夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

東日本大災害「宮古市の復興への取り組み」!

2013-05-15 11:29:15 | Weblog
沿岸部は寒い日が続きますほんと、この寒暖の差は堪えます

昨日、民生委員・児童委員協議会総会があり、協議内容は異議なしで承認された。
記念講演では東日本大災害「宮古市の復興への取り組み」と題して、宮古市の復興推進課長よりお話があった。項目にそって気になった点のみ記載し投稿してみたい。
1、地震発生と津波の状況
  ①最大震度5強、最大波2011年3月11日午後3時26分/8.5㍍以上
2、被災状況
  ①死者517人、負傷者33人、行方不明者96人、家屋倒壊数9,088棟
3、避難所の状況
  ①3月14日の時点(初期)  避難所数85ヵ所、避難者数8,889人
  ②4月16日の時点(安定期) 避難所数34か所、避難者数2,773人
4、応急仮設住宅の対応
  ①2,010戸 62団地整備。
  ②整備の4原則➢地域一括、被災地近接、ソーシャルミックス、通学に配慮
  ③入居者選定➢従前の地域コミュニティの維持に配慮➢選定は無抽選に。
5、復興計画の位置づけと期間
  ①復旧期2011~2013年➢岩手県東日本大震災津波復興計画等
  ②再生期2014~2016年➢宮古市総合計画、震災復興基本方針、市復興計画
  ③発展期1017~2020年~➢地区復興まちづくり計画(住民主体で作成)
6、復興計画の骨子
  <5つの重点プロジェクト>
  ①住まいの再建支援PJ
  ②みなとまち産業振興PJ
  ③森・川・海の再生可能エネルギーJP
  ④防災のまち協働JP
  ⑤災害記憶の伝承JP
7、今後に向けて
  ①原状復旧だけでなく、市民が希望を持てる街の発展を描く➢本当の意味の復興へ。
  ②個性的で力強いビジョンを掲げ、多様な事業を実行したい➢民間の知見・投資も。
8、復興町づくり
  ①土地区画整理事業
  ②田老地区防災集団移転促進事業
  ③住宅再建支援
   ・宮古市被災者すまいの再建促進事業
   ・宮古市浸水宅地復旧支援事業
   ・宮古市地域木材利用住宅推進事業
   ・宮古市定住促進住宅建築利子補給事業
  ④宮古市版スマートコミュニティマスタープラン策定検討体制
   ・概要やイメージ図、個別事業の概要などの説明がありました。
   *多様な再生可能エネルギー源の創出とCEMSによる最適なエネルギーバランスの実現
   *市全域をフィールドとした事業構築
  ⑤宮古市ブルーチャレンジプロジェクト
   ・木質バイオマス施設(BLUEタワー)によって生み出される「電気・熱・燃料(水素エネルギー)」を活用する仕組み。
   ・燃料(水素エネルギー)を加えた電気・熱・燃料のエネルギー供給プラントは商用として世界初。

主にハード面の復興町づくりの施策が中心でした。
住宅の再建に向けてはスピード感を持って取り組んで頂きたいと思います。
田老地区は防潮堤を高くする。鍬ヶ崎地区は新たに防潮堤を建設する方向が決まり、その上で土地区画整理でかさ上げして、宅地を造成、そこに再建することも決まったようです。
半数近い方が高台やほかの安全な場所への移転を希望している方もおり、苦渋の選択が続きます。
民生委員・児童委員として何を、どうすればいいのか?
将来、宮古市はどうなっていくのか?直接的には結びつくような内容ではなかったのですが、宮古市のビジョンを知る機会となりました。
病院(医療)、介護、保健など中心部に偏っていますので、この機会にバランスよく配置されるように検討されてほしいものです。
住み慣れた地域や環境を大切に、長くその地域に定住できる町づくりも必要だと思います。
コメント (2)
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