５、後見・保佐・補助の区別
申立にあたって、本人が後見・保佐・補助のどの類型で援助するのが良
いのかの判断は、診断書や次の事項を参考にして下さい。
（１）後見
ア、日常の買物程度も自分ではできず、誰かに代わってやってもらう必
要のある方。
イ、家族の名前や自分の居所等、ごく日常的な事柄が分からなくなって
いる方。
（２）保佐
ア、日常の買物程度は自分でできるが、重要な財産行為は自分では適切
にはできず、常に誰かに代わってやってもらう必要がある方。
イ、あることはよく分かるが、他のことは全く分からない方と、日によ
って普通の日と認知症状の出る日と出ない日のある方、いわゆる「
まだら呆け」の方で重度の方。
（３）補助
ア、重要な財産行為について、自分でできるかも知れないが、適切にで
きるかどうか心配であり、本人の利益のためには、誰かに代わって
やってもらった方がよい方。
イ、いわゆる「まだら呆け」の方で軽度の方。
なお、各類型は、現実的にどの程度財産管理できるかということで決められます。たとえば、日常的な買物ができるなど部分的な能力が残存していても、アルツハイマー型痴呆で総合的な判断能力が落ちていたり、統合失調症で妄想に支配されることがあるなど、合理的で正常な財産管理ができない場合は、保佐類型ではなく、後見類型に該当する場合もあります。（つづく）
鑑定とは、本人に判断能力がどの程度あるかを医学的に判定するための手続です。申立時に提出していただく診断書とは別に、家庭裁判所が医師に鑑定依頼をする形で行われます。鑑定手続は、後見開始及び保佐開始の審判では欠かせないものです。家庭裁判所は、多くの場合、本人の病状や実情をよく把握している主治医に本人の精神状態の鑑定を依頼しています。
そこで、申立人には、申立ての前（例えば、申立てのための診断書を依頼する機会等）に、主治医に鑑定を引き受けていただけるかどうか、その意向を確認していただき、その結果を、申立書付票に記載して下さるようお願いいたします（但し、主治医が鑑定を行うことができない場合には、家庭裁判所の判断で別の医師を鑑定医として指定することがあります。）
なお、鑑定費用（鑑定人への報酬）に充てるため、申立人には、申立時に10万円を家庭裁判所に納めていただいております。鑑定費用は、鑑定人の意向や鑑定のために要した労力等を踏まえて決められます。もし、鑑定費用が１０万円を超える場合（例えば、主治医以外の医師が鑑定人となった場合には、新たな検査費用や出張費用ががかかることがあります）には、後日追加して納めていただきます。逆に10万円を下回った場合には、鑑定終了後、申立人に返金することになりますので、あらかじめご了承ください。
（つづく）
母を訪ねて４５０キロ！秋田県湯沢市に行ってきました。昨日、調査依頼がありまして、急ぎの案件と判断し、今日は天気もよかったし、善は急げ・・で、フリーターの息子と交替で運転し、
４５０キロ走破し、夕方無事に帰宅しました。夜は報告書と請求書を作成し、明日、依頼人へ届けます。後見制度の利用、そして、成年後見人の受任に結びつくような依頼は、何でもやり遂げたいと考えています。市町村長申立に関わるような「案件」はたくさんあるように思います。全て、足で歩いて、親族にお会いして確認したのでは、時間も経費もかかり大変です。２親等内で確認することを本気にすすめて、速やかに制度利用ができるように願いたいものです。せっかく、「成年後見制度利用支援事業」ができても実施の段階でためらったり、サポタージュ
していては問題です。本当に早急な取り組みをお願いしたいです。何よりも「利用を必要とする方々や住民のために」
。
。感謝しながら。
ワンポイントアドバイス）
（つづく）
（岩手日報より）
飲める、歌える、
語れる。
。
