先日、梅雨入りした模様の当地東海だが、本日は早くも梅雨中休みの晴天に恵まれている。午前中、近所へ、見頃を迎えた立葵(たちあおい)と紫陽花(あじさい)の両花を撮りに外出したのだが、大きな花苑にて咲き揃っている花々より、道端にさり気なく咲いている方が魅力の面々の様に、俺には思われる。まあ、花や草木への想いは人それぞれの面もあろうから、これ以上は差し控える事としたい。それに引き換え、差し控える訳に参らないのが、政治社会の事共だ。今国会々期も後僅か。その間に、消費税上方改定を伴う、社会保障と税制の見直しとか、福井県下のK電力・大飯原子力発電所の一部再開など、決して誠意ある説明を行ったとは言い難い重要案件を無理に押し通そうとする、野田民主党政権の動向には、国民市民の一人として、厳しい監視の目を注がざるを得ないとも思うのだが。
さてさて、良からぬ事多く、ともすれば憂さとストレスの貯金ばかりが進み、ムシャクシャしがちなこの頃だが、ここは一つ、この時季恒例の些か低レベルな面白読み物でも載せて、少しでも緩和が叶えばとも思う。今回は「五条河原落書(ごじょうがわら・らくしょ)と題して、歴史上の二人の偽?武者の対談を軸に、話を進めて参ろうと思います。それでは・・・。
かつて都だった京都の街。JR京都駅の北東約1~2kmの所、東京へ向かう国道1号と、日本海沿いを西へと向かう同9号が交わる近くの加茂川に、歴史でお馴染みの五条大橋が架る。初夏のある夜、この橋の上で、二人の武者らしい男が、睨み合いをしていた。共に、歴史に名を残す名士の偽物である。
偽!弁慶「あーあ、惜しかったな。後1つで1000本太刀だったのによ。」
偽!義経「お主、この暗い所で俺の太刀を獲ろうってのが、どだい無理なんだよ。」
偽!弁慶「そうやろうか。本気で斬りかかったつもりやが、貴方にかすり傷一つ残さなんだのは事実。ちと心残りでござるな。」
偽!義経「そーか。そんな事なら、もう一度やるか?」
偽!弁慶「叶うなら、もう一度試させてもらおう!」
偽!弁慶、再度自慢の長刀にて偽!義経に挑みかかるも、その動きはす速く・・・。
偽!義経「これを見ろ。鶏の餌・・・ならぬポップ・コーンなるぞ。」
偽!弁慶「その手には乗らぬぞ。それは、ポップ・コーンに見せかけた鶏糞ではないかな?」
偽!義経「それはない。それ、トーゥトートートートゥ~・・・」と挑発。
こらえ切れなくなった偽!弁慶。再度斬りかかるも不発。「いや~参った。燕や蠅より速い位ではなかろうか。これは殿に降参・・・かな。」
偽!義経「ハハハハ、良いご決断をされた。主従の誓いなら、いつでも承ろうぞ。所でお主、1000本も太刀を奪ってどうするつもりやったんや?」
偽!弁慶「いや~、隠していても仕様がないでんな。実は、電子通信(ネット)の仮装店舗にて、転売するつもりでしてな・・・。」
偽!義経「どうせ、そんな事だろうと思った。ネットだったら、価格とかを気にかけん余り利口でない向きも少なくないしな。」
偽!弁慶「仰せの通り!後、拙者は遠方におる母親に会うべく、その消息を追っている事もありまして・・・。」
偽!義経「お主の本名って、確か武蔵坊弁慶だよな。」
偽!弁慶「いかにも、左様であります!」
偽!義経「母堂の事やけどさ、俺に思い当たる所があるんや。この件、一つ任せてくれへんか?」
偽!弁慶「そうして下されれば有難いが、拙者、先程のポップ・コーンの件がどうも引っかかりよりましてな。あれが片づいてからって事で・・・。」
偽!義経「ああ、あれね。俺は嘘は言わんつもりだが、気になるなら試してご覧あれ。」
偽!弁慶「人を疑いたくはないが、念の為匂いなんぞを・・・あ~臭い!やっぱりこれ、鶏糞だわ~・・・拙母についての話も詐欺っぽい。何か詐欺っぽい~・・・渋面」
出だしより、どうも余り芳しくない展開となっている。些か思いやられる所だが、続きは又、次回。本編は、フィクションであります。