Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

痛み分け(36節栃木戦)

2015-10-11 01:16:42 | マッチレポート15’
引き分けよりも痛み分けという言葉の方がしっくりとくる結果。もう入替戦に回れれば「御の字」という気持ちまできてるから、最下位の栃木から自力残留を消し去ったという意味合いからすれば、この結果は最悪ではない。そう言い聞かせて、前を向くしかない。


遂に荒田が先発。2つの決定機を決めきれなかったことだけでなく1試合を通して、これまで伊佐の序列が先だったことが十分に頷ける出来だったと言わざるを得ない。使ってこなかった監督が悪いのかもしれないけど、一番良くないと感じたのは、周囲との息がズレてるシーンが散見されたこと。後半に怜が真ん中から右コーナーに向かって斜めにランニング、バイタルにスペースを作ってそこに兵働から絶妙なパスが出てきたシーンがあったけど、その時荒田はパスが出てから動き出していて、結局そのパスは相手DFに先に触られていた。もうここは一刻も早く慣れてもらうしかないし、時間もない。諸々の言い訳はあるとは思うけど、そんな全ての言い訳を排除して、最後の決定機は決めなければならなかったと思う。厳しいけど、アレを決められなかったらストライカーとしての価値はないに等しい。次にチャンスがあるかはさんぺーの状態次第だろうけど、もしチャンスがあったのなら、これを絶対に取り返してほしい。試合後の表情から、気持ちは痛いほど伝わってきた。


お互いの運動量が落ちていくに従って中盤にスペースが出来てボランチにボールが入るようになったけど、キックオフからかなり長い時間はガチガチバチバチの内容で蹴り合いが続いた。お互いが置かれた状況がそうさせたと思うけど、前節の金沢戦を観る限り、栃木も本来は丁寧に繋いでというサッカーがしたいんだと思われる。うちもやっぱりボランチの2人にボールが預けられると展開のバリエーションが豊富だし、チャンスの匂いがグッと増す。負けられない気持ちがセーフティーを選択させてしまうとは思うけど、勇気を持ってボランチにボールを付けに行かないと試合を決めに行くような点の取り方は出来ないと思う。確かに恐い。恐いけど、恐がってももうどうしようもないところまで来てしまったわけだから、根性きめていくしかない。


全幅の信頼が置けないことは百も承知だけど、起こせそうだなと思っていた「事故」はやっぱり起こせたエヴァ。ダニの負傷と伊佐が足をつったことで投入が5分遅れちゃったけど、もう少し時間があればとは思った。讃岐戦で実証されたように、終盤に今のスコアのままでいいという相手に投入してもスペースがほとんどなく脅威にはならないけど、今日のようなノーガードの撃ち合いの時には思いっきりぶん回したパンチがもしかしたら当たるかもしれないというレベルの期待感はある。エヴァの活躍に大分トリニータの未来はないかもしれないけど、もうそんなことは言ってる場合ではない。


下から4クラブくらいの残りの対戦相手を見てみたけど、うちが千葉、大宮、磐田を残してるから不利だとは思わない。今日の各地の結果もそうだけど、もうここまで来れば現在の順位は関係ない。12年のアウェイ鳥取戦、14年のホーム水戸戦に代表されるように、自らがそれを身をもって体験してきてるはずだ。まずは千葉戦、やったろうぜ。


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