【実感的ボディビル論】
偶然「NEボディビルニュース」を発見した。
1970年のミスター日本について特集してあったので、実に46年前のものである。
そこには、何と三島由紀夫の記事が載っていたではないか!


特に興味深かったのは、次のような内容である。
・三島氏は少年時代からの強烈な肉体的劣等感があり、一度も自分の肉体の繊弱さを好ましく思ったことがない。
・世の中には貧弱な体でいながら、知力や才能の優越に満足して、少しも肉体的劣等感を持たない人もたくさんいる。
・世間の常識ではすでにスポーツ年令をすぎた30才の夏、人びとの笑いの種になりながらボディビルを始めた。
・今では、マッスルコントロールという技法によって、左右の筋肉を、マンボやルンバに合わせて交互にうごかしてみせるという芸当ができる。
・世の中で何がおもしろいといって、自分の体力が日ましに増すのを知るほどおもしろいものはない。
・半年もするうちに、人前に出しても恥ずかしくないほどの体になった自分の姿に、我が目を疑った。そして、若き日には思いもみなかった奇蹟に目をみはり、且つ驚いた。
・20代にあれほど私を苦しめた胃病をすっかりどこかへ置き忘れてきたことに気づいた。私の敵であった胃がいつのまにか私の従順な味方に回っていた。
・胃弱体質であることが、私の肉体的劣等感の唯一の原因であったものが、秋晴れのようにきれいにぬぐい去られたのは全く予想を越えた収穫でもあった。(昭和39年9月 読売新聞連載より)
つづく…
偶然「NEボディビルニュース」を発見した。
1970年のミスター日本について特集してあったので、実に46年前のものである。
そこには、何と三島由紀夫の記事が載っていたではないか!


特に興味深かったのは、次のような内容である。
・三島氏は少年時代からの強烈な肉体的劣等感があり、一度も自分の肉体の繊弱さを好ましく思ったことがない。
・世の中には貧弱な体でいながら、知力や才能の優越に満足して、少しも肉体的劣等感を持たない人もたくさんいる。
・世間の常識ではすでにスポーツ年令をすぎた30才の夏、人びとの笑いの種になりながらボディビルを始めた。
・今では、マッスルコントロールという技法によって、左右の筋肉を、マンボやルンバに合わせて交互にうごかしてみせるという芸当ができる。
・世の中で何がおもしろいといって、自分の体力が日ましに増すのを知るほどおもしろいものはない。
・半年もするうちに、人前に出しても恥ずかしくないほどの体になった自分の姿に、我が目を疑った。そして、若き日には思いもみなかった奇蹟に目をみはり、且つ驚いた。
・20代にあれほど私を苦しめた胃病をすっかりどこかへ置き忘れてきたことに気づいた。私の敵であった胃がいつのまにか私の従順な味方に回っていた。
・胃弱体質であることが、私の肉体的劣等感の唯一の原因であったものが、秋晴れのようにきれいにぬぐい去られたのは全く予想を越えた収穫でもあった。(昭和39年9月 読売新聞連載より)
つづく…