生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

研修会(その3)

2013-06-15 16:17:27 | 日本クリスチャン・ペンクラブ
今回の研修会のメインは作品合評です。「雲」という共通テーマでエッセイや小説、童話などを書き、あらかじめ添付ファイルで送り合い、お互いの作品を読んでいました。傑作揃いです。他の方の作品を読むと、自分の作品が小さくしぼんでいくようです。

2日間の研修で2回の合評会が行われました。1時間半かけてじっくりと5作品を合評します。

感想、批評を言うのは簡単ではありません。しっかり読み込まないと言えません。きついことを言って相手が傷ついてしまったらどうしよう……という恐れも抱きながら。それでも伝えたいことは、はっきり言いました。わたしの作品に対しても忌憚なく言ってほしいからです。

より良い作品とするためには何度も書き直しが必要で、そのためには他者からの視点が必要なのです。もちろん、人によって受け止め方が違うので、同じ個所を読んでまったく別の感じ方をされる場合もあります。だから、けなされても落ち込む必要はないのです。

以前こんなことがありました。JCPではなく、児童文学者協会の合評会のとき、「こんなつまらない作品書いて、書く意味があるのかしら」と言った人がいました。あまりにもひどい言葉だったので、言われた方は深く傷ついたのではないかと思いました。終わってから声をかけると、「あの人はそう思ったのでしょ。でも、わたしにとっては、ちゃんと意味がある作品だから……」とけろっとしていました。わたしは、その姿勢を見習いたいと思いました。

話がそれましたが、今回わたしが提出した作品は「似顔絵描きの一生」という童話です。
舞台は中世のフランス。イエス様を描こうとした似顔絵描きの主人公が、イエス様の瞳の色がわからないためイエス様を求め続け、生涯の終わりに描き上げるというストーリーです。

イエス様を求める切なる思いを書きたかったのです。イエス様のみこころを完全にあらわす作品を書くにはどうしたらよいか求め続けている自分の気持ちとだぶらせました。

子どもだけでなく、大人も対象にしています。めずらしく「よかった」という声が聞こえて嬉しく思いました。もう少し書き直してなんとか完成させたいです。

2日目はY・M先生手作りのお心の込められた昼食をいただきました。おいしくて夢中でいただいたので写真を撮るのを忘れてしまいました。




雀のお宿といわれている旅館の磯部館に泊まりました。ごちそうをいただき、温泉につかってゆっくりしました。夜はメンバーが一部屋に集まり、信仰と創作への熱い思いを語り合いました。充実した2日間でした。


               おわり


にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へにほんブログ村
↑ここをクリックしてください。そうすると、より多くの方がこのブログを読んでくださるようになります。

拍手ボタンです

web拍手