Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

そんなに甘くはない(40節横浜FC戦)

2018-11-05 09:25:47 | マッチレポート18’
昨日は横浜から帰ってきてずっとダルくて何もする気が起きなかった。先週ずっとソワソワし続けた大一番が終わった反動なのかなと最初は思ってたんだけど、どうも風邪っぽいらしくて早々に床についた。幸いにも今日を休みにしておいたからゆっくり寝られたので、完全に回復した。張りつめてたのと雨の中での応援がダメージとして残ったんだろうなと思ってる。そう考えると、このプレッシャーと毎週戦っている選手たちには本当に頭が下がる。


ほとんど想定していなかったレベルでの完敗だった。藤本の不帯同の理由は分からないけど、結果的にはさんぺー・コテ・馬場の前線3枚のチョイスは失敗だった。3人が3人とも気が利くタイプだけにバランスが整い過ぎて恐さがなかったというイメージ。その違和感は片野坂さんも感じたんだろうけど、自分がイメージしていたよりも遥かに早く伊佐の投入となり、そしてそれが劇的改善を生んだ。後半序盤の攻勢と先制点は伊佐の「個」が呼び込んだものに他ならない。これだけ全員が調子がいいと選手選考は難しいけど、昨日の試合を観て藤本か伊佐は先発から絶対に外せないなと感じた。最前線に速さや強さでポイントとなれる選手がいる方がより化学反応は起こりやすい。


相手の寄せの速さが最後まで続いたこととデュエルで劣勢だったことで試合全体としては押し込まれた印象となってしまったわけだけど、それって結局町田戦の敗戦の印象と変わらない。前半の選手たちの硬さは尋常じゃなかったし、特にフクは縦へのフィードが全てミスになったと言っても過言ではないくらい最後の最後まで試合に入れていなかった。その硬さが失点を招いたわけじゃないけど、思いっきりの良さがほとんど出てこなかった前半だった。ただ冒頭にも書いたけど、相当なプレッシャーと戦ってるんだろうし、そこを「何とかして」と言うのは酷なことは百も承知で、あえて「何とかして」と言っておく。


同点にされたゴールは仕方ないとして、試合を分けたのはセットプレーだった。まあずっと言い続けてきたことだけど、我々は今シーズンはセットプレーに関しては「捨ててきた」わけで、その報いがこの大一番に出たということ。昨日勝っていれば自動昇格をぐっと引き寄せられたことと同様に、そんなに甘くはないということ。レドミのキックの素晴らしさは精度もさることながらボールのスピードが速いことだと思う。あれだけ速いと対応する方も難しいし、例え狙ったところにボールがいかなくても何となく入ってしまうかもという無言の恐ろしさがある。もちろんそこまでのキッカーを確保することは難しいけど、そうは言ってもうちには期待感のあるキッカーがいない、いや、いるのかもしれないけどメンバー入り出来ていない。昨日の試合後に片野坂さんが「J1に上がったら...」という話をしてたけど、今シーズンはもう遅くても次のシーズンに向けて一番の課題はここだということをこの大一番を落とすことで思い知らされたわけだ。支払った授業料はあまりにも高いわけで、必ず改善してほしい。1本は仕方ないにしても、6分後にもう1本はやられ過ぎた。アレでこの試合の可能性は潰えた。


まあでも40節まで終わって残り2試合となったところで「自力」を持ってる時点で圧倒的に優位なことは間違いない。残り5試合の時点での「残り全部勝つ」は現実的じゃなくても、「残り2試合全部勝つ」は現実的だし、最終節のヴェルディ−町田の結果次第では1つは引き分けてもいいと考えるとやはり圧倒的に優位だ。ここはプレッシャーじゃなくて自信とするところだし、自動昇格がこんなにも現実的になってきている状況を選手たちには楽しんでほしいと思う。ただ逆に言うと松本戦に勝利したことで大分を取り巻く環境はほとんどが自動昇格を強く意識することとなった。2012シーズンの京都の例を挙げるまでもなく、最終盤での「自動昇格圏」から「PO圏」への陥落は大きな絶望であり、そこからもう一度メンタル面を立て直す時間はないに等しい。プレーオフを「まだチャンスがある」と前向きに捉えられるのは、40節終了時点でもPO圏を確定させてない大宮のようなチームだけだと思う。だからこそ石にかじりつてでも自動昇格。何が何でも自動昇格。PO圏内を確定させた今だからこそあえて言う。

今シーズンはあと180分で終わらせる!!

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