生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

アブラハムに思いを寄せて(その1) 

2007-06-01 12:33:10 | 

OBIのリポートがようやく書けました。2か月近くかかってしまいました。アブラハムについて調べたのですが、アブラハムの生涯から箇条書きにすると、25項目ものことを教えられました。

アブラハムといえば、信仰の父と呼ばれている人ですから、立派な人物という印象が強いのですが、迷い、恐れ、時には失敗もする人であったのです。なんだか親しみを感じました。


子のないアブラハムに神さまは「あなたの子孫を増やす」と約束しますが、最初の約束がアブラハム75歳、奥さんのサラ65歳の時です。しかし、実現するのはそれから25年も先のこと。アブラハム100歳、サラがなんと90歳でイサクを生むのです。

25年という歳月の間に2人は待ちきれなくなって女奴隷ハガルによって子供(イシュマエル)を得てしまいます。このことは、神さまのみ心ではなかったかもしれませんが、神さまはイシュマエルのことも祝福し、一つの国民としようと言って下さいます。それでイシュマエルはアラブ人の祖先となったのです。

神さまはアブラハムにどうして25年も待たせたのでしょう? 不思議に思いました。
25年という年月は長いです。しかも高齢で子を得る可能性がだんだん少なくなってくるというのに………。

神さまは、イサクが約束の子であることを示すために、普通では子を得ることが不可能な年になるのを待って与えたのと知って、なるほど……と思いました。その年で子が与えられたなら、神さまの介入で生まれたのだと思わざるをえません。
待つことは困難な中を進むことより忍耐を必要とします。25年という年月は忍耐を養うのに必要な期間でもあったのですね。


わたしは待つことが苦手です。バスが5分遅れただけでイライラして歩き出してしまいます。何かを待っているときも、待ちきれずに自分の考えで行動を起こして失敗してしまうことが今まで何度もありました。

神さまは、アブラハムに子を与える時を知らせませんでした。いちばん知りたい「いつ?」というのが直前までわかりませんでした。
神さまには神さまの時があるということを知らされました。

へたくそな詩を紹介します。


神の時計

わたしの時計は あわてんぼう
チクタク チクタク
あせっている

神の時計は ゆっくりと
止まっているように
ゆっくりと

自分の時計で 風をきり
すすめ すすめ どこまでも

いつの間にか ふりだしに
ぐるっと一周 ふりだしに

神の時計は 音もなく
気づかないうち 進んでた

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