岩手県花巻市諏訪の独立行政法人 国立病院機構花巻病院の敷地内に建設されていた「心神喪失者等医療観察法」（平成17年7月施行）に基づく入院医療施設がほぼ完成し、この程、報道関係者や地域住民らに公開された。
同病棟は、心神喪失など罪に問われない状態で殺人など重大犯罪を犯した人の社会復帰を目的に、厚生労働省が全国２４ヶ所に建設を計画する中の一つ。国立精神・神経センター武蔵病院（東京都）に次ぎ全国２番目の開設となる。開設は１０月１日。重大犯罪を犯した人が入院対象となることから、不安を訴える住民もおり、その解消への一環として「病棟公開」や「住民説明会」、病院、警察、学校、住民代表者らで構成する「地域連絡会議」などを理解の促進をすすめてきた。開設後も有識者による「外部評価会議」を設置し、意見を運営に反映させる。
（岩手日報より）
「患者管理手厚い体制」を整え、地域住民の不安解消に万全対応を検討することは当然である。スタッフは、精神科医３人（常勤）、看護師４３人、臨床心理士や作業療法士ら7人とある。精神保健福祉士の活躍も期待されている。法律の趣旨に沿った支援・医療を大いに期待したい。
