生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

受胎告知

2006-12-19 11:51:32 | 聖書から

この絵は17世紀イタリアの画家オラツィオ・ジェンティレスキの代表作『受胎告知』です。
一昨日、教会学校でお話をしたとき、子どもたちに見せた画像の1つです。受胎告知の絵は、大勢の画家によって描かれています。その中でいちばん心に留まったのがこの絵でした。


たいていの受胎告知の絵は右にマリヤ、左にみつかいが描かれていますが、この絵は左右反対です。さらにみつかいが上を指さしているところが特徴的です。驚きとまどっているマリヤに「神さまが恵みを与えて下さったのですよ」と必死に訴えるようなみつかいの表情が気に入っています。また、窓から光がさしこみ、鳩が入っているのが描かれています(右上)が、鳩は聖霊を象徴しているそうです。
マリヤの後ろにある赤い布も目をひきます。色のコントラストがいいですね。
絵の注釈はこれくらいにしましょう。


突然目の前に現れた天使に、お腹に「神の子」が宿っていると告げられたとき、マリヤが最初はとまどったものの、すぐに受け入れたことがすごいなあと思います。聖書には「ほんとうにわたしは主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように(ルカ1:38)」というマリヤの言葉が書かれています。

なぜマリヤはこのように驚くべき出来事を素直に受け入れられたのでしょう?
マリヤは神さまが何でもお出来になる方で、神にとって不可能なことはひとつもないことを信じていたからだと思います。


20数年前友人に、「まさか処女懐妊をまともに信じているわけではないでしょう?」と聞かれました。
わたしは、その時教会を離れていた時期でしたので自信なさげに「信じている……」と小声で言うと、呆れた顔をされてしまいました。
クリスチャンでない方は、この処女懐妊とキリストの復活をあり得ないことだと言います。実際、この2つのことが聖書に書いていてあるからつまずいてキリスト教から離れてしまう人もいるそうです。


神さまのことを自分の理解できる範囲で考えると、人間にできないことは神さまにもできないと思ってしまいますね。でも、主は永遠の神、地の果てまで創造された方。イザヤ41:28
とあるように神さまは何もないところから天と地を創造され、人を造られたのですから、その能力は測り知れません。さらに神さまは、時間の制約を受けない永遠なるおかたです。
人間にはできないことでも神さまならできると考えると、マリヤが神の子を宿したことは、神さまのなせる奇跡として受け止められます。



クリスマスは、神さまがわたしたちにイエスキリストという最高のプレゼントを下さった日です。心からお祝いしたいです。


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