Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

フラストレーション(35節讃岐戦)

2015-10-04 20:54:45 | マッチレポート15’
一言で言うと「フラストレーション」。そんな試合だった。


J1開催日の昨日、残留争いの大一番だった松本ー清水を観たけど、レベルの違いはあれど、ほとんど同じような印象の試合だった。ハッキリ言ってサッカーという競技としてはクソつまらなくて、勝負という側面のみが強調された試合。両者の状況を考えれば、そうなることは必然だったんだろうから仕方がないとは思うけど。そんな試合で観てる者を納得させられるのは勝利しかないわけで、それをつかみ取るための迫力や工夫は決定的に欠けていた。点を獲らなくちゃならない後半にシュートすらほとんど打てなくなってしまった試合を観ながら、岩上のFK一撃に沈んだ田坂さん率いるチームと愛する我がチームが奇妙すぎるくらいにダブった。


前節のゴールが5試合ぶりという深刻な得点力不足に陥っている讃岐相手にちょっと弱気すぎたんじゃないかなと思う。今日は全員が悪くて、本当に誰一人としてよくやってたなと思える選手がいなかった。強いて挙げれば伊佐くらい。そんな中でも使い方によっては相手にとっての脅威となり得ただろうと思うのが松本怜。前半は西とうまく絡んで、チャンスメイクもしたけど、それよりも怜の場合はもっとスペースを与えて、単純な1対1の局面を作り出してあげることこそ彼にとっての最高のお膳立てだと思う。でもこの試合では前線の真ん中へのフィードに終始して、そこでの攻撃をまるで放棄してたような印象。確かに讃岐にガツガツ来られてイヤだったとは思うけど、それは裏を返せば、1枚剥がして前に付けられたら、チャンスに直結するわけで、採用した戦術があまりにも消極的すぎたと思う。怜の推進力が試合の状況、時間帯、ピッチの状況を問わない武器であると思う一方で、タメの場合はピッチ状況が悪いと極端にその切れ味が落ちるように感じる。特に今日はそう感じたし、あとそろそろ中へのドリブルが読まれ出してるので、もっと状況をよく見て、中が渋滞してる時はタテに仕掛ける等の相手にとっての読みづらさを出してほしい。


ただ熊本、岡山と再開後だけでももう2試合もやられてきた最後の最後で勝ち点を落とすということをやらなかっただけでも、今日は収穫としておきたい。レベルは低いけど、最悪ではないという意味合いで。


次節の栃木は引き分けではダメなわけで、さらにホームであることを考えるとかなりアグレッシブに来ると考えてまず間違いない。再開後の5試合を見ると、今のトリニータにはそっちの方がやりやすいように思う。だからと言って楽観視出来るわけではもちろんないけど、もうここは選手たちの意地が見たいんだよ。ガッカリさせ続けられた今季だけど、最後は笑って終えられるようにこの「天王山of天王山」は絶対に勝ってくれ。もう誰が出るとか、システムがどうだとか、そんなのは一切なし。求めるのは「勝ち点3」のみ。勝ちゃあ何でもOKだ。真下のライバル突き落として、上まで食ってやろうぜ。去年の4失点も、今季のGWの不甲斐なさすぎる敗戦も、今節溜め込みまくったフラストレーションも全部一気に吐き出させてくれ!
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