Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

雑(27節町田戦)

2017-08-11 21:47:47 | マッチレポート17'
スカウティングが雑、選手選考が雑、選手たちの気持ちの持ち方が雑、プレーの一つ一つが雑。そのリーグにおいて圧倒的な力を持っているのであれば、少々雑になっても力で押し切ってしまえるのかもしれないけど、これだけ力が拮抗しているリーグでこれだけ雑にやったらそりゃこういう試合になるよなって典型のような試合。


まずはスカウティングと選手選考の部分。片野坂さん、残念だけど今日は伊佐の先発が正解だった。勇気を持って上げてるか、無謀に上げてるかは置いといて、今日の大分のゴールに象徴されるように町田の最終ラインの裏がザル同然なのは今までの対戦で十分過ぎるくらいに分かっていたはず。そしてそれはアウェイでの対戦で後半6分という早い段階で林→伊佐という交代で流れを取り返した片野坂さん自身が一番分かっていたはず。竹内が不在で必要以上にいつものスタメンをいじりたくなかったのかもしれないけど、結果的には今日の前線の選手たちの出来は十分ではなかった。序盤からかなり圧をかけてきた町田。これもある程度予想出来ただろうし、我慢をすれば良かっただけの話。苦し紛れに最終ラインが蹴らざるを得なかったのは仕方ないにしても、そのボールに対して全敗だったさんぺー。あれでは苦しい。ごっちゃんも1ゴール決めたものの、それを全て帳消しにするくらいの数のチャンスでフカし続け、それはもう目を覆いたくなるような惨状だった。本人が「夏バテ」と公言するように明らかにコンディションは悪いし、さらに言うとメンタルコンディションも悪いように見える。後半頭から動いてくるだろうとは思っていたけど、シキーニョではなく、あそこは伊佐だった。試合後のインタビューで3失点目を悔やんでいた片野坂さんだけど、フクがアレをやっちゃうのはもう今季3回目くらいだし、4バックに切り替えてそのリスクを受け入れたのは片野坂さん自身。今日の選手起用の最大のポイントだったぐっさんの起用を早々に諦めたのなら、そこは監督の責任。これだけの雑さでは勝てない。


次に選手たちの気持ちの持ち方。今季こりゃダメだという試合は京都、千葉(この2試合はさんぺーも言ってたから選手たちの実感としても間違いない)の2試合で、それに今日の試合が追加されると思うんだけど、この3試合には共通点があって、全て連勝で臨んだ試合ということ。今日も序盤から町田のプレスに押されたということはあるにせよ、それ以上に覇気を感じなかった前半。それなりに耐えられるのならそれでもいいけど、セットプレーからオウンゴール、目の覚めるようなゴラッソで前半から2失点もしてりゃそれは勝てない。同じようなことを繰り返しているのはどこかに緩さがあるはずだし、それを乗り越えなければこの混戦から抜け出すことは出来ない。ちなみに3連勝がないかわりに、今季は連敗が一度もないから爆発的に勝ち点を叩き出せなくてもこの位置にいられる。次節の結果次第で転がり落ちる危険性をはらんでることは十分に認識してほしい。


プレーの雑さは改めて指摘するまでもないけど、苦しい時間帯になって焦ってプレーが雑になるくらいならなぜそのエネルギーをもっと前半から出さないのか。町田の終盤のヘロヘロさを見れば、かなりギャンブルでこの試合に入ってきたことが分かる。1点差で残り15分あれば最低でも追いつけてた内容だし、逆転も十分にあり得た。最初から最後まで試合の進め方が下手すぎる。上でも書いたけど、あの類いのミスに対してフクにはそろそろ危機感を感じてほしい。新加入選手は高さとフィードを売りにする左利きのCBだっていうことを忘れてないよね。


ということで、諸々のタイミングが重なって一気に駆け上がっていくならこの試合かなと思ってたんだけど、ちょっと予想してないくらいに不甲斐ない試合でかなりガッカリした。まあ、まだまだだね。また中4日で試合がくるから、とりあえずは気持ちを切り替えて。このホーム連戦はラッキーな流れなんだから活かさないとバチ当たるよ。





負けは負けなんだけど、前半3分のコテとキーパーの交錯プレーのジャッジについては納得出来ない。カードが出る出ない、黄か赤かはまだいいにしても、ファールですらないという判断になる根拠が何なのか知りたい。コテが先にボールに触っているし、全くボールにチャレンジ出来ていないキーパーの足がコテの膝あたりを刈ってるのは間違いない。確かに裏街道を狙った形になっていてゴールに向かっていたかには議論の余地があると思うけど、アレがファールじゃないというのはコテが自ら足を当てにいったということしかないと思うんだけど、そうは見えない。オレはファールで、キーパーにイエロー提示が正しかったと思ってる。試合を左右するレベルのジャッジだけに残念でならない。名前は思い出せないけど、ちょっと昔にテレビに出てた自分の胸あたりを全力でぶん殴るネタをやる芸人に顔が似てて、ムカついて仕方なかった。
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徹底したサイド攻撃が最後に実る(26節横浜FC戦)

2017-08-06 00:46:23 | マッチレポート17'
こういうのを最高という言葉以外で表現するのはちょっと難しいな。開幕戦以来の最高なゲームを楽しませてもらいました。ホント最高でした。



この写真を撮りながら、今日はうまくいかなかったら「虎に睨まれた亀」みたいなタイトルにしようかなと思ってたんだけど、相手陣内に釘付けにさせたのは亀の方でした。前節の山口戦やホームでの対戦を見ても、横浜FCは基本的には「持ちたければ、持っていいよ」のスタイル。ただそれでも「困った時のイバ頼み」で何とかしちゃうのが横浜FCで実際に前節の山口もそれでやられていた。今日はうちの後ろの3人が本当に踏ん張って正面から飛んできたロングボールに対してはイバとよく競り合って自由にやらせなかった。ただ前半に数本サイドからアバウトに上げられたクロスではヒヤリとさせられた。さらにジョン・チュングンに予想以上にサイドでイニシャチブを握られて苦しかったから、今日はギシさんの交代はシキーニョじゃなくて翔平を投入してケアするかなと思ったけど、片野坂さんは今日もシキーニョでいった。相手がストロングを出してくると、盾で構えたくなっちゃうけど、あえて槍で刺し返すことでジョン・チュングンを封じ込めた片野坂采配はお見事だった。



圧倒的な存在感だった今日の松本怜さん。2ゴールともサイドからのボールだったこともそうだし、今日は本当にサイド攻撃にこだわっていた印象。大きなサイドチェンジが決まる度に片野坂さんもテクニカルエリアで大きな身振りで拍手をしていたから、やっぱり狙いだったんでしょう。後半は左で作って相手を左に寄せたら、中距離パスをバーンと通して松本怜さん勝負みたいな攻撃が何度もあった。今日の怜さんはバンバン仕掛けたし、中田監督が野村→永田と怜対策のためだけにカードを1枚切らざるを得ないほどに圧倒的な存在感だった。



怜さんの場合、スピードが取り上げられがちだけど、今日のようにあれだけ前線に顔を出しながら裏にポッカリとスペースを空けてしまうことが少ないことに驚かされる。守備位置が攻めるには少々後ろだったとしても自慢の機動力で前線まで進出してきてしまうあの機動力こそ怜さんの本当の魅力だと思う。背後には偉大なる背番号7の大先輩が。


今日の試合が時間無制限サドンデス方式だったら、間違いなく先に決勝点をこじ開けたのは大分だと試合中ずっと思ってた。でも決められた時間内できっちりと決め切った勝負強さを賞賛したい。最後に押し込んだのは伊佐だけど、たくさんの選手が絡みながらの素晴らしいゴールだった。内容良くて、上位チームとのアウェイ戦で勝ち点1は全く悪くないけど、順位表を見るとこの勝ち点2がいかに大きいかを痛感する。上にも書いたとおり横浜FCは「持ちたければ、持っていいよ」なわけだけど、持たせてくれるだけじゃなくて、ボールホルダーへの寄せが緩いことに助けられた。特段何かしたわけでもないのに、気が付いたら相手陣内にフィールドプレーヤー全員が入った上でボールを保持してるなんてことは一度や二度ではなかった。特に後半はあれだけ押し込めたことこそ最大のイバ対策だったし、力関係は何とも言えないけど、今季の2試合で横浜FCとは相性が良さそうだなというのは感じる。



加入初戦はえらい評価が高かったレドミだけど、前節の山口戦では「全然大したことねえな」って感じだった。案の定今日も「全然大したことなかった」。イバの方が遥かに恐いし、ジョン・チュングンの方が恐かったし、野村も普通に恐かった。つまり横浜FC自慢の前線の4枚の中で一番恐さがないのが、今のレドミ。これからフィットしてくるのかもしれないけど、そうなったとしてももううちら関係ないし、どうでもいいわ。



生で見るのはお初のシキーニョ。怜さんがケアされたら、今度はシキーニョのサイドで勝負と今日は本当に最後までサイド攻撃にこだわり続けてた。仕掛ける姿勢は良しも、もう少し様子見が必要かな。



帰ってきた高木駿。試合後もちゃんと盛り上げてくれて貴重な人材だわ。



試合後のギシさんの喜ぶ顔が印象的だった。












怜さん、ご結婚おめでとうございます。これが噂の薬指にチュのシーンですね。




このアウェイ連戦を連勝で終わらせたのは本当に素晴らしい。これを活かすためにも、ホーム連戦でバーンと勢いに乗りたい。竹内が次節出場停止になってしまったけど、真夏の連戦の間に消化出来ちゃうのは不幸中の幸い。しかしプレーが汚いわけでもなく、26節までカード4枚でやりくりしてきた竹内のプレーは賞賛されてしかるべき。



クッソ眠い。眠すぎてほとんど内容も誤字もチェックしてない、っていうか出来ない。明日また大幅に手直しするかも。とにかく寝る前に上げることだけにこだわりました。
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大津 loves 四国(25節讃岐戦)

2017-07-29 22:21:34 | マッチレポート17'
前節の不甲斐ないドローで何となくズルズルいきそうな雰囲気があったけど、今日の勝利で一転して後半戦負けなしに。ただ後半戦勝ち点6は2勝2敗と変わらないので、まだまだ上げていく必要がある。でも、この大混戦のリーグの中で勝ち点3はとてつもなく大きい。


蒸し暑かったのか、前半20分頃までは何となくもったりとした試合で、何か起きそうな空気じゃなかった。徐々にペースをつかみ出したものの、前節と同様に引かれた相手に効果的な攻撃が繰り出せないという同じような展開になり始めた。嫌な予感もしたけど、今日は同じ轍は踏むまいと前節とは交代選手で変化を付けた片野坂さんの手腕がお見事だった。さんぺー、ごっちゃん、コテの3人が悪いとは思わないんだけど、今の環境でああいう試合展開になったら、今の3人ではこじ開けられないだろうなと思ってた。さらにスペースのない中では伊佐も活かしづらいだろうし、早めの大津投入が結果として正解だった。正直に言って、「早く大津出して」とまでは思わなかったけど、今日切るべきカードは早めの大津しかなかったと思う。


そしてまたもやその期待に応えた大津は本当に素晴らしい。得点シーンの動き出しの駆け引きがちょっと映像だと確認しにくいんだけど、胸トラップの時点でDFは遅れてたし、そこからの一連の動きはストライカーそのもの。惇のパスも素晴らしいけど、トラップからシュートは非の打ち所のないまさにパーフェクトなもの。この2点で、「こんなにシュートうまかったんだ」という大津に失礼な感想が浮かんできてしまうくらいに驚かされてる。今日の解説だった西村昭弘さんが得点直後に言ってた「私は彼のユース年代を知ってますけど、あんなプレーは出来ませんでした。」ってコメントは最上級の褒め言葉だと思う。


個人的にはまだしばらくは先発は今の3人のままでいいと思う。これからも今日や水戸戦のような渋い展開の試合もあるだろうし、問答無用で追いかけなくちゃいけない試合もあるだろうから、伊佐のようなタイプと大津のようなタイプの2枚を置いとけると、どんな試合展開でも期待感を持って受け入れられる。.....とここまで書いてふっと林の存在を忘れていたことを思い出した。これは悩ましい。伊佐も大津も林も今のフォーメーションなら、みんな1トップをはりたい。さんぺーもそこを出来るとなると、6人しか枠のないベンチに同じポジションをやる選手を3人も並べておくわけにはいかない。これはどうしたもんか。ま、今日は勝ったことだし、とりあえず喜びに浸っておこう。考えるのはそれからだ。


今日は試合前の讃岐・北野監督のインタビューで「今週はフルでピッチが取れたのが、1日しかなかった」という話を聞いてかなりビックリした。讃岐もJ2に昇格してもう3〜4年になると思うんだけど、固定の練習場がないのはまだ分かる。でもさすがにフルコートでの練習が週1日しかなくてよくこれだけのサッカーが出来るなという逆の意味での驚きが。あと、審判への異議でボトルをピッチ内に蹴り入れるのは、審判に対する侮辱と試合の流れを止めてるわけで一発レッドが妥当。ましてやその蹴り入れられたボトルを監督が拾うとかオレには信じられん。


次節は横浜FC戦。今季の大分は良くも悪くも順位がどうであろうと拮抗した試合を見せるので、4位と言ってもさほど恐れる必要もなし。勝てば勝ち点で追いつく差だし、守備の要のヨンアピンは出場停止だし、可能性はかなりあると見てる。そして横浜FC戦が終われば今季最後の、そして今季の趨勢を占うであろう真夏の3連戦。ホーム→ホーム→アウェイという最高に恵まれた日程になっているので、何とかここでドカーンと浮上したい。
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「こういう試合をモノにしよう」(24節水戸戦)

2017-07-22 21:29:45 | マッチレポート17'
タイトルは「 」を付けたようにハーフタイムの片野坂さんのコメント。その通りだね。決して悪い試合ではないと思うけど、高い目標にチャレンジするなら今日の試合は全く評価出来ない。


スタメンを見た時に前田大然がいなくて、最初はラッキーと思ったけど、こういう試合となったことを考えると、結果的にいてくれた方がもっと試合が動いて勝ち点3のチャンスがあったかもななんて思う。


工夫が足りない、勇気が足りない。簡単に言うとこんな感想。「あれだけ引かれたらなかなか崩せない」。そんなことは素人でも分かる。ただ今日の試合でそれをぶち破ろうとチャレンジしたプレーがいくつあったか。水戸陣内で、ボールと水戸ゴールの間に水戸の選手が11人いる状態で一体何分間ボールを回し続けただろうか。そのパス回しから何か生まれるだろうか。その状態でチャレンジングなパスがミスになったとしてカウンターを食らうだろうか。工夫が足りない、勇気が足りない。それだけ。


シキーニョはまだ判断するほどプレーをしてないものの、攻撃面ではストロングな部分がありそうだなというのは分かった。ただWBのポジションに入るからにはディフェンスの面がどうなんだろうというのは、少し気になる。今日も相手がゴールキックにしようとしたボールを回り込んでかっさらうという好プレーの直後に、何でもないタッチが長くなってサイドラインに出してしまうというプレーがあったけど、難しいプレーは見せつけちゃうのに、凡プレーが多いタイプなんじゃないのという思いがいまは漠然とある。


ずっと下の方にいたと思った町田にさらっと交わされてしまったように、今のJ2中位はちょっと連勝すれば、あっという間に順位はジャンプアップするし、悪くなくて引き分け続きでも一気に突き落とされる。ないとは言わないけど、工夫が足りないし、勇気も足りない。シーズン序盤なら何てことはない試合だと思うけど、シーズンの重要な局面に差し掛かってるこの時期に、この試合をチームがどう捉えるかでこれからのシーズンに大きく影響してくると思う。もっと明確に勝ちたい気持ちを見せてほしい。


オレが言ったって何の救いにもならないことは百も承知だけど、オレはチャレンジングなミスなら絶対に文句は言わない。
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大津、前田おめでとう!(23節愛媛戦)

2017-07-17 00:12:01 | マッチレポート17'
試合後の間瀬監督のインタビューを聞いてて、昨年のアウェイ秋田戦がフラッシュバックしたんだけど、この結果は間瀬監督の片野坂さんに対する相性の悪さとしかいいようがないよね。わけ分かんない判定で望んでもいない数的有利のゲームにされて守り切られちゃったり、そして今年はアディショナルタイムの失点で勝ち点を4も失う。もう間瀬監督からしたら、うちのエンブレムが視界に入っただけで腹が立ってくるレベルだよね。この熾烈を極める混戦状態の中での勝ち点1のお中元は大事にしておきましょう。


今日はニッパツに行ってたので、情報を遮断して先ほどDAZNの見逃し配信で観た。最後に勝ち点1が取れたから言うわけじゃないんだけど、そんなに悪いとは思わないだよね。1失点目も2失点目も似たようなポイントがあったと思う。1失点目の前は、自陣左サイドで詰まるも何とか繋いで直人経由でスペースのある右に展開することが出来た。相手がこちらの左サイドに人数をかけてたから、ああやって繋げれば逆にこちらがチャンスになるわけで翔平にボールが入ったあたりまでは拍手をしたいくらいの流れだった。想定外だったのは中に戻したボールに相手のCBまでが食いついてきてロストしてしまったこと。河原のシュートも見事だったけど、アレって本当に紙一重だったと思うんだよ。翔平のパスがほんの少し右に流れちゃったからロストしてるけど、奪った浦田もパスを見てから寄せてきてるわけじゃなくほぼほぼギャンブル的に突っ込んできてる。すなわちきっちりノリの足元にパスが収まれば逆にこちらに1点ものチャンスになってた可能性が高かったと思う。精度を上げるってことが重要なのがよく分かるシーンだと思うけど、ホームで同点に追いつかないとという相手の精神状態が引き起こした失点だと思うし、決して悲観する必要はない。一方で2失点目は、1失点目の裏返しで惇と川西が相手陣内で一気にボールを奪いに行こうとグッと上げたところを相手にうまく間を通されてしまった。ダブルボランチの場合、2枚のバランスってホント大事だと思うんだけど、あのシーンはもともと川西が高めに位置取りしていたにもかかわらず、惇が一気にボールに詰めにいってしまった。寄せるだけじゃなく、ボールを奪いにいく守備は大事だと思うし必要。だけど行ったなら奪えなくとも出させないようにはしないとということ。2失点目はその後に翔平のタッチミスも重なってるんだけどね。相手陣内での奪いにいくプレッシングという点でいずれも相手に上回られた上にさらに見事なシュートとこちらのミスという要因が重なっての失点で、早々何度も起こることではないと思ってる。反省して修正するべきところはして、下を向く必要はない。その辺の修正に関しては片野坂さんには全幅の信頼が置けるし、何の心配もない。


チーム内得点王の突然の不在という予想外の事態にどう対応するかがポイントだったこの試合。片野坂さんは大津先発という意外な手を打ってきた。天皇杯・町田戦の記事でも書いたけど、普段なかなか試合に絡めない選手たちによる快勝は本当に幸せな気持ちになる素晴らしい試合だったんだけど、あの中で唯一出場機会がなかった大津だけは悔しい思いで大分に帰っていったはずだ。大分ベンチのすぐ後ろにいたからよく見えたんだけど、3枚目のカードが自分じゃないと分かるとすね当てを叩き付けて悔しさをあらわにしてた。野上のプロデビューが嬉しいという思いの反面、大津の心情を考えると諸手を挙げては喜べなかった。それでも腐らずしっかりと準備をして、チャンスを窺っていたことがあの素晴らしいトラップに凝縮されてたよ。リーグ戦の町田戦で久しぶりに見た戸島が嫌な選手に成長してて、やっぱり大型FWは大器晩成じゃないけど、時間をかけないと分からないところがあるよなと認識を改めたばかりだったから、大津には自分を信じて苦しい局面を乗り越えてほしい。頑張れ、大津!


前田もしっかりと決め切りました。ラッキー要素は確かに強かったけど、あの時間帯でそれは関係ない。もう決めるか決めないか、それだけの時間帯だもんね。前田も姫野とのポジション争いが厳しいけど、お互いにストロングな部分が全く違うから切磋琢磨して争ってほしい。それにしても愛媛のGKはキャッチミスは問題外として、1点目も飛び出しミスってるよね。確かホームのアディショナルタイムの同点ゴールもこのGKのパンチングミスからじゃなかったっけ?


今節終わってPO圏まで勝ち点1差の9位。拾った勝ち点1に近いけど、アレがなければ13位まで下がってたことを考えるととてつもなく大きな勝ち点1。内容が伴ってないとか、ネガってる場合じゃない。夏が本格化してきたこの時期から徐々に順位や勝ち点もバラけ出すと思うんだけど、ここ2試合からはどっちにも転がりそうな印象を受ける。今までやってきたことを信じきれるかと、細かい部分を疎かにしないことと、あとは少しの運。来週は水戸。アウェイでの悔しい負けを倍返しでやり返してやろう。
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後半戦は2位相手にドロースタート(22節湘南戦)

2017-07-08 22:18:57 | マッチレポート17'
試合後の片野坂さんの充実感たっぷりのやり切った顔を見せられたら、この試合はこれで納得せざるを得ないでしょう。


前半29分まで待たなければ、まともな形を作れなかったし、後半開始から湘南がメンバーとフォーメーションをいじってくると、また停滞したように決して75分まではほめられた内容ではなかった。そこまでの無失点もよく守ったというよりは湘南の攻撃にキレを感じなかったと言う方が正直な印象だったし、あのまま終わればラッキーな勝ち点1だったと言うしかなかった。でも、75分頃を境に湘南の足が止まり始めて攻撃に転じることが出来たことはこの勝ち点1の意味合いを大きいものにしたと思う。片野坂さんも言うように今の湘南は4連勝という事実が示すように強いわけで、そのチームの足が止まるまで我慢して、攻撃に転じられるタフさとしたたかさを持てていたことを評価したい。結果的に今季は湘南に1ゴールも許さなかったわけで、少し前を考えるとちょっと信じられない。これで今季の湘南との対戦は終わりだけど、もしかするとPOで当たるかもしれないし、12年シーズンのことを考えてもシーズン中に相性が良かったチームと対戦するのは有利なわけで、これは前向きにとらえたい。


今日はGKのスタメンに注目していた。前節の直人の出来は今季最も悪かった。1失点目のパンチングミス、2失点目のポジショニングミス、後半の決定的なパスミス等、スタメンが変わるに十分な材料は揃っていた。果たして今日もスタメンは直人で継続だったわけだけど、どうなんだろうかとは思う。GKは特殊なポジションだし、スタメンを変えるのが非常にデリケートな問題だということも分かる。ただ、直人は昨シーズンも最悪だったニッパツを皮切りに7月からパフォーマンスを落とし始めて、結局修行にポジションを明け渡した。アウェイ福島から修行がレギュラーとなったこととチーム状態の上がるタイミングが完全に一致したため、そのまま修行がポジションを守り続けた。言いたいのは、スタメンを変えてほしいということではない。直人にこの局面を乗り越えてほしいということ。パスミスが増えていることは直人だけの責任だとは全く思っていない。対戦相手による分析が進む中でパスの付け方が難しくなってきてることは事実。だから今までとおりにはいかないわけだけど、それを乗り越えてほしい。足による技術だけでなく、今季はハイボール(ウイスキーのソーダ割りじゃない方)にも強くなってきてる印象があるし、もうワンランク上のGKになるには今の苦しい局面を乗り越えることがめちゃめちゃ大事。天皇杯の町田戦を観ていて、修行のキックも若干不安定だったこともあるけど、直人のもう一伸びに期待している。


湘南のプレッシングに感心するのは、寄せるだけでなく、奪い切りにくること。体をぶつけて、足を出して奪い切りにくる。だからボールを保持するのが本当に難しいし、見ていてストレスを感じる。CB→WBへのパスが湘南のスイッチの約束事になってたと思うんだけど、選手たちも早々にそれは気付いて、前半の途中から単純に逃げるようなそのルートのパスは出さなくなった。ただその分、窮屈になって前に蹴る回数は多くなってしまったし、やはり分析されてきてることは認めざるを得ない。前半の30分頃と前半終了直前くらいに何度かいい形が作れていたけど、その時はコテが大きくポジションを動いてもらったりとかが多かった。もっと能動的に動きながらじゃないとパスの出し先の選択肢は少ないままなのかなと思う。今日はギシさんから怜にスタメンが変わった。翔平も今日の試合で最後までかなりタフに前に行けるところを見せてた。両翼に縦に強い選手を並べられてるわけで、これをもっと使った方がいいと思ってる。今の大分は縦パスをフリーのスペースにフリックして攻撃のスイッチを入れるプレーをたまに見せるけど、これが行われるのがほとんどピッチのセンターだけ。もっとサイドでの崩しにアイデアがほしいと思うし、怜と翔平を活かすなら、そこにごっちゃんとコテが下りてきて縦パスをダイレクトでもう一度落として、スペースに怜と翔平が走り込むなんて形があればなと思う。完全なイメージだけど、もう少しポジションを動かしながら、ボールが動かせるようになると面白いかな。


順位表を見ると、もうこれ以上ないくらいにカオスなわけで、今日も抜けかけてた湘南と福岡が合わせて勝ち点1と何が何だか分からないというか、何が起こっても不思議じゃない状態。ただ一つ言えることは前半戦にブレずにチームをブラッシュアップしてきたチームがわずかな差をモノにして順位を上げていくであろうということ。今の大分は十分にその資格を持っていると信じている。自信を持って、最後まで諦めない。
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相手の戦い方にハマった敗戦(21節千葉戦)

2017-07-02 00:14:35 | マッチレポート17'
敗戦の種類としては京都戦と似てた印象。特徴あるやり方をしてくるチームの注文通りにハマってしまった。よく言えば素直過ぎるし、悪く言えば勝利に対する貪欲さに欠けている。負けても順位が入れ替わらないという事実が示す通り、スコアはあくまでも今日のスコアであり、我々がうまくいかなかっただけで、千葉もそこまで強かったとは思わない。


まあ、多分持てないだろうなとは思っていた。ただ、千葉も続かないだろうなとは思っていたから、ほぼほぼ予想通りの展開だった。前半の1失点は仕方ないかな。序盤にあった船山の決定機の方が危なかったし、あれだけ思い切って前半から来られるとしのぐのはなかなか厳しかったか。個人的には今日の先発は2枚目のカードを切った状態が希望だった。それはこういう展開になることが十分に予想されたわけで、トップは単純に伊佐の単騎突破の裏狙いでも良かったと思う。後半から片野坂さんがやらせた怜をほぼトップの位置まで上げるやり方は得点にも繋がった通り、良かったと思うけど、頭から縦へのエネルギーがもっと出せる怜でいってほしいと思ってた。千葉の監督は後半から意図的にハイプレスを控えたとか言ってるけど、いずれにしても後半はハイプレスにいけるほどのエネルギーが残ってるわけもなく、もっと押し込まなきゃいけなかった。だから2失点目のやられ方はちょっとガッカリきた。あんな適当クロス上げさせちゃダメだし、直人のバタバタも見てられなかった。0−3になってもまだまだ全然いけそうな雰囲気だったし、実際に千葉のCBに安定感はなかった。もうああいう試合になっちゃうと何か慌ただしくなっちゃうし、でもそれを修正出来るほどの経験もないしでもったいなかったなという印象だけ。


結局、ハイプレスに対していつも通りに崩しにいく勇気もなければ、割り切って裏に不安定な相手のウィークポイントを突き続ける勇気もなかったということ。全てのチームと対戦して、こりゃダメだったなっていう試合は京都と千葉だけだった。でもその2チームはいずれも順位が下。そんな魑魅魍魎としたリーグがJ2なわけで、中途半端じゃダメだってこと。惇も言ってる通り、「ハイプレスかかってこいや!」で撃沈したのなら、その勇気は買える。今日の戦い方では残るものは少ない。





今日の試合も大分の下部組織出身者が2ゴール。優秀。



今日の試合は伊佐スタートでいってほしかった。広大なスペースがあった時間帯に伊佐にやらせたかった。



竹内には拍手で、ギシさんにはブーイング。色々と複雑なんだなと思った。10年前に出てった下部組織出身者ってうちでいったら司でしょ。そんなに長く負のエネルギーを溜め込んでおけるのすごいわ。







今日は試合前、フクアリから徒歩5分ほどのユナイテッドパークでプリンスリーグの千葉U18−三菱養和を観た。試合前に千葉サポが「◯◯くんがいない。トップチームにさらわれたらしい。」とざわついていたので、最後に出てきた2種登録の選手がメンバー入りしているのをキックオフ3時間前に知ってしまった。


この試合で一番注目されてたのは、ガンバやFC東京、対戦相手である千葉も狙っているというU17日本代表の中村敬斗。まだ高校2年生だけど、2種での活動は今年で最後なんて報道が出てる。去年の春にプリンスの前橋育英戦で見た時に確かにセンスを感じるプレーヤーだったけど、今日は「あれ?」と思うくらいサッパリ存在感がなかった。チームが全体的に劣勢だったことも影響したかもしれないけど、メンタル面も決して強い方ではないなという印象。まだ早くないかな?



これで前半戦が終了。明日は強い気持ちで休日出勤だけど、時間が取れれば前半戦総括でも書こうかな。
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再び上昇気流に乗って(20節群馬戦)

2017-06-26 01:25:21 | マッチレポート17'
スタメンを見た時に正直に言って今日は勝てる、もっと言っちゃうと楽勝かなくらいに思ってた。カン・スイルがいなくて、キャプテンの山岸が無駄としか表現のしようのないカードで出場停止、前節一番恐かったと言っても過言ではない岡田翔平までいなくて、こりゃ楽勝と思ってた。ただ蓋を開けてみると意外と苦しんだし、2点目が入るまでは本当にどっちに転ぶか分からなかった。でも、終わってみれば案の定完勝。気持ちの出入りの激しい試合だったけど、やっぱり苦しい時期を乗り越えた今の大分トリニータはちょっと強いよ。


スタメンはいつも通りに戻ったけど、ベンチには水曜日の天皇杯でいいプレーを見せた選手たちがずらっと並ぶというこれ以上ないほど分かりやすいメンバー構成で臨んできた片野坂さん。これで緊張感、危機感持たない選手なんていないわけで、チームが本当にいい流れになっているのを実感する。今日一番注目してたポジションは右WB。天皇杯のスタメンに翔平も怜も使わなかった片野坂さんはずっと迷ってたんじゃないかな。しばらくスタメンを張ってきた翔平と復帰してトップコンディションに戻りつつある怜。どちらも甲乙つけがたく、どちらでもいけるように両方スタメンから外した。そんな感じかなと思ってた。果たして今日は翔平がスタメンを勝ち取ることとなったわけだけど、その期待に応えるように今日の「日出の男」は素晴らしかった。本人も言ってるけど、前節のアシストと今節のPK奪取で横C戦のアレは帳消しどころか倍返しだよ。









無失点勝利おめでとうございます。勝てないだけでなく失点の止まらない状況に焦りもあったと思うけど、やっと無失点で勝てたね。こういうスコアがワンサイドになった試合って負けてる方は勝敗度外視で1点を取りにくるから意外と無失点で終わらせるのって難しかったりすると思うんだけど、特に直人の奮闘を筆頭に素晴らしい守りでした。フクも吹っ切れた感じが見て取れてもう心配ないね。ATももう1分を切ったあたりで対面の選手が保持するボールがちょっと足元から離れた瞬間を見逃さずにスライディングでかすめ取ったフクのプレーに今日は相当な覚悟を持って試合に入ったんだなというのを感じた。今日は斜め前にピンチになると「集中!」しか言わない「集中おばさん」がいたんだけど、彼女に言いたいのは、何でもかんでもじゃなくて、あれこそプロの集中力だよと。もう本当に苦しい時間帯で、飛び込まず、上げさせずの距離を何とか保っておきたいくらいに苦しいはずなのに、ちょっとでも相手に隙があれば、奪ってやろうという気持ちの張りにフクの覚悟が見えた。しかし竹内の上から強く叩けるラーメン屋のオヤジもすごいけど、直人はアレは本当によく触ったね。









ごっちゃん?別にこれくらいじゃ驚かないよ。だってずっと昔から知ってたもん。

ちなみにPKのシーンで、もうキッカーがごっちゃんに決まってしばらくしてから突然川西が走り寄ってきて、「オレに蹴らしてよ」みたいな感じでごっちゃんに耳打ちをして、払いのけられてたのが面白かった。アレどんなやり取りしてたんだろ。集中したいシーンで味方から揺さぶられるとかどんだけ一体感あるんだよ。



イーサコーヘー、ビッグウェーブ、オーオーオオーオーオーオー♪(湘南のチャントのメロディで

もう完全に稲村ジェーン並みのビッグウェーブが来てる感のある伊佐。だってあんなの入んないよ、普通。そして今日もまた途中出場でゴールを決めながらも、何か物足りなさを感じさせる欲張り男。いや、マジで後半からの途中出場でハットトリックしそうとかどんなバケモンだよ。



最近は川西が接触プレーで痛むたびに本当に肝が冷える。いまは稲川淳二にどんな恐い怪談話をされても、タモリにどんな世にも奇妙な物語をぶち込まれても、「川西負傷離脱」という言葉の威力の前では笑い話同然。川西のボランチは本当に素晴らしい。シーズン前に川西のボランチ起用に疑問を呈する記事を書いてた自分に、「お前の目は節穴か?」「お前は何を言っているんだ?」と言ってやりたい。











この仲の良い2人は誰でしょう?



さあ、次節は前半戦ラストのアウェイ千葉戦。直人の地元だね。一切の強がりなく、こんなにも恐くないと思える千葉戦を迎えるのって本当に初めてかもしれない。100%楽しみしかない。さあ直人、連続完封で勝とう!3連勝で折り返しだ!
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幸せな勝利(天皇杯2回戦町田戦)

2017-06-22 01:56:09 | マッチレポート17'

まずは何よりもこの背中から語りたい。今日の試合一人で2G2A。アシストはどちらも押し込めばいいだけのプレゼントパス。先月の町田とのリーグ戦でも途中出場で1ゴール決めながらも、もっと決めなければと言われていた男が満額どころか120%の回答をサポーターに叩き付けた。




「何かやってくれるんじゃないか」っていう期待感みたいなのが今までの伊佐の印象だったけど、もうこの試合で伊佐がまとっている雰囲気は「頼れる漢」以外の何物でもなかった。何度も動き出して裏へのボールを引き出し、くさびで受ければターンでDFを振り切って独走でゴールに迫り、そして試合を決めるゴールも決める。試合後に出待ちをして「おめでとう」と声をかけると、「調子良かったっす」とさらりと言ってたけど、そんなレベルのもんじゃない。もう伊佐耕平から目が離せない。



予想通り、ガラッとメンバーをいじってきた。昨年の天皇杯・清水戦のことを考えれば、まあこうなるだろうなといったところ。伊佐を除くと、最も試合に出ている選手で國分の12試合365分とかなり少ない。今季公式戦初出場の選手も3人。やはりというか、序盤はボール回しにぎこちなさが見られ、やむなく前線に蹴る回数も多く、どちらかと言えば町田ペースだった。試合前までにかなりの雨が降ったことでスリッピーかつボールがかなり走るコンディションだったこともうまくボールを動かせなかった要因だったとは思う。徐々に丁寧に繋げる回数も増えてきて、先月のリーグ戦同様、縦も横もコンパクトな布陣で守備をする町田相手に長いサイドチェンジにも何度もチャレンジした。様々な場面で若干の精度に問題はあったものの、チームとして目指している部分を体現しようとする姿勢は全員から見えた。

ゴールについては1、3点目がいずれも敵陣内で相手ボールを奪取して、素早くゴールに迫ったもの。1点目は國分、3点目はヒメがそれぞれボールを奪取したもので、どちらも素晴らしかった。失点についてはオウンゴールはGKにはどうしようもないもんだから、あれはシュートした選手のゴールにしてあげればいいのにと思った。オウンゴールにしてしまったことよりも相手選手が密集してる中に強引に縦パスを付けようとしたことの方がまずかった。2失点目は戸高のシュートが素晴らしすぎたので、忘れて切り替えていいと思う。本当にいいシュートだった。こういうチーム編成でいい試合が出来ることは間違いなくチーム全体の底上げに繋がる。去年の山口真司のように天皇杯からレギュラーを掴む選手が出てきてほしい。


この試合でルーキーの野上くんがデビューを飾る。去年も昂洋とエガちゃんが天皇杯でデビューを飾ってただけに出ればいいなと思ってた。試合展開が厳しく今日はないかなと思い始めたアディショナルタイム突入直前にその時は来た。


ユースの先輩である大将と交代。




時間が時間だっただけにほとんどが相手ボールを追い回すことだけで終わってしまったけど、まずはプロのピッチに足跡を残すことが大事。デビュー出来た喜びを活力に変えて、もっともっと上を脅かすような存在になってほしい。2年前の夏、当時2年生だった野上くんをプレミアの名古屋戦で初めて認識した。「いいプレースキック蹴る2年生だなぁ」と思って、そこから気になり始めて、もう2年。この場に立ち会えたことが本当に嬉しい。


野上くんが最後の交代カードとして呼ばれた裏で、すね当てをベンチに叩き付けて悔しさをあらわにした選手が一人。悔しいと思う。その気持ちは痛いほどよく分かる。オレはとても期待してる。大型FWはモノになるまで時間がかかると思ってるから、そこまで腐らずに自分を信じてやれるかだと思ってる。頑張れ、オレは本当に期待してる。


去年の甲府戦で天皇杯って本当にいいなって思うようになった。普段なかなか試合に絡めない選手が出てくるだけで楽しいのに、勝つと本当に幸せな気分になる。リーグ戦の勝利が「嬉しい」なら、天皇杯の勝利は「幸せ」な感じがする。既報通りなら、3回戦は7月12日に柏と大銀ドームで。2010年、ぶっちぎりでJ2優勝した柏に大銀ドームで勝った。2013年、あれだけ弱かったのに、大銀ドームで柏とスコアレスドロー。2013年、中立地開催の天皇杯で柏に完封勝利。この対戦成績を見るだけで、大銀ドーム開催の天皇杯・柏戦には勝てるような気がしてくるよ。またちょうどリーグ戦の間の平日開催なので、そうするとは思うけど、出来る限りリーグ戦に絡めてない選手にチャンスを与える場にしてあげてほしい。大分の皆さん、ホームに繋ぎました。是非たくさんの応援で後押ししてあげてください。



この試合でキャプテンを務めたのは何と姫野。ぐっさんも修行もいたから、まさかと思った。そしてさらに町田のキャプテンをやってたのがマグだったため、キャプテン同士の身長差はご覧のとおり。


当面の間は今日ボランチでコンビを組んだ前田とボランチ3番手の座を争うことになりそう。今日もどちらも持ち味を出してたし、ここからどれだけシビアに自分を上げていけるか。姫野は特に後半にボール奪取の局面でらしさ全開で、開幕当初くらいのいい姫野の姿を見ることが出来た。


記念すべき初ゴールを押し込む直前。本当にあとは押し込むだけのパス。



今日の主審は三上正一郎さん。町田側は大分の2ゴール目の時にファウルがあったとかなり激しく抗議していたけど、認められず。土岐田あたりはかなり執拗に文句を言っていた。もしかすると大分側に有利な判定だったのかもしれない。ちなみにこの三上さん、先週の日曜日に我々の次節の対戦相手である群馬の9番でエースの山岸選手を暴言で退場させて、うちとの試合には出られなくさせてる。だから何だって話だけど、相性は悪くなさそうな主審。











この刺激は間違いなくレギュラー組にいい影響を及ぼすと思ってる。どう伝わるかは分からないが、例えば1トップがさんぺーで安泰なんて当の本人が一番思ってないだろうし、万全でなければそのポジションに立てる人間がすぐそばにいることの何よりの証明になった試合だったと思う。この試合に勝てた意義は群馬戦の結果で2倍にも3倍にもなると思う。耐え忍ぶ雌伏の時は終わった。さあ、ここからは逆襲だ。
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授業料ドブ捨て試合(19節讃岐戦)

2017-06-17 22:18:41 | マッチレポート17'
勝ったからいいってわけじゃない。それじゃここ5試合のことが評価出来なくなってしまう。勝てない間も試合運びが拙いだけで、やってるサッカーは間違ってないとずっと言ってきた。だからこそこの試合は「高い授業料をドブに捨てた試合」だと斬り捨てる。


ものすごく雑に言えば、「讃岐は本気出せば、絶対に負けない相手」だと試合を観ながら感じてた。失礼なのは百も承知。うまく先制した。その後も讃岐はチームとして明らかに迷っていた。どこからボールを取りにいっていいか意思統一がされていない印象だったし、ボールを持っても、コンパクトな大分の守備陣形に崩すアイデアは皆無だったと言っていい。だから一番言いたいのは、「なぜ、そこで試合の流れに身を任せたのか?」ということ。岡山戦が一番いい例だし、この5試合の間に何度もあった前半は良かったのに、後半に修正されて追い付かれるor負ける。これだけ取れる勝ち点を落としてきたわけだから、そこから学ぶものがなければ意味がない。なぜ今日は前半に讃岐の息の根を止めにいかなかったのか。「勝ってるし、相手が来ないからいいか」でいくつ勝ち点を落としてきたのか。片野坂さんが目指すサッカーはもっと能動的にゲームをコントロールするサッカーじゃないのか。同点に追いつかれて、本気を出したらすぐに点が取れるチームなのだから、なおさらに言いたい。今日の試合運びを見て、あえて言いたい。

「この5試合で支払い続けてきた授業料はドブに捨てたようなもんだと。」


と、まあ今日の勝ちは素直には受け入れられなかったんだけど、これで呪縛からは解き放たれてグイグイと上げていってほしい。


先制点は本当に素晴らしかった。クラブの年間ベストゴールにノミネート間違いなしの本当に素晴らしい崩し。川西の長いパスが敵陣深くまでえぐった後の翔平のクロスがマイナスだったため背走してきたDFたちはまず1回逆をつかれる。そして翔平のクロスで右に振られたDF+GKはコテのシュートが左にきたため、もう一度逆をつかれる。シュートが枠を捉えればまず間違いなく入るという理詰めのゴール。コースも申し分なかったわけだけど。

2点目はなかなかないことだけど、入った瞬間に「最初からやれよ」と怒りがわいてきた珍しいタイプのゴールだったため、あまり印象に残っていない。何度も言って申し訳ないが、グズグズやってて、失点してからスイッチが入るタイプのチームは一番嫌い。ましてやスイッチ入れたらすぐに決められるくらいの力があるのに、グズグズやってるタイプのチームはもっと嫌い。残念だけど、今日の大分トリニータはまさにこれ。


さて、ここから天皇杯を含めて関東3連戦でリーグ戦も折り返し。またかなり苦しいスケジュールとなるけど、天皇杯は楽しみ。大幅にメンバーは変えてくると思うけど、それが楽しみ。ちなみに見たいスタメンはこんな感じ。

GK 修行
DF ぐっさん、坂井、福森
ボランチ 姫野、前田
両翼 岩田、黒木
3トップ 伊佐、大将、國分

メンバーをガラッと変えても何か勝てそう。去年も天皇杯がめちゃめちゃ楽しかったから、今年も期待。


しかし、これだけ勝ち点落としながら、3位まで勝ち点3差ってどこもそれなりに苦しんでんだね。長崎戦のフライング、横C戦の最後ちゃんとジャッジしてくれてたら今頃3位だよ。とか言ってたらまた悔しくなってきたので、自力で這い上がるか。
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ここを乗り越えたチームは強い(18節横浜FC戦)

2017-06-10 17:11:43 | マッチレポート17'
2位相手に勝ち点1は決して悪くないけど、ほとんどのサポーターがモヤモヤした気持ちでこの試合を受け止めている。そこにいま我々が目指しているレベルの高さがあるわけで、いまは苦しいけど、乗り越えた先には明るい未来があると信じて、やり切るしかない。いまは耐え忍ぶ時。


このスタイルのサッカーを貫くためには、前節は少し心配なミスから敗戦を喫した。次の試合への影響が心配されたけど、そこの心配はなかった。何よりもここが生命線だから、ここを立て直してきたというより、いつも通りにやらせた監督の手腕を評価したい。さらに先制後は圧倒的に支配し、横浜に何もさせなかった。復帰即スタメンのコテがかなり自由に動き回り、ボールを引き出すことで横浜の守り方を混乱させてた印象。林の負傷は本当に残念だけど、さんぺー、コテ、怜と立て続けに復帰してきたことは大きなプラス材料。ゲームマネジメントがうまくないという点だけは真摯に反省して、あとは自信を失わずにやること。ホントそれだけ。


自信を失うという点では今日のフクは残念だった。PKになってしまったシーンは自らスルーしたのか、相手に股を通されたのかは分からなかったけど、正直やむを得なかったと思うよ。あれくらいはある。ただフクがダメだったのは、その後メンタル面で自らを立て直せなかったこと。ここは自分次第でどうにでもなる部分だけに何とかしてほしかった。伊佐が最後に使えなくなることを承知で手を入れざるを得ないとまで片野坂さんに思わせてしまったことをしっかりと受け止めて練習から取り返してほしい。短い時間ながらもいいプレーをいくつか坂井達が見せてただけに、次節代わってもおかしくはないかなと思った。


惇のゴールもさんぺーのゴールも素晴らしかった。町田戦や水戸戦でもどかしいくらいに入らなかったのがウソのように、どちらもGKにはどうしようもないレベルのゴール。それだけにこれを勝ち点に結びつけたいところだったけど.... もちろん粗は探せばたくさんあるし、まだまだ改善しないといけない部分も多い。でもいまのこの流れの悪さは運が悪かったで片付けていいレベル。長いシーズンこんな時期もある。ここを乗り越えたチームは強い。
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ターニングポイントとなる試合(17節水戸戦)

2017-06-03 20:10:17 | マッチレポート17'
この試合が今季のターニングポイントとなる試合、にしちゃいけないと思うんだよ。そうじゃないと思うんだよ。我々はまだ高みを目指してサッカーをブラッシュアップしてる段階で、そんな過程から考えたらこんな試合つまずき程度のものでしかないし、サッカーを変えようとか見直そうとかはもちろんのこと、選手起用も見直す必要もないし、次節も今まで通りにやればいいだけ。むしろ今日の敗戦を受けて、もっともっと今のサッカーを磨いてほしいという思いを強くした。とか書いてて、いま試合後の片野坂さんのコメントを読んだら、全く心配なさそうだね。



今日の試合まずポイントだったのは翼の先発起用。今季ここまで途中出場すらなかった翼の先発は正直に言って唐突感があった。まさか前節の武田将平の先発起用に触発されたわけじゃないよね。前半の序盤ごろまでは判断も遅くボールロストをするシーンが散見され、ちょっと心配だったものの、前半の終盤からはチャンスにも絡み出し、徐々に期待感を出してはいた。人がいないわけではないので、この起用が成功だったとも失敗だったとも言い切れないので、片野坂さんの意図はこれからレポートなりが出てくるだろうからそれで確認する。


固い試合展開となったわけだけど、水戸のアタッキングサードでのアイデアのなさを考えると負ける試合ではなかったので、あとは仕留めきれるかどうかだなと思いながら後半は見てた。実際にビッグチャンスもあったし、こういう展開になってしまう前にスコアを動かしておかないといけなかったという極めて普通の感想。わずかな差を手繰り寄せないと勝ち点3は取れない状況の中で前節冴えずにチームのブレーキとなったさんぺーをほとんど同じ使い方をして、また失敗した片野坂さんの采配はちょっといただけない。ポスト直撃のシュートはそもそもさんぺーのボール奪取から始まったからまだいいにしても、判断の遅さからくるボールロストと攻撃時にボールが足につかない感じは、もう少し時間をかけてから試合で使ってもいいんじゃないかと思う。


片野坂さんも言ってる通り、こういう類の失点はいつかはする。似たようなスタイルを長く貫く広島でさえちょくちょく見かける。自分も安い失点はいつかはすると言い続けてきた。ただ今日の失点に関しては、自分がイメージしてた安い失点とは少し印象が違う。今日に関しては驚愕のスピードでボールを追い回し続けた前田大然にやられた印象が強く、相手をほめるべきと感じている。選手たちについては片野坂さんも言い切っているだけに、次節からの気持ちの切り替えも心配なさそうだけど、心配なのはスタンドの方。自分が応援しているはずの選手たちが少しリスクを負ったボール回しを始めるとすぐに「前!前!」としか言えない、「お前は前兄弟(※)のサポーターか?」といいたくなるような人間たちが以前よりホームゲームではSB席を中心に生息が確認されていた。ホームゲームではその人数があまりにも多いので、駆逐する気にもならないが、もはや物好きしか来ないような北関東アウェイでもその存在が確認されるようになり、正直辟易としている。こういう層の共通点はバックパスには敏感に反応するくせに、パスを繋いで相手のプレス網をかいくぐっても拍手すらしない。他人のことだからどうでもいいけど、スタジアム全体がチームの目指すサッカーに理解を示せないのであれば、強いチームにはなり得ないだろうなと思う。
※前兄弟とは前貴之(山口)、前寛之(札幌)のこと。なおプレースタイルは決して「前」への推進力のみを売りとしている兄弟ではない。


林が心配。ちょっと間に合わないかなと思ったけど、アレを飛び込まなきゃFWじゃないしなとも思うし。接触後、水戸の選手が林の状態を見て、すぐに担架のサインを出した時に「これはヤバい」と感じた。脱臼とかで済んでくれればいいけど、ケガは本当に切ない。特になかなかうまくシーズンを過ごせてない選手のケガは特に切ない。心からケガの程度が軽いことを祈る。


ちょっと個人的にも順位とかを気にし過ぎてたところがあるから、しばらくはどうしたら勝てるか勝ち点を取れるかの部分にフォーカスしていこうと思う。何度も言うけど、今日悔やまれるのは勝ち点が取れなかったことだけで、この試合が示唆することなんてほとんどない。




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整理(16節岡山戦)

2017-05-28 17:05:57 | マッチレポート17'
DAZNで大分のホーム戦をご覧になってる皆さまは中継があのクオリティでよく耐えられるなと思う。シュートやクロスのシーンでは画面がブレまくるし、終盤の黒木のシュートまでの過程を捉えきれないのは素人同然で、もう本当に怒りしかわいてこない。「アップ入れんなよ、アップ入れんなよ」と思ってると、まあまず100%入れてくるからね。ダチョウ倶楽部かよと思ってしまう。大分のサッカー文化で最も進歩してないのはテレビ中継で間違いない。素人。(Optaっぽく)


試合前に敵将・長澤監督が「サッカーが整理されている」と大分を評していたけど、まさにその部分の差がそのまま出たような前半だった。ある程度までは組織的にどう動かしていくかということが整理されている大分に対して、岡山は大分がプレスのスイッチを入れると、まず勝てないであろう豊川にロングボールを入れてしまったり、横へのパスがズレることも1度じゃなかった。その結果、押し込む時間が長かった前半だけど、結局ゴールは奪えなかった。後半も同様にやればいいと思ってたけど、配置変更も含めて岡山が動いてきたことや、気温の上昇が原因と思われるけど、時間が進むにつれて試合をグズグズの展開に持ち込まれてしまうと苦しい。気温が上がろうが、本当に優れているチームであれば、それもはね返せるんだろうけど、今の大分にはまだそこまでの力強さはないし、J2の中で優位性を保てているわけでもない。岐阜、名古屋と難しいところを連破してから3連続ドロー。これからもっと気温が上がってくる中で、そろそろ押し込みながらリードを奪えない展開でも良しとは出来なくなってきたかもしれない。スカウティングによる相手の修正や試合の進め方等、ここからは一つ上のステージへのチャレンジだ。


伊佐のゴールは彼のキャリアの中でも最も素晴らしい部類に入るゴールだったんじゃないだろうか。それまでくさびのボールに対してバチバチとやり合っていた中で、かなり前への圧を意識したであろうDFを鋭いターンで置き去りにしてから、寄せられながらも素早く振り抜いてニアをぶち抜いた左足のシュートは本当にお見事。本当に素晴らしいゴールなんだけど、前節も今節も何となく1ゴールじゃ物足りないとサポーターに思わせるところに伊佐も一つ上のステージにチャレンジしてる感じがうかがえる。


今日勝つために唯一悔いが残るのはさんぺーの投入。復帰戦で30分以上の時間が与えられながら、正直今日はチームのブレーキだったさんぺー。あの出来なら、前田を投入して川西を上げるか、國分を残しておいた方が間違いなく良かった。これから感覚の部分も含めてもっと上げてきてくれるとは信じてるけど、伊佐やごっちゃんはもちろんのこと、今日最も鋭いシュートを放った國分のフィットもあるし、さんぺーの戻る場所が約束されてるわけじゃない。これは林にも言えることだけど、コテや川西も含めて前線の競争は激化してる。さんぺーには覚悟してこの競争に臨んでほしい。今日の状況では正直厳しい。


またもプロ入り初ゴールをプレゼントしてしまった若い子に優しい大分トリニータ。神奈川大出身の武田は、彼のアマチュアキャリア最後の試合を現地で観ていて、それでプロ初キャリアを大分の地で踏んで、ついでに初ゴールまで決められちゃうと、もう逆に親近感わいてきちゃうよね。リンク先の記事にも書いたけど、彼はアマチュアキャリア最後の試合で残り2分くらいまで母校の1部昇格を掴みかけていたのに、最後の最後で手放してしまう(選手名鑑によると去年の岡山の昇格POにも帯同してたらしいからそこでも昇格掴めず)というなかなか悲劇的な体験をお持ちなので、この後も注目していきたい選手。ちなみに伊勢原市出身で神奈川大とさんぺーの直系の後輩。この試合では明暗分かれましたな。


次節はまたも遠方アウェイで水戸。水戸はここ9試合負けていないらしい(の割には12位だけど)。前田大然が猛威を振るってるらしいので、今節の試合を観とこうかな。
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面白い、それが根拠(15節町田戦)

2017-05-21 22:23:44 | マッチレポート17'

試合後の気持ちはこんな感じ。ウソです。


前回の3連戦は1勝1分1敗の勝ち点4、今回の3連戦は1勝2分の勝ち点4。日程に恵まれていた前回の連戦と比較すると今回はかなり苦しい日程だった。正直に言って、試合前は今日は苦しい試合になるだろうとある程度は割り切っていた。そんなことを加味すると少しではあるけど、成長してきてることが感じられる。

勝ち点の取り方に若干の拙さを感じるものの、そんな状態でもPO圏をキープ出来ちゃってるのって考えようによっては素晴らしいことなんじゃないかと思う。例年のJ2を見てると、序盤戦にグッとチーム力を蓄えて虎視眈々と上を狙ってたチームが気温の上昇とともにバーンと順位を上げてくイメージがある。チームの方向性は絶対に間違ってないし、そんなチームに今季の大分がなれるんじゃないかと本当に期待している。何でチームの方向性が間違っていないと思えるのかの根拠は「試合が面白い」。これに尽きる。福岡、ヴェルディ、山形、湘南、岐阜、名古屋、町田と今季は既に7試合を観て、勝った試合も負けた試合もあったけど、いわゆる「外れ試合」は一度もなかった。どの試合の帰り道も次の試合への期待感でワクワクしながら帰らせてもらってる。これって本当に幸せなことだし、これからもずっと続けてほしい。あと、折り返しまで残り6試合だけど、残りの対戦相手のうち6分の5が順位表のボトム11(降格圏の2チームともに含む)ってのも地味に前を向ける要素。






相手の強烈な高さに屈する形で勝ち点は落としたけど、厳しいコンディションの中で本当に面白いサッカーをしてくれた。やっぱりごっちゃんなんかはいつもの強さとキレがなかった印象だし、ラストの走り合いは苦しそうだったよね。それでも、序盤からサイドを捨ててる町田相手に練習のようにサイドチェンジがズバズバと決まり、その都度町田のフォーメーション全体が右に左に振られてるのが、ゴール裏からだとよく分かったし、これは後半に効いてくるはずだと思ってた。ただ思ってたほど、町田全体の足は止まらなかったけど、特に中島は前半から積極的に戸島にフォアチェックに行くなと指示を出すほどに、明らかに我々のボール回しを嫌がっていた。終盤に前田が相手にボールをぶつけてしまって中島に絶好機が訪れたけど、アレが枠を外れるあたりに試合を通して打ち続けたボディブローが効いてたと確信してる。中島は本当にいやらしい選手で、ああいう転がり込んできたチャンスをモノにする能力に関してはJ2でもトップクラスのイメージだったし、ヒヤッとしたけど、こういうところにも試合展開の面白みが潜んでる。


マグがファールじゃないと止められないくらいに林のポストプレーは的確でポイントになっていたけど、相手DFラインの裏がザッルザルなのに気付いて、これポイント作る必要ないなと感じた片野坂さんは早々に伊佐にチェンジして徹底的に裏を狙わせた。もっとクロスに精度が欲しいなと感じるタイミングでのギシさん投入も良かったし、片野坂さんの采配も的確だった。超がつくビッグチャンスが同点以降だけでも3回はあっただけに片野坂さんの言う通り、勝ち点3を取り切らないといけない試合だったと思う。主に疲れから来てるであろう質の低さ、雑さについては今後の課題として、言い換えれば伸びしろとしてとっておきましょう。それにしてもあれだけのライン裏の攻撃に晒されても一切手を入れようとしなかった(入れられなかった?)相馬監督の鋼のメンタルには恐れ入ったよ。


黒木は初ゴールおめでとう。弾道を見ると、あれはシュート狙いだよね。國分もやっぱりワイドよりシャドーだよ。仕掛けたり、トリッキーなパスを出せたりと期待感がある。ただワイドに戻って交代直前に出した50m近いサイドチェンジはお見事だった。あのパス1本で20m×10人=200mはチーム全体が走らされてるからね。まさに効果的なボディブローだよ。最近は試合を観ながら「川西すげぇ」って少なくとも10回は言ってる気がするし、もう「すげぇ」としか言いようがない。惇のバー直撃弾の直前のシュートも惜しかったし、早く初ゴール取らせてあげたい。




仕事とはいえ、この頼りなく組まれた柱に板が1枚乗っかってるだけのところに2時間もいるの地獄でしかない。



町田も相変わらずお客さんが増えない。あれだけアウェイエリアにパンパンに詰め込んで、隣のブロックに2人くらいしか座ってないのマジでダサいから何とかした方がいいよ。「バンデイラの付近がまだ空いてるんで詰めて座ってくださーい」じゃねえよ。
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判定に左右されるシーズン(14節長崎戦)

2017-05-17 22:12:05 | マッチレポート17'
(PKの笛を吹かれる)
「岩田ぁー、無理して行くとこじゃないだろぉー。」

     ↓

(こぼれ球を押し込まれた直後)
「岩田ぁー、PKはしゃーないにしても、自分側のこぼれ球に詰めてないとはどういうことだ!」

     ↓

(リプレイを観て)
「フライングじゃん・・。アレに追い付くように出てたら蹴り直しだわ・・。」


勘弁してよ・・。


という何とも言葉では説明のしづらいスッキリとしない水曜日の夜。監督や選手の皆さんも切り替えるのが難しい試合だと思いますが、オレもあと2日も仕事があるし、この試合をすぐには消化しきれない。


連戦(特にアウェイ)は勝ち点を取れれば大体OKと思ってるので、竹内のゴールが決まったところまでは最高の展開だったし、同点になってもまずまず受け入れられてた。ただ最後に誤審で勝ち点失うのはやっぱり受け入れ難い。ちなみにPKの判定は2本とも正しいと思ってる。


まあこんな試合はあれこれ言っても仕方ないので、いいとこ探しだけしてとっとと寝て、町田戦に備えよう。


やっと決まった竹内のセットプレー。ごっちゃんのボールも良かったし、ポジションへの竹内の入り込み方が抜群だった。ただ竹内に感心したのは、ゴールの数分後の別のセットプレーの時にわざわざ密集を離れて審判に「オレのマークの奴、ハンパなく手使ってるから」みたいな告げ口をして、次のCKの時に本当にイエローを出させた場面。アレはベテランならでは。ゴールの後も良い意味で冷静でいられるのはさすがベテランの落ち着き。


それとやっとサイド以外で使われた國分。やっぱり中で前を向いて仕事した方が輝く。ゴリゴリの1対1の場面に晒させて彼のいい面を削いでしまうよりは今日のようなポジションでそのひらめきを使ってもらいたいと思う。そろそろ怜も帰ってくるだろうし、2列目のポジション争いに集中させてあげたい。



今日の深夜に帰って、明日はクールダウン。1日だけ町田対策の練習をして、翌日にはもう移動。今の選手たちのメンタル状態を考えても、町田戦は相当難しくなると思う。2年前の雪辱を晴らしに行きたいところだけど、今回ばかりは結果は期待せずに、死ぬほどしんどいであろう選手たちの背中を押すためだけに野津田の山頂にアタックかけてくる。


こういう被害者としても受益者としても判定に左右されるシーズンは、不思議なくらい続くからね。選手たちには少なくとも試合中は心乱さずにやってほしい。
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