Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

TV朝日・玉川問題はメディアの病理に由来するもの

2022-10-05 13:44:01 | 社会・経済

昨日強行の 北鮮による長距離弾道ミサイル発射に、改めての憤りを表す者だ。朝方 我国の通勤通学時間を狙ったかの様な 我国上空を脅かす暴挙。東北・北海道にミサイル警報・J アラートが発令され、東北新幹線が一時運転を見合わせ、又 北海道方面行の航空機も、着陸時刻に遅れが出るなどの影響があった様だ。

J アラート発令に際しては システム不具合もあって、本来は発出不要の東京都・伊豆諸島区域などにも出された事が東京都の抗議と広範な批判を呼んだ様だが、これは松野官房長官からの陳謝で良かろう。誤発出問題は当然正されるべきだが、同時に実際に危険な状況下になった場合は 躊躇(ためら)いなく発出できる態勢も整えなければならない。拙者は、この誤発出も陳謝あらば 試行錯誤の範囲と受け止める事にしている。とまれ今後は「抑止力の後ろ盾なき外交は無力」の認識をより強く持ち、反撃能力を含め 必要な防備を真摯に考える局面にきていると思う。勿論「保持する事」と「行使する事」が似て非なる事も学ばなければならない所だが。

本題です。先月下旬行われた、安倍元総理の国葬まだ記憶に新しい。友人代表として参列の 菅(すが)・前総理の詠まれた悼辞、特に戦前の元勲、山県有朋卿が 安倍元総理と似た様な最期を迎えた、伊藤博文・元総理を偲び詠まれた「かたりあひて 尽くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」の詩の引用は有名な所だろう。この事に際し、前述国葬直後の TV放送にて事実と異なる言及があったかどで、当該 TVの報道局員が処分される由。以下 今日の NHKネット記事を引用して、みて参りたい。

「TV朝日 玉川 徹氏を処分『国葬関連』事実に基づかない発言」

TV朝日は、安倍元総理大臣の「国葬」を伝えた 9/28の情報番組の中で、事実に基づかない発言を行ったとして、自社のコメンテーターを 10/4付で出勤停止 10日の懲戒処分にしたと発表しました。

処分を受けたのは、TV朝日の朝の情報番組「羽鳥慎一(はどり・しんいち) モーニングショー」でコメンテーターを務める報道局社員の 玉川 徹氏です。

会社によりますと、玉川氏は 安倍元総理大臣の国葬で、菅(すが) 前総理大臣が読み上げた追悼の辞について、9/28 の放送で「当然、これは(大手広告企業) 電通が入っていますからね」などと発言しました。

翌日の番組で 事実ではなかったとして謝罪しましたが、会社は 事実に基づかない発言で、番組や会社の信用を傷つけ損害を与えたとして、10/5から出勤停止 10日の懲戒処分にしました。また 報道局の情報番組センター長と番組担当のチーフ・プロデューサーの 2人もけん責の懲戒処分としました。

会社によりますと、玉川氏は 出勤停止のあと、番組に復帰する予定だということです。TV朝日の 篠塚 浩社長は 10/4の定例の記者会見で「当社の番組で事実に基づかない発言があったことは 誠に遺憾だ。ご迷惑をおかけした関係者、視聴者の皆さまに 改めて心よりおわび申し上げます」と述べました。(引用ここまで)

冒頭の 北鮮弾道ミサイルの件につき、政府は中国大陸・北京外交ルート経由で対北鮮厳重抗議を これまでで最強の表現で伝えた由だが、結局は「遺憾砲」の域を出ないものだろう。引用中の TV朝日社長のおわび表明も結局同じ。形こそ違え、少なくとも一方で不興を買う 玉川 徹局員の過失につき、同じ「遺憾砲」レベルで対処しようとしている様にみられて仕方がない。

結局の所、玉川局員の今回問題も「いずれ出るべくして出た」という所ではないのか。同氏としては「左寄りの正義感」からか、菅前総理の読まれた 逝かれし安倍元総理向向けの悼辞も「電通みたいな広告企業絡みではないか」などとして、事実をきっちり追う事なく 先入観で口走ってしまったレベルの話かも知れない。これは同じ左傾でも、最早紙名や誌名を口にするのもバカらしい 二流以下のメディアなら「どうせ憶測でモノを言い、書いておるわ」の受け止めで済まされるかも知れない。その代わりにそんな記事に ビタ一文カネを払う価値もない。しかし・・

TV朝日は曲がりなりにも朝日新聞の一角たる「一流所」ではないか。昨日の一流かも知れないが。である以上、こうした問題を生じる可能性は 玉川局員 1人ではないはずだ。心あるなら 所謂報道倫理に最大限の敬意を払い、その上で社局の体質とか構造面での問題として捉え、原因を徹底的に追って総括し、再発させない為の安全策の構築から逃げてはならないが筋ではないのか。その上で、玉川局員の今回処分が本当に適切だったか更に検討を加え、朝日系読者と社会向けに それこそ時の政治権力に対し強硬に求める「丁寧な説明」を誠実に行う様、声高に求めたい所だ。

今回の様な「玉川問題」は 朝日新聞系だけの問題ではなく、我々保守側に近い 読売、産経。日経各紙の関係でも生じ得る、云わば「病理」の様なもの。少なくとも主要新聞・雑誌・TV・ラジオ・ネット放送の各社局はこの問題を共有し、TV朝日の起こした此度の失態を繰り返さぬ様 心がけを新たにして頂きたいもの。この様な事を書くと必ず「自由な報道や論評を委縮させるもの」とする 批判が出易いのは分かっているが、そも事実に基づかぬ「自由な言論」などある方がおかしいというもの。

TV朝日は 玉川局員の復帰を期すつもりなら、この辺りを厳重にすべきだろう。「視聴者を舐めるな!」の一言でも見舞っておく事としたい。今回画像は今月初、実りの時季を迎えた 当地北郊・一宮市内の田園にて。通る線路は東海道・山陽新幹線。一昨年来、中々撮影機会のなかった N700S・最新車編成を ようやく曲がりなりにも捉えられたという所。以下に 関連記事を 2件リンク致します。➀「デイリー新潮 10/5付」ついに「出勤停止」処分の玉川徹氏、これまでは羽鳥さんが庇っていたのに(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース ➁「私的憂国の書様」激アマな玉川徹の処分 ~ テレ朝は事の本質から逃げるな - メディア (fc2.com)

コメント (4)
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