Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

高松にはモリシが必要

2012-08-30 22:04:04 | トリニータ
総力戦・甲府戦プレビューです。

いよいよ来ましたよ。偶然なのか、必然なのか本当に天下分け目の合戦になりましたね。ここ最近でこれほどまでに興行面、成績面の両面で重要な意味を持つ試合があっただろうか。ただ冷静に考えると天下分け目と思ってるのはきっと大分側だけだと思う。自動昇格圏外とは勝ち点差6とセーフティリードを持つ甲府にとってこの試合を勝ち点1で締めくくるという選択肢は十分に合格点と言える。13試合も負けてないクラブがそういうスタンスで試合に臨む中で、それを打ち破るのは容易なことじゃない。前にも少し書いたけど、ダヴィを除けば甲府はそんなに圧倒的なサッカーをやっているわけじゃない。ただ首位にいながら勝ったり、数的不利になっても勝ち点を取ってきたり、逆転勝ちがあったりとオレたちには出来ないことを次々とやってのけているチームには目に見えない自信がみなぎっているんだと思う。繰り返しになるけど、このチームに勝つのは簡単なことじゃない。

まず試合のポイントとなるのは試合の入り。もうこれは甲府戦に限ったことじゃないけど、特に甲府戦では先制点を取られてしまうと勝ち点3の可能性は限りなくなくなってしまうと言っても過言ではないと思う。ダヴィの脅威にさらされながら、残り時間で複数ゴールを奪いに行くというのは非常に困難なミッションになる。甲府が湘南のように突っ込んで試合に入ってくることは考えにくいけど、受けてしまうような試合の入り方になると試合展開は厳しいものになってしまうと思う。

このどうしても勝たなければならない試合でやってほしいのは高松とモリシの先発同時起用。まあ、このブログでもずっと言い続けてきてるし、目新しいもんでもないけど、いま大分が誇れる最大のストロングポイントってここだと思う。大分の実家に帰ってる奥さんから「大分はずっと雨」というメールが来た。そうなるとピッチ状態の改善は望めない。であれば、攻撃はロングフィードに徹した戦い方をしてほしい。徹するに当たってターゲットはモリシ一人じゃなくて、高松というターゲットもあれば、相手DFも的が絞りにくい。何よりシンプルなサッカーをやることによって頭が整理されて、集中して試合に臨めると思う。

もう一つの同時起用の効果は高松のゴール。高松は今季ここまで5ゴールしてるけど、注目したいのは高松がゴールをした時は必ずピッチにモリシがいるということ。5ゴール全てで。これはモリシという個にDFが引っ張られて高松が仕事しやすい環境になってることの何よりの証拠だ。最近はモリシ→高松の交代が多くなってしまい、なかなか二人が同時にピッチに立つことがない。村井や西が悪いというわけでなく、高松やモリシの個をより活かすためにはここは田坂さんに動いてほしいと思う。まあ、もうさすがに期待はしてないけど。

ただね、甲府に勝つにはいつも通りのことをしてたら絶対に勝てないよ。卑屈になる必要はないけど、オレたちはアンダードッグなんだから、アンダードッグになりきるしたたかさが大事だ。高松を絶対に先発で使ってくれなんて言わないけど、せめて「お、田坂さん勝負に出たな」ってとこを見せてほしい。この日くらいは教えたことをきっちりと出させる「先生」ではなくて、「勝負師」であるところを見せてほしい。

最後に。この試合が終われば残り10試合。いよいよ最後の直線に入る。この段階でオレが望みたいのは「ジョーカー」の出現。チームに勢いを持たせるような「ジョーカー」の出現こそラストスパートの原動力になるはずだ。その役回りを演じるのは新戦力の林なのか、ジョンハンなのか。オレは別に誰でもいいと思ってるけど、秘かに期待してるのはキジ。シーズン序盤のような輝きをもう一度取り戻して、チームを前に進めてほしい。「ジョーカー」という「ラストピース」をはめ込んで、「昇格」というパズルを完成させたい。

さあ、決戦!絶対に勝つ!
コメント
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