Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ACLまであと3つ(天皇杯4回戦柏戦)

2013-11-17 01:13:49 | マッチレポート13’
もう絶対にこのタイトルのままあと3ついったる。

もう本当に外弁慶もいいとこの今季の大分トリニータだけど、またもアウェイの地で勝ち点3を掴む結果に。天皇杯は多分このまま大分でやることはないだろうからそういう意味では風はこちらに吹いてきてるのかもしれない。

確かに柏の出来はよくなかったと思う。ケガ人とか色々な負の要素があったかもしれない。ただそれを差し引いても我らが選手たちはよくやったよ。最前線までは運べなかったものの、我慢強くボールも繋いだし、勝つためのゲームプランを完遂した。なぜこれがリーグ戦やホームゲームになると出来ないのかという疑問が根強く残るけど、まあそのことは今日は置いておこう。


降格直前くらいから高木のことを手厳しくこき下ろしてきたけど、今日の高木は素晴らしかった。最後のスーパークリアも良かったんだけど、何よりも今日はラインコントロールが素晴らしくて工藤をオフサイドで封じ込めて仕事をさせなかった。


特に前半はこの位置関係で高木のお仕事が見られたので、そのラインコントロールに思わず何度も唸ってしまった。前節やらかしてしまった圭介も終盤のレドミの決定的なシュートを足でセーブしたので、十分に取り返したといっていいんじゃないだろうか。あれは完全に1点もんだった。それにしてもレドミはどうしたのか。かつてのピッチ上での王様ぶりは完全に鳴りをひそめてた。というよりもこの試合で柏の勢いを一人で止めててくれた印象。田中順也とかが出てきた方が何倍も恐かったような気がする。


ゴールを決めた西もヒーローだけど、今日のMOMは木村でいいでしょう。ここ数試合明らかに躍動し始めてたけど、それが間違いじゃないことをこの試合でも証明してみせた。特に印象的だったのは、試合終盤でピッチ上の全員の動きが重くなってくる中でも一人積極的にボールを引き出しにいってて、まだ戦うエネルギーが残ってるところを見せてた。あれは周りの選手たちは助かったんじゃないかな。確かにスプリント力に欠けたりとか、当たりに強くなかったりとか、物足りない部分もあるけど、それを補って自らのストロングポイントが出せるようになってきたと最近の木村を見てて思う。木村が蹴るセットプレーからゴールのにおいも徐々にし始めてる。あとはいいシュート持ってるんだから、ミドルももっと打ったらいい。


鋭いラストパスを送った木村とそれに頭から食らいついた西。いいゴールだった。





何て幸せな光景。世の中には様々なゴールセレブレーションがあるけど、サポーターに駆け寄ってきてくれるゴールセレブレーションに勝るものはないと思ってる。



いつも通りに試合後のラインダンスを仕切ってくれた永芳。しばらくしてから、「おーい、西ぃー。」とヒーローインタビューを受けてた西を呼ぶ。


それに気付いてダッシュで向かう西。


ヒーローを出迎える永芳。






踊る西に、煽る永芳。こんな西は滅多に見られないぜ!!



岡山にゆかりのある二人は最後にスタンドの知り合いに挨拶にいってた。


何か、素敵。あかん、惚れてまう。





今日は柏からも大分からもどちらからも遠いという文字通り「中立地開催」となったわけだけど、トップカテゴリーのクラブ同士の対戦にもかかわらず、観客動員は3千人にも満たなかった。柏のサポーターも大分のサポーターも距離を考えたらよく来てた方だと思うから、結局岡山の地元の人が少なかったってことだ。これってどうなんだろうね。Jリーグもクラブ数が40まで増えて、日本中どこでもそこまで苦労しなくても生でプロサッカーが観られるようになってきてる昨今、天皇杯で中立地開催をすることに多くのメリットがあるとはとても思えないんだけどね。

さすがは晴れの国だけあって、今日は暑いくらいのポカポカ陽気。さらに天皇杯のため試合前のイベントもなくて本当に休日にどこかの広場に昼寝をしに来たような錯覚に陥るくらいに牧歌的な空気が漂ってたカンスタだった。牧歌的なのは雰囲気だけじゃなくて運営も。


「大分トリニー」だったり。


スタジアムDJが「選手の入場です!」って叫んでFIFAアンンセムが盛大に流れてるのに、それからこの写真の通り柏の選手がロッカーアウトしてくる始末だし。おかげで本番の入場の時にはスタジアムはほぼ無音になってたしね。

何と言うか、あのフワッとした雰囲気のまま負けなくて良かったってホント思うわ。

大分トリニータ史上初の天皇杯ベスト8は12月22日。相手は横浜Fマリノスと長野パルセイロの勝者。名古屋、北九州を破った実績だけでなく、既にJFL優勝を決めて最大のモチベーションが天皇杯になってる長野と、10年ぶりのリーグ優勝がここから迎える最終局面にかかってる横浜の間で行われるミッドウィークの試合。アップセットが起こる要素はかなり含んでると思う。水曜日の試合後に中2日でアウェイ磐田戦のある横浜は優先順位を考えたら、病み上がりの俊輔はまず使わないでしょう。その俊輔抜きで横浜は前節名古屋に敗戦。そして長野は2回戦でその名古屋を退けてる。んー、こう考えると長野が来る可能性は十分にあるぞ。


そして満を持して復帰してきたこの男。今日は出場機会はなかったけど、このタイミングで復帰してくるってことはそういうことなんじゃないでしょうか。天皇杯のトーナメント表って左側がホーム扱いじゃなかったっけ?国立のホーム側?あれ、やっぱそういうことか。

とにかく今シーズンの終了が最低でも2週間延びたことを素直に喜びたい。



ん?シーズンが終了しないと、来季の編成がなかなか決まらないんじゃないかって?そんなことは知らん。
コメント
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