Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

偽!桃太郎伝説XⅢ

2006-07-29 19:48:08 | 日記・エッセイ・コラム

不安定な天候の今週末。一時は俄か雨も降った。明日も同様の予報で、どうやら当地の梅雨明けは週明け見込みと相成った。それならばと当アホ読み物の締めくくりへと動いている所。今夜は第13話です。

山の向う、正に敵陣の方向が明るくなっているのを目撃し、緊張度急上昇の偽!桃軍団本陣。作戦司令室に集結した一味は、義母の差し入れてくれた握り飯と吸い物、ほうじ茶にての夕食を兼ねて灯の方向を監視中。

偽!桃「連中め、遂に動き出しやがったな。」

犬「とりあえずは、小物衆の奪還に向けて仕掛けて来るでしょうね。」

雉「奴らは人質の価値ありです。勿論すぐには渡さない・・・ですよね。」

猿「ならばあしが監視してましょか?」

雉「ダメだ貴様は!二心あるからなあ!」

犬「その通り!お前の見張りは信用できんからな。すぐ強制猥褻とかに直結するもんで~。」

偽!桃「よってエテ公は、俺と一緒に最前線や~!」

猿「解りやした!まあ仕方ないですね。」 ここで犬と雉は拍手!

偽!桃「よしワン公。作戦室に残って後方を頼む。後の2名は俺と一緒に直ちに動け。良いな!」

3匹「心得ました!」 偽!桃以下2匹、灯の方向へと進む。やはり灯の主は鬼共なのか?暫く進むと話し声が聞こえて来た。「この辺りからが奴らの陣地だ。」「所謂境界か。小物衆はいつも、この辺まで出張っとるのやな。」

偽!桃「奴らだ。間違いねえ!」弓の用意に入る。

猿「威嚇に一発ぶちかましますかね?」

偽!桃「いや、まだ撃つな。なあ雉助。ものは相談やが奴らの上空から様子を窺えるか?」

雉「暗いのが難点ですが、何とかやってみましょう。」 不審な灯の方向へ飛び立つ。

暫く後、羽音に気付いたか、どよめきが聞えた。「ううっ、奴め!まだ生きていたのかっ!?」「弓矢はあるか?すぐ使えるかっ!?」

偽!桃「良いな。雉助が戻ったら第1波やぞ。」

猿「心得ました!」 程なく雉が戻る。「やはり鬼共でした。もうすぐ傍です!」

偽!桃と猿「ご苦労やった!怪我ないか?」

雉「お陰で無事であります!ただ、鬼共も弓矢で撃って来そうですね。」

偽!桃「よしっ!慎重に行くぞ。撃ち方準備!」

猿と雉「了解です!」 この直後、矢が2本近くに撃ち込まれる。

偽!桃「この野郎!先に仕掛けやがった。よしっ、撃て!」 3名、直ちに撃ち返す。

この内1矢が赤鬼の片腕をヒットしたのだが、直ぐには知る由もなかった。

青「おい赤どん!大丈夫か?」

赤「大丈夫。かすり傷程度だ。」

青「バカな!この出血はただ事ではない。直ちに戦闘中止や。おいっ、偽!桃の一味だな。撃ち方やめよ!傷の手当てや!」

赤「バカ言うな!戦闘は続行できる!」

偽!桃「やめとけよ。早く手当てをしろ!とりあえず戦闘は中断や!」

猿「お舘の仰せ通り!手負いでは戦はできんわい!」

赤「ふふん!悔しいが、まあ仕方がないな。」 そう言いつつ、青鬼の応急処置を受ける。

雉「それだけ口が動く所を見ると、急所ははずれた様だな。」

赤「ああ、お陰でな。所でお主がピンピンって事は、小物衆に何かあったのか?」

雉「いや。心配には及ばぬ。多少の毒には当ったが、連中は無事だ。今夜はお舘の親御様がお預かりになっていらす。」

青「一応は安心した。さあ、処置が済んだら戦闘再開だぞ!次は桃太郎にエテ公と一騎撃ちや!」

偽!桃「ふふん!まあ良いだろう。但し劣勢になって吠え面かくなよ!」 その時であった。偽!桃の携帯が鳴ったのは。「はい。」

義父「桃太郎か。今重大情報を摑んだ。至急戦闘を中止せよ。」

偽!桃「はっ!何と?」

義父「鬼達なんかより遥かに強大な敵が居る事が判ったのだ。よって鬼達とは速やかに講和せよ。」

偽!桃「義父上、かなり話が難しそうですな。これから全員そちらへ参ってお話を伺いますわ~!因みに赤鬼が負傷してますね。」

義父「桃太郎。お前も1度聞いた事があるだろう。鬼達の陣地と反対側に、伝説の怪物が居ると言われる事は!赤鬼の手当ては勿論してやる。詳細は後で!」 ここで、携帯は切れた。

偽!桃「各位聞えたか?これは厄介な事になった。我々共通の敵が現れそうな気配だ。」

赤鬼「あの怪物の事か?やっぱりいい加減な噂やなかったのやな。これは桃殿、協力して当らんと勝ち目はありませんぞ。」

青鬼と猿と雉「赤殿のお言葉通りやな。これは講和のし時や思いますが、お舘如何?」

偽!桃「そうやな。俺も今、何となくそう思っとった。遅くなったが、詳細は義父上のお話も聞いた上で詰めようぞ。」 再び携帯を取り出し「ワン公、これから一行と共に戻る。」

犬「心得ました!状況は摑めてましたぞ!」

一同「では本陣へ戻ると言う事で。」 合流した灯は、偽!桃本陣へ向けて動き出した。

「それにしても・・・」と鬼共は思った。「まさか手前の盛った毒に引っかかるとは、何たるたわけた小物衆かっ!?」(続く。本稿はフィクションです。)Dscn1792

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