Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

プロサッカー選手は自らの足でその道を拓くもの(5節千葉戦)

2023-03-20 23:49:52 | マッチレポート23'

先週日本平でこのシチュエーションになっても「奎汰が蹴るんだろうな」「奎汰に蹴ってほしい」と普通に思っていた。そして実際に奎汰が蹴った。去年までだったら考えられなかったと思う。おそらくFKのスポットには将輝が立ってただろうし、左右関係なくノムが蹴っただろうし。でも、開幕戦の決勝点の起点となるCKを蹴り、栃木戦の決勝ゴールとなるFKを蹴り、誰もが奎汰に蹴ってほしいと思わせるまでになった。奎汰が自らの足でその状況を作り出した。プロサッカー選手ってやっぱりプレーで周囲を納得させるしか自分の立場を確立することは出来ないと思うし、そうなりつつある奎汰を本当に頼もしく思う、そして本当に嬉しい。昨シーズン終盤に大学経由であれば今シーズンがルーキーイヤーになるわけで、もう期待込みでは見ないと書いた。そしてわずか5試合で期待込みどころではない活躍を見せる奎汰。この後にどんな成長曲線を描くのか楽しみで仕方ない。


2点目の野嶽の一連のプレーがスーパーだった。ディフェンスラインやボランチのビルドアップの質を見る時にドライブ、いわゆる運ぶドリブルの選択肢があるのかないのかで大きく評価を分けて見ている。最近だと三竿さんが運ぶドリブルの使い方、タイミングがとてもうまかったと思う。ビルドアップの質を向上しようとするとどうしてもパス、パスと考えて視野が狭くなりがちだけど、何のためにビルドアップをするのかをちゃんと理解出来ている選手はドリブルが使える。結局は相手のプレッシャーラインを突破してマイボールのまま敵陣深くに侵入したいわけで、相手を崩すのに選択肢が多い方がいいに決まっている。また運ぶドリブルの選択肢を見せるだけで相手は早くにプレッシャーに行かなくてはならなくなりそうすれば自ずとパスコースも増えてくる。野嶽がボールを保持した時点で周囲には3人の相手選手がいたけど、ちょっとエアポケット的に寄せるのが遅いと見るやドリブル開始、そして動き出しの時点で勝負ありだった。常にドリブルという選択肢を持ちながらプレーをしているからこそ相手より早く判断が出来たんじゃないだろうか。そして伊佐とのワンツーで最終ライン突破。本当のクロスの意図がどこにあったかまでは分からないけど、あそこまで独力で深く侵入してくれれば中の選択肢は増える。ノム、伊佐、奎汰のどこかに合えばいいわけで結果として一番外の奎汰に合った。この一連のプレーは本職サイドの選手っぽい動きでもあるから、そこが活きたのかもしれないけど、個人的には開幕からここまで5試合の中でも最も好きなプレーだった。


完封したかったけど1失点は仕方ない。あれは宏矢のクロスがスーパーだった。悔しいけど、相変わらずの宏矢らしい良いキックで少し嬉しくもあり。宏矢のチャントけっこう好きだったな。


開幕から5戦4勝1分。出来過ぎな感じもあるけど、各種メディアで悔しさを表に出す選手も多く課題を認識しながらなら問題はないかなと思っておきたい。課題を解決するのが早いか、問題が表面化するのが早いかこれからはそこが注目点かな。データがないから印象論になってしまうんだけど、開幕戦をピークにファイナルサードへの侵入回数が減っているように感じるし、侵入の質も下がっていると思う。5試合で6ゴール、うち流れの中から2ゴールは明らかに少ないし内容は伴ってないと言える。昨今のJ2は選手の量や質よりもチームの完成度が重要であると思う。それは各クラブの戦力が拮抗していてこのチームには勝てるだろうみたいなクラブがほとんどないからだと思う。つまり小手先の戦術、戦略が通用せずチームの幹の部分が試されるリーグだからだと思う。だからこそ大事なのはここから。勝ち点を伴わせながらもチームが改善しているのかは注意深く見守りたい。


対千葉5連勝。かつてのことを思い返すと信じられない数字だ。本当に何をやっても勝てなかった千葉。選手は変わり続けるのでこんなことを気にしているのは古参のサポーターくらいなんだろうけど、もう負ける気がしないし勝ち続けてた頃の千葉の関係者ってこんな感じだったんだろうなと思う。いまの千葉は正直特徴がなく、対戦相手として与しやすいなという印象。今シーズンから就任した小林慶行監督は秋田の吉田謙監督を彷彿とさせる独特の雰囲気をまとった監督だけど、チーム作りはまだ半ばというところかな。小林監督の実弟が大分に所属していたことを知るサポーターももう少なくなってきたのかもしれないね。

千葉は最近「横河」色を急速に強めていてとても気になる。自分は心のクラブが大分、海外のクラブがスパーズで、近所のクラブが横河なので横河にはこっそりと思いを寄せているわけだけど、10番を背負う見木友哉、今シーズンからレンタル加入した椿直起、そして昨シーズン高2でデビューした谷田壮志朗とみんな横河のアカデミー育ち。現在関東学院大に在籍する長澤シヴァタファリくんという大型右SBがいるんだけど彼も横河のアカデミー育ちで個人的に来シーズンどこに加入するか一番気になっている選手。この流れだと千葉に加入しそうだなと思ってるんだけど、デンチャレにも選出されたし何とか哲平さん、大海さんの琴線に触れてないかなとこっそり期待している。




あまり明るい話題がない千葉だけど、大卒ルーキーの小森飛絢は3戦連発で孤軍奮闘中。富山第一から新潟医療福祉大を経由して今シーズン千葉入り。高校時代からけっこう有名だったけど、高3夏のインターハイで初めて小森のプレーを見た。けっこう印象に残ったんだけど、この試合は桐光学園に0-5で惨敗してエースの西川潤の躍動に全て持っていかれた試合だった。大学経由でしっかりと成長してきた小森がまた西川潤に追いつく時が来るかもしれないから注目して見ておきたい。

もう一人左サイドで先発した日高大も大学時代に印象的だったから書きたいんだけど千葉の選手ばかりになってしまうのでまたアウェイの時の記事に。


藤本→奎汰の先発変更については色々と考えられる部分があると思っている。前節清水戦でデルランと藤本のユニットのところがボロボロだったので手を入れたかった、得点が少ない中で前気味の藤本から後ろ気味の奎汰への交代は合理的でない等々。負けなしが続いているとは言え、決して内容はよくないのでメンバーを変更することにためらいは必要ないと思っている。特にデルランははね返しの部分を除いて特にビルドアップへの関与の部分でかなりよくないと感じていて香川に戻してもいいんじゃないかなと思っている。負けていないだけにこの辺りのマネジメントは難しくなってくるけど、さてさてどうなるでしょうか。


次節大宮戦は日帰りで参戦予定。今度こそオレンジ退治!!
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