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生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

父の日に

2009-06-22 22:15:51 | 日記

昨日の午後は、教会学校教師会が4時過ぎまであって、家に帰ったら5時でした。今日は疲れて一日ぼおっとしていました。


昨日、一昨日は主人が、実家に泊まりがけで行って手伝いをしてきました。義父は90歳、義母は82歳で、ふたりで暮らしています。義父は、27年前に脳溢血で倒れました。退職直後でした。足が不自由になったものの元気になり、去年までは趣味の油絵を描いたりしていました。

90歳を超えたころから、昼間もベッドでうとうとしていることが多くなり、足もずいぶん弱ってきました。寝たきりではありませんが、お風呂に入るのは一苦労です。浴槽から上がれなくなって春には2回も消防署の人に助けられたそうです。そのたびに義母は腰を痛めています。

バスリフトという介護用品があることをネットで調べ、レンタルするように知らせました。バスリフトを取り付けてから楽にはなったようですが、風呂場に行くまでも大変になってきています。

ヘルパーさんに来てもらうのをいやがるので、ほとんど義母ひとりで介護しています。

主人の実家は土浦から片道3時間近くかかるので、頻繁には行けません。でも、せめて1か月に1度でも行って、義母のお手伝いをしたいと思うのですが…わたしが行くと、逆にいたわられてしまいます。買い物に一緒に行っても、重い物を持ってはいけないからと言って、持たせてくれません。わたしが乳がんになったため、身体を気遣ってくれてのことです。


5年半前、義母が2週間ほど入院していたことがありました。わたしは一日おきぐらいに病院に通っていたのですが、そのときすでに検診で乳がんの疑いがかけられていました。でも、市の定期検査だったので、乳がんと診断がつくまで時間がかかりました。

義母が元気になって退院してから、わたしが乳がんの手術を受けることになりました。義母は自分の看病疲れでわたしが癌になったのだと思い、「申し訳ない」を繰り返しています。

癌は、すでに1.5センチだったので、何年も前から癌になっていたのだということをいくら説明してもわかってもらえません。

その後、わたしが元気になって手伝いに行くと、「疲れるからゆっくりして」と休ませてくれ、御馳走してくれます。優しすぎるほど優しい義母です。
これでは、助けになるどころか、かえって義母に大変な思いをさせてしまいます。どうしたらよいか考えて、主人が行って掃除や草取りなどしてくればいいのだと思いつきました。

主人に話すと、喜々として出かけて行くようになりました。
自分の息子になら義母も気を使うことなくいろんなことを頼めるでしょう。主人も仕事が忙しいので毎月というわけにはいきませんが、2か月に一度ぐらい泊まりがけで行って、手伝ってきます。

昨日はちょうど父の日だったので、義父にポロシャツをプレゼントしました。

明日はそのシャツを着て病院へ行くと言って喜んでいるそうです。
義父が出かけるのは、週に一度のリハビリと1か月に一度の病院だけですが、新しいシャツを着るのが嬉しいと感じてくれるうちは元気な証拠と安心しました。

義父母のうえに主の守りがありますように。

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