Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

またカシマで勝った!(19節鹿島戦)

2020-09-27 19:56:11 | マッチレポート20'
ゴールも素晴らしかったと思うけど、その後に三竿健斗からボールを強奪したシーンを見て鹿島の強化部は来季に向けての獲得リストに「髙澤優也」の名前を記入したと思うよ。


広島戦を完全休養したさんぺーと伊佐はこの試合に向けての調整かと思っていたんだけど、エルゴラの広島戦記事に「再び負傷者続出」と書いてあって嫌な予感はしてた。案の定この試合もメンバー外となった。度合いは分からないものの2人ともケガをしてるんだろうね。その影響があったかどうかは分からないけど、達也が久しぶりにシャドーで先発。個人的にはずっとこの起用に対して否定的なスタンスだったけど、今日は初めて良かったんじゃないだろうか。前半は前から来る鹿島の圧にほとんどボールを保持出来なかったけど、後半は達也が2列目から縦や外側に飛び出す仕掛けが活きた。5分、35分、55分あたりのプレーが片野坂さんがずっと考えてたやり方なんだろうなと思う。ただ前半持てなかったのには2列目の引き出し不足の感は否めないと思う。小出にボールが入った後は達也が縦に抜ける以外はほとんどどん詰まりで右サイドは沈黙していた。そういったところから考えると今後は相手を見ての起用になるんだろうなと思う。今日の鹿島のように前から厳しく来る相手に対しては有効になりそうだけど、引いてスペースを埋めてくる相手にはポゼッションがどん詰まりになるというデメリットの方が大きく出てきてしまうので効果的ではない。ただやっとオプションの一つとして機能することを感じられたのはチームとして大きい。


横C戦の時にも書いたけど、耐える時間に耐えきれるとゲームが作れる。前半30分くらいまでは打開の糸口すら見つけられない感じだったけど、そこを耐え抜いたおかげで我々がやり方を変える前に鹿島の勢いが勝手に落ちてきてくれたって感じかな。そしてグッと強度を上げた後半の入りでそのままゴールを奪えたのが勝ち点3に繋がった。試合の狙いをちゃんとスコアに反映させられるようになってきているのがここ数試合の勝ち点積み上げに直結していると思う。先制点のポイントはハセのロングパスだったね。ハセ不在期間も前田や島川が頑張っていたけども、あのロングレンジの正確なパスはやはりハセにしか出せない魅力だ。あの大きな振りの後に中に仕掛けた達也も良かったし、右に左に振った結果、シュートがディフレクションすればそりゃキーパーも反応するのは難しい。シュートが下手下手言い続けてきたコヅだけど、遂に足でのJ1初ゴールを決めた。コヅも数試合はベンチにも入らず、使われる時はいきなり先発と難しいシーズンを送ってると思うけど、出ればしっかりとゴールに絡むしもっと出場機会をあげたいところだけど、この選手層だとなかなか難しい。


鹿島が選手交代とポジション変更でバタバタしている隙をついて試合を決定づける追加点を決めてしまうとかどこの強豪チームだよと思うけど、こういう丁寧な試合運びが大事だ。連敗中はメンタル面の問題もあったと思うけど、こういう相手まで含めた試合の流れをチームとしてちゃんと捉えられていなかったと思う。連敗中から何が立ち直ったのかと考えた時に明確に分かることってないように思う。結局のところこういうディテールの部分でガラッと変わることこそ大事だったりするんだよね。三竿健斗の背中を通した野村のスルーパスも良かったし、髙澤も冷静に沈めた。素晴らしい試合運びだった。


「地獄」と形容しても言い過ぎじゃないくらいに厳しい7連戦がこれで終了。4勝2敗1分と想像を遥かに超える素晴らしい結果。正直今日も勝つのは難しいだろうなと思ってた。キックオフしてしばらくしてもその思いは変わらなかったし、まさかこんな結果になろうとは。片野坂さんにお願いしたいのは選手たちに連休をあげてほしい。次から次にやってくる試合に気持ちも休まらなかっただろうし、このタイミングでしっかりと休んでほしい。しっかりと休んだら、次はごっちゃん迎撃だ。次の清水戦で勝てればもう残留も間違いないでしょう。
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