goo blog サービス終了のお知らせ 

Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

3連勝達成!(17節横浜FC戦)

2020-09-21 10:28:31 | マッチレポート20'
攻勢のうちにゴール、劣勢のうちは耐えきる。これが忠実に遂行出来ていることがこの3連勝に繋がっていると感じる。PK決めてりゃもっと楽に勝てた?それはそうなんだろうけど、その代わりに必死に泥臭く耐えて勝ち点3つかみ取るという勝ち方も出来るんだぜってとこ見せてくれたじゃん。結果として勝ち点3も取れたし、チームとしてはむしろ戦い方の幅を確認出来た貴重な試合になったんじゃないかな、と前向きに。だって3連勝だからね!


前半10分くらいまでは試合は落ち着かずどちらかと言えば横Cペースだった(怜さんの相手PA内即時奪還からの決定機はあったものの、それも2試合連続!)。ただそこから大分ペースに引きずり込めたのはいつものボールポゼッションとポジショニングで優勢に立つやり方というよりはこの試合に限ってはデュエルの部分だったと思う。ボールを失った後の切り替えが速く、ボールを失っているにも関わらず矢印は常に前を向き続けてる守備はとてもアグレッシブだった。13分に前線の皆川にロングボールが通るも皆川が孤立しているとみるやノリさんは持ち場を捨てて対応していた智輝に加勢して2対1でボールを奪い切ってしまう、29分ハーフライン付近で松浦がドリブルかパスかを一瞬ためらうと一気に3人で囲んでボールを奪い切ってしまう、とこれらに代表されるようにこの試合に限っては流れを大分に引き込んだ主な要因は球際の強さだったと言っていいと思う。三竿とノリさんがそれぞれイエローを受けて1試合2枚のイエローはうちにとっては多い方だけど、それはこんな強気のディフェンスの裏返しじゃないかなと思う。こういう形でのイエローなら例え全体的に増えてしまったとしてもそれは歓迎すべき傾向じゃないだろうか。


ただ一方でこの試合は後半は押し込まれ続けなかなか押し返すことが出来なかった。それはやはり前半飛ばしていったツケなのかもしれない。前半良くて後半押し返されて終盤に再度突き放した仙台戦と何が違うかというとやはり前半のハードワークの違いだと思うんだよ。そう考えるとバランスの取り方は難しいと思うわけだけど、例えこの試合追いつかれたとしてもその勝ち点2ロストの納得感はそれなりにあったと思うはずだよ。試合の総括としてはPKを決めておくべきだったであって、前半飛ばし過ぎたからでは決してないと思うんだよね。横C側の立場で考えてもこの厳しい連戦の中で後半押し返すことが出来たけどやっぱりそれはフルパワーではなかったし前半にペースを握られてしまってビハインドを負ってしまったのが最後まで響いたみたいに感じてると思うよ。それで冒頭に戻るんだけど、攻勢のうちに決め切る、守勢に回ったら耐え切る、試合の流れに意図を持って対応していくことだと思う。今はそれが出来てると強く感じる。


そのハードワークだけど、みんなよく走ってよくつぶしてを実行してたけど中でも島川さんの荒々しいまでの躍動感は特筆ものだった。先ほども矢印が常に前と書いたけど、チームメートがボールを失っているにも関わらずむしろそれをきっかけにしているかのごとく島川さんは前に出てボールにアタックしていた。実際に島川さんのところで奪還出来たことも何度もあったし、前半の攻勢の立役者と言っても過言ではないと思う。


今シーズンはベストゴールを決めるのに悩みそうだ。アウェイ広島戦の2点目、アウェイ仙台戦の1点目、アウェイFC東京戦の2点目、そしてこの試合でのゴールと組織でしっかりと崩してる美しいゴールがとにかく多い。ただその中でもこの試合のゴールは特に「パーフェクト感」が強いと思う。非の打ちどころがなくまるで相手DFがいないのではないのかと思うくらいにやりたいようにパスを回して美しく仕上げた。3試合連続ゴールで炎のフィニッシュマシーンと化してる達也だけど、最後に達也がフリーでシュート打てるようにお膳立て出来ているチームの状態が完全に上向いているということだと思う。投入された時間帯の流れが悪くこの試合では苦しいプレーに終始してしまったけど、冷静に考えたら知念、渡、野村の3枚同時投入とか豪華にもほどがあるって話だよ。これで小塚がベンチにも入れないとか選手編成どうなっとんねんとツッコミの一つも入れたくなるけど、ケガ人が出てしまうこととかを考えたらやむを得ないんだろうし、選手たちには「ポジション争い全員がんばれ!」としか言えない。ただサポーターとしては誰が出ても期待感のあるこの状況は楽しく仕方ないのが本音。


シーズン前は完全に予想外だったけど、横浜FC強かった。今となっては何の意味もなくなってしまったけどシーズン前にやった順位予想で一瞬もためらわずに降格予想した横Cの姿はこの試合ではどこにも見ることが出来なかった。個で押しまくってくる我々の知っている横Cの姿はすっかりと鳴りをひそめ多くの選手が崩しに絡んでくるJ1のチームとして普通に恐いチームに変貌を遂げていた。下平監督からは敏腕監督感がビシバシ伝わってくるもんね。育成組織も完全に強豪と言える位置付けまで上がってきているし、実際にWサイトウに安永とトップチームへの人材供給源としても機能している。大学サッカー界からのスカウトでも勝ち組の部類だし、この強さは納得なんだよね。


さて3連勝。J1での3連勝はポポさん時代のマリノス(遠いけどまた行くぞ大分)→川崎(このチームが降格する意味が分からないbyテセ)→千葉(J1で初の天敵お犬様退治)以来らしい。もはや歴史上の出来事だよ。しかし去年もきっちりやれてた印象があるけど、3ゴールも3連勝も出来てなかったんだね。昨日はゴルフに行っていたので大分→スパーズを観た後は2秒で失神してしまい朝になってせっせとこの文章を書いてますけど、明後日にはもう試合とか本当に狂気じみたスケジュールだけど、選手たちには本当にケガなくやり抜いてほしいと願うしか出来ない。4連勝となるといつ以来?そもそもない?楽しみに待ちましょう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする