かつ慎重に取扱われるべきではないのか。

我国さえ、沖縄・尖閣海域の問題でしばしば中共の「圧」を感じてもいる所だ。領土や国境設定の問題は、インド国や東南アジア諸国とももめ事を抱えている様で、決して楽観する訳には参らない情勢と拙者などは思う所だ。

福島原発事故処理水の海洋出し措置への過剰反応もあって、我国水産物の全輸入禁止が続いている折でもあり、日中対話の chまで否定するつもりはないが、こうした現状の問題複数を見て参ると 拙速な対話の席を持つ事は余り意味がないと心得る者だ。

岸田総理が 習国家主席との会談を図って機会を設けようとの意図を妨げようとは思わないが、拙速が決して好ましくないのも事実。前述の原発処理水措置への強硬反応や、無理筋の対東南アジア海洋政策を改める意思の有無なども見極めた上での対話機会設置とすべきだ。

その慎重姿勢が「曖昧な意思」にも見られ、内閣支持率下押しの原因ともされる岸田政権だが、こうした対中面こそ「石橋を叩いて渡る」もう一段の慎重さが求められて然るべきとも思う者だが。今回画像も振り返り恐縮。先年の 木々が色づき始めた当地副都心・金山公園の様子を。通る線路は JR中央本線。
コメント (2)
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