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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

手強い名岐を連破(13節名古屋戦)

2017-05-14 01:04:03 | マッチレポート17'
一言で言ってしまうと、「岐阜の方が強かった。」ということ。


立ち位置をハッキリしておくと、自分は風間監督を監督としてずっと評価してきていない。

・監督就任早々自分の息子を2人も入団させるのはどうなの?
・川崎時代の功績も大久保がいたからじゃない?
・発言に可愛げがない。

まあこんなところが理由なんだけど、そういう立ち位置なもんだから、この惨敗の後にどんなことコメントするのかも猛烈に気になる。

『いくつか問題があった。一つは、あれだけ押し込んでいたときに、全ての選手がそういう状況に慣れなければいけない。もう一つは、ゴール前の決定的なところで点を取り切れなかったこと。それから、もっとやり続けること。続ければもっとチャンスができたはずなのだが。』

まず気になるのは『あれだけ押し込んでいたときに』という部分。あれくらいで押し込んでいるつもりならまだまだ甘いから。お隣さんもっとすごいから。それと『決定的なところ』とおっしゃりますが、そんなの玉田のシュートくらいで、あれも福森のミスからだし、随所にオレたちの方が優れてたから感を匂わすのとかが嫌い。あ、嫌いって言っちゃったね。そう、嫌いなの。


今日はかなり暑かったし、名古屋がコンディショニングを失敗してたと思うよ。じゃないと説明がつかないくらいに走ってなかった。風間監督が言うように『あれだけ押し込んだ」のなら、カウンターの発動地点は低い位置になるはずのに、大分の前3枚に入る度に同数くらいで期待感のあるカウンターを次々に繰り出すことが出来た。ハイライトで見返すと、先制点の場面でも最初の勝負パスを出した川西に誰もプレッシャーかけに来てないし、そうなるとさすがに効果的なパス出ちゃうよ。風間監督は『あれだけ押し込んだ』(しつこい)と言うけども、決定的なフリックやラストパスが出たシーンあったかね?ほとんど大分のマーカーが相手選手を離してないから、効果的な攻撃に繋がらないわけだよ。片野坂さんだけじゃなく、我々サポーターでも今日のような展開になることは容易に想像がついたわけで、スペースのない展開で寿人さん使っても活きないのは分かりそうなもんだけど。頭からシモビッチの方がずっと嫌だったよ。










一つだけ風間監督に提言申し上げるとすると、八反田使った方がいいよということ。本来であれば、田口がキーマンになるはずなんだろうけど、今日は随所に軽いミス連発。失点直結のボールロストもあった。我々の知る八反田はあんなに攻守の切り替え時にテレテレやったりしない。大体、今日の古巣相手の試合で八反田が燃えてただろうことは容易に想像がつくし、それを監督として利用すればいいのに、結局交代でも使わない。そういうところも嫌い。関係ないからいいけど。ちなにみ2枚目の写真は林と八反田が握手してるところを撮ったんだけど、端っこに「よーし、PKのこと文句言ったろ」みたいな風間監督が写りこんでて、笑ってしまった。









ま、相手のこと抜きにして本当にナイスゲームだった。2試合で5ゴール(どこのバケモノストライカーだよ)のごっちゃんだけじゃなく、伊佐、コテの前3枚の圧がすごい。それこそどこぞのバケモノストライカーみたいに少々アバウトなボールでもモノにしてくれそうな期待感がある。3点目の伊佐の粘りっぷりとか特にすごい。それを信じてスペース狙ってるごっちゃんとの連携も素晴らしい。


それと川西ね。これで2試合連続で川西起点で大事なゴールが決まった。パス出しにセンスを感じる。相変わらず守備面での貢献度は高いし、ポジションが1列上がった終盤のゴール欲しいオーラを出しまくって狙ってた姿勢も買いたい。


シーズン前からカウンター鋭いチームスタイルを構築してきたわけじゃないけど、ここ2試合は相手のスタイルを考慮したうえで、そういうサッカーにも適応して連勝をもぎ取った。この後の長崎、町田、岡山あたりが今どんなサッカーをしてるかはこれから観ようと思うけど、岐阜や名古屋と全く違うサッカーだとしても、今度は主導権を握るサッカーにすぐ適応出来てしまいそうなのがとても頼もしい。今季のチームはそういうところで、「次はどうかな?」と考えた時に、ドキドキよりもワクワクが先行するから、楽しいし嬉しい。


とりあえずPO圏に浮上はしたけど、ハンパなく勝ち点が接近してるからまたあっという間に順位が下がることもあるだろうけど、一喜一憂しないというよりは、このサッカーを純粋に楽しんでるうちに勝手に順位や勝ち点がついてきそうな雰囲気が今の大分にはある。監督や選手たちには大変かもしれないけど、中3日でまたこのチームを観られると思うと楽しみで仕方ない。
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サトミキ全勝神話(12節岐阜戦)

2017-05-08 23:50:51 | マッチレポート17'

サトミキ全勝神話。それも今季ここまでで1、2を争う難しいアウェイゲームに勝つという縁起の良さ。ここまで縁起が良いと今季またどっかで巡り会えるような気がしてくる。緑系のチームが続いてるから、次はアルウィンかな。


「大分の皆さーん、お久しぶりでーす。」と言われて、思わずちょっと照れちゃったおっさんです。サトミキかわいい。


単純にサッカーの試合としても楽しみにしてた岐阜戦。案の定本当に面白い試合になった。岐阜はうちが湘南戦を勝つことが出来た伏線を作ってくれたという思いがあった。チョウ監督は岐阜戦でジネイを先発させてあまり前線で追い回さなかったところ岐阜に圧倒的に支配されてしまった。これはまずいと思ったか、岐阜と似たようなサッカーをする次の対戦相手であるうちとの試合で1トップをジネイから端戸に替えてきた。端戸はキックオフから猛然と追い回してきたものの、組織としてのプレッシングは不全で前半は特にうちが思い通りにサッカーをすることが出来た。後半から投入されたジネイがこの試合での一番惜しいシュートを放ったように正直に言ってジネイが頭から出てきてたら嫌だなと思ったので、岐阜にはそういう意味でも感謝してるし、単純に岐阜のサッカーは観ていて面白い。その岐阜にやりたいサッカーをさせた上で勝ち切ったのは本当に素晴らしいし、これからがますます楽しみになった。


試合前のピッチ内練習を見てると、我々の陣取るバックスタンド側からフクが入念に何本もクロスの練習をしてて、「あ、これは4バックやるな」と思ったら、案の定スタートから4バックできた片野坂監督。真相の部分は監督のみぞ知るところなんだろうけど、単純に考えて相手の前線が3枚なので、イレギュラーにスライドさせるよりもスタートから4枚並べることを選んだんじゃないかなと想像してる。岐阜の両翼の田中パウロと古橋はキレ味鋭いドリブルがあって厄介だけど、1対1でやられるような場面を作り出さなかったことは4バックの採用が成功したと判断する一つの材料にはなるんじゃないだろうか。



昨日の試合のポイントの一つに散水があったと思ってる。ピッチ内アップ前、試合開始前、後半開始前と3度も昨日は散水を行った。それも毎回かなりの量だった。特に3度目は既にメインスタンドの影がピッチに届き始めてる時間帯で、17時を回って気温も下がり始めてたので、やり過ぎだろと思ってた。案の定、試合が始まってすぐの川西のスローインがすっぽ抜けたのを見て、やっぱやり過ぎだよと思った。先日とある大学サッカーの記事を読んでたら、FC東京U23が大学サッカーのメッカでもある夢の島を使うようになってからピッチの状態がとても良くなったけど、ピッチの状態が良くても水をまかないと全く転がらなくてやりたいパスサッカーが出来なかったみたいなこと(ちょっとうろ覚え)が書いてあった。岐阜のサッカーは誰が見てもパスが生命線でよく転がった方がやりやすいのは明らか。だからあれほどの散水を行ったんだとは思う。前半に上福元から鈴木にアンダースローで付けたパスが流れてかっさらわれたのも、後半にも上福元からのパスがズレたのも、どちらも走り過ぎるピッチの状況にアジャスト出来てなかったからだと思う。ただし、岐阜がちゃんとアジャスト出来てたかというと、今まで5試合ほど岐阜の試合を観てきたけど、こんなにパスミスする岐阜を見たことがなかったので、岐阜にとっても昨日のピッチは走り過ぎてたんじゃないかな。


1点目については岐阜側からすれば単なるミスと評するかもしれないけど、それまで伊佐とごっちゃんが岐阜のCB2人にかけ続けたプレッシャーが生み出したミスだと思ってる。90分通してヘニキに負けないどころか、ゴリゴリと間を割ったり、前に体をねじこんだりと2人の圧はこの試合では本当に効いていた。ゴールの前はかなり長い時間岐阜に回されていて、それまでじっと前線で我慢してた伊佐がここぞと狙いに行くと、すぐにボール奪取してそれがゴールに繋がった。決してミスにつけ込んだだけのラッキーなゴールではない。



2点目については川西が右に展開したパスのあまりの素晴らしさにもう半分イキかけてたので、ゴールの瞬間はほとんど覚えていない。シーズン前に川西に漠然とこんなことしてくれそうだなと思っていたイメージ100%そのままの視野の広い素晴らしいパス。この日もそうだったけど、守備面で徐々に良さを見せ始めて、前節松本戦でも少しドロップする強烈な枠内シュートを見せたりと攻撃面の良さも見せ始め、もう完全にボランチのファーストチョイスとなった。今日のテゲバジャーロの公式で石崎監督と川西の2ショットが披露されてたけど、石崎監督にはこんなに素晴らしいボランチを育ててもらって本当に感謝。


2点リードしてからは両監督の選手交代、布陣変更によるめまぐるしい攻防戦。大分が3バック(5バック)に切り替えたタイミングを見逃していたので、失点の少し前からサイドで國分が山田との1対1にさらされてるの何でだと思ってたら、やっぱりやられてしまった。京都戦でもそうだったけど、國分は守備面ではまだちょっと物足りないところがあるから、3バックのワイドで使うのは違うかなとここ数試合で思ってた。ただ今日は4バックだったため、2列目での起用で後ろにフクが構えてる安心感もあり、國分の良さがより出そうだと期待してたから、失点シーンは「あれ?あれ?」と思ってるうちにやられてしまった印象。まあこうやって考えると怜の存在は偉大だなと思う反面、不在は仕方ないので、この部分の選手起用については片野坂さんにご一考願いたい。



最後は焦った岐阜も放り込みが多くなってきて、そうなるとこちらの思うツボ。うちの4番5番6番の単純な放り込みに対する頼もしさは特筆すべきものがあるし、レギュラー定着で自信が出てきたのか上福元もハイボールへの安定感が増してきて、そうそうやられなそう。田中、シモビッチ、イバあたりはJ2では別格なのでチームで対応したい。


正直に言って試合前はあんまり勝てる気がしてなかったこの試合。連戦の最後のアウェイだし、勝ち点が取れれば1でもいいよくらいに思ってた。出来れば次に繋がる何かを見せてくれるような試合だったらなくらいに思ってた。そんな薄い期待をあっさりと超えてくる今のチームは本当にワクワクする。シーズン前なら、林、さんぺー、怜、清本が同時離脱なんて考えたくもない悪夢のはずなのに今はそれを感じさせないくらいの力強さと一体感がある。そして何よりも片野坂さんが照らしてくれる明確な道筋が未来への希望だと思える。次節は名古屋戦。もう「ちょっくら足止め食らわせてやるか」レベルの期待感じゃなくなってきてる自分がいる。湘南戦のあとにしっかりとサッカーの恐さを教えていただきましたが、今のチームなら例え負けても何も残らない負け方はしないと自信を持って言える。敵として見る八反田も楽しみ。対風間家は今のところ1勝1敗だからここで勝ち越させてもらう。楽しみだらけの名古屋戦。




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幻のゴール(11節松本戦)

2017-05-04 00:18:11 | マッチレポート17'
今年のGWは最終日に岐阜に行く以外に用事もないため、今日は上福元の母校・順天堂大学まで大学サッカーを観に行っていたので、結果を知った状態で先ほど試合を観た。ちなみに順天堂大学は千葉県の酒々井(しすい)という成田の手前くらいのところにあって、連休初日の渋滞で、往復5時間もかかった。四方を田んぼに囲まれた小高い丘の上にあって、サッカーと勉学に集中するのには最高の環境だけど、ずっとあそこにいるのは若者にはちょっとしんどいだろうなと思った。とにかく素晴らしいGKを育てていただいた感謝の気持ちを持ってグラウンドに入った。開幕から3連勝で今年は優勝候補じゃないかな。


まずは伊佐のは完全に入ってますな。ただアレを2人の人間で完全にジャッジしろというのは無理な話なので、GLTを早く導入しようという感想にしかならない。ただ一度は我慢するけど、シーズンに二度以上あったらさすがに発狂するかもしれない。アレが決まってたら、松本ももっと攻勢を強めてただろうから、単純にミスジャッジで勝ち点2を失ったとは言わない。ただ勝ち点は1のままでいいんですが、伊佐のゴールだけはカウントしてもらえませんかね。ストライカーにとってゴール数は何よりのガソリン。伊佐がここからどんどん調子を上げていくには、ゴール数として認めてもらいたいんだよね。まあどうせ無理だろうから、オレが個人的に今季の3ゴール目として認定。あんないいシュート打てるんだからガンガン打っていこうぜ。さんぺーと林が帰ってきてもベンチに座っといてもらうくらいの気概でやってほしい。


スコアレスドローなので何とも評価しがたい試合。連戦でさらに相手が遠方から来てることも考え合わせると、1点は決めときたかった(決めたんだけど)とも思うし、最後は一気に押し込んだ内容も評価したいし、で色々と難しい。いずれにしても前節の敗戦は例外として片付けていいように思う。攻撃開始からフィニッシュまでの一連の行程の3分の2までは相手に関わらず常に均質に出せるようになってきたと考えてよさそう。もちろんこれから研究もされてくるだろうけど、それと同時に我々の精度も上がっていくだろうし、ブレずに続けたい。


今日は18人中7人が下部組織出身で、そのうち6人が試合に出場。1試合に6人の下部組織出身者が出た試合って今までにあったかな。ただレギュラーと言えるのはごっちゃんとコテくらいで、ヒメも大将も岩田も翔平も國分もみんないいとこを持ちながらあとちょっとが足りない。ここからの成長に期待。


次節は連戦の最後でアウェイ岐阜戦。この試合は本当に楽しみ。今季の岐阜はシーズン前から強いと思ってたので、序盤つまずいたものの一気にギアを上げてあっという間に順位で抜かれてしまったのもある意味で納得してる。うちの比じゃないレベルのパスサッカーを貫いていて、4月になってから勝ち点を落とした試合が3−3の撃ち合いを演じたアウェイ湘南戦のみで、6戦5勝1分。いまJ2で一番強いと言っても過言じゃない。どっちもボールを保持して主導権を握りたい意図があって、どんな展開になるのか読めない。もちろん勝ちたいけど、単純にサッカーの醍醐味として面白い試合が観られるんじゃないかな。


ちなみに岐阜の大卒ルーキー17番・大本選手(阪南大卒)は去年のインカレで一番印象に残った選手。インカレ時点でまだ進路が決まっておらず、どこ行くかなと思ってたけど、それから岐阜に決まって今日まで全試合に先発出場。速くてタフでいい選手。
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完敗(10節京都戦)

2017-04-29 17:31:44 | マッチレポート17'
今季10試合目にしてスコアも内容も完敗の試合となりました。今季最悪の試合でしたな。感覚的には試合前に片野坂さんが言ってた「試合に出てないメンバーにはもっとギラギラしてほしい」という懸念がそのまま的中したような印象。特に右サイドでそれぞれ45分間出場した2人にはもっと頑張ってほしい。ハーフタイムで交代させてしまった片野坂さんにも胆力が足りなかったと思う。そのまま若い方を出しておけば、2失点目は防げたように思う。


十分に対策は立ててたとは思うけど、ほぼ思い通りにやられてしまった田中さん対策。試合が終わってみてどうすればよかったか考えてみると、結局もっと圧倒的にボールを保持して孤立させるくらいしかやりようはなかったのかなと思う。1失点目から2失点目までの時間帯を90分通してやるような展開が必要だったかな。出来たとも思うし。


チームとしての課題のステージが一つ上がったかなと思う。前節の湘南戦を観てて、今季のJ2ではビルドアップの段階で手こずるチームはそうそう出てこなそうだなと感じた。もちろんもっとブラッシュアップは必要だけど、片野坂さんがこだわってきた戦術は実を結びつつあると言っていいと思う。ただ今後はそのビルドアップに過度にリスペクトしたリトリート戦術を採用してくるチームに対しての対策だとか、最も難しいゴールの仕上げの部分の質の向上が課題になってくるかな。この完敗もチームの成長として捉えたい。



最後はアクチュアルプレイングタイムについて書きたい。調べてみたら今季のJ2第8節までのAPTのデータがあった。多分そうだろうなとは思っていたけど、8節中4節でトリニータの試合が最長のAPTを叩き出している。さらに今季のJ2のゲームの中で最長のAPTのゲームはホーム愛媛戦の67分26秒。30分台の試合が何試合もあったり、そもそも60分台を出せているのは大分と岐阜とヴェルディだけという中でこれは圧倒的に長い。APTについてはJリーグが出来る限り長くしようとキャンペーンをはるくらいだし、短いよりは長い方がいいとは思うけど、決して優劣を分けるほどのデータではないと個人的には思っている。ただ今季のボールを大事にするという片野坂さんのサッカーが具現化出来ていると判断する裏付けとなるデータだとは思う。で、こんなデータを持ち出して何が言いたいかというと、TOSは猛省しろや!ってこと。このブログでももうかれこれ7〜8年前からTOSを批判し続けてきてるけど、今日も最低の品質の中継だったので、改めて糾弾したい。APTならぬATT(アクチュアルTOSタイム)をTOSは自分で調べて公表しなさい。アクチュアルTOSタイムとは実際にボールがオンの時間帯にちゃんとTOSがテレビにボールを映していた時間のことだ。考えたのはオレだ、文句あっか。APTとATTの差をとったら、今日なんか下手すりゃ▲2分くらいあるんじゃないかと思う。例えばマイボールのゴールキックになって、上福元がボールをセットして誰にボールをつけるかから片野坂サッカーの醍醐味は既にスタートしてる。相手と駆け引きして繋ぐのか、蹴るのかの判断なんか今のサッカーでめちゃめちゃ重要なのに、そんなとこほとんど映ってない。ボールが動いているところでさえ映せないんだから、そんなとこまで求めるのは酷なことは百も承知だけど、数年ぶりに戻ってきて少しは成長してるかと期待したけど、まあ相変わらずというかむしろクオリティは下がってる。とにかく1つだけ守ってほしい。ボールがオンの時にアップ映像はいらないから。違う角度からの映像が観たいのはボールがオフの時だから。これだけでもお願いします。これくらい出来るよね。


試合の感想よりも、TOSへの不満の方が遥かに長いという唯一無二のブログ。

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アウェイで湘南に勝った!(9節湘南戦)

2017-04-23 00:02:19 | マッチレポート17'


やっと勝った。この大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。低くて遠くて、ついでにホームチームが容赦なく強いというホスピタリティの欠片もないこの大嫌いなスタジアムでやっと勝てたよ。やったー!


ざっくりと言ってしまうと、序盤にセットプレーで奪った虎の子の1点を守り切ったということになってしまうけど、個人的には内容までを含めてこの勝利を本当に評価してる。今節の結果で6位に浮上したとか、首位まで勝ち点2差とかいう数字面の事実だけでなく、試合後の漠然とした思いが本当にワクワクしていることに自分自身が気が付いた。いいシーズンが送れるんじゃないだろうかとワクワク感で満たされている。


そのワクワク感が生み出される源はやはり今日も選手たちが勇気を持って、自分たちが取り組んでいるサッカーを湘南相手に真っ向からぶつけにいったから。キックオフ直後の最初のゴールキックで湘南の前線がPAギリギリまでプレッシャーをかけにきているのを見て、これは苦しいなとすぐに思った。でも最初のゴールキックこそ竹内の指示で大きく蹴ったものの、2本目からはそのプレッシャーに負けずにしっかりと繋いだ。結果的にその2本目のゴールキックの流れが決勝ゴールに結びついたわけだけど、若干不細工になりながらも繋ぎ切って前進した選手たちを讃えたい。往年の勢いはさすがにないもののそれでも湘南の前線からのプレスは今でもJ2ではトップクラスの強度。そのチームを相手にやり切ったことを自信にしてほしい。


前半はミラーゲームらしく膠着気味だったけど、後半から一気にアクセルを踏んだ湘南に押され始めた。今までであれば、あそこで湘南の勢いに押し切られてしまってたと思うけど、カウンターをきっちりと湘南の喉元に突きつけながら踏ん張れてたから危ないシーンは最終盤まではそんなになかった。むしろさんぺーのヘッドが決まっていれば試合は終わっていた。今日は相手のシュートをブロックする回数が多かったように思う。それは崩されていないことの証左だと思うし、本当に危なかったのは岩田のサイドを突破されてジネイのシュートがギリギリ外れたシーンくらいだったと思う。前半からきっちりと前線の選手のスタミナを奪ってることも地味に終盤に効いてるんじゃないかな。


今日良かったなと思う選手が2人。ギシさんと川西。ギシさんは何よりもさんぺーに合わせたクロスの質。去年J3をじっくりと観て、最近は大学サッカーをたくさん観て、個人の技術の差は色々なところに出てくるんだけど、一番質の差を感じるのはクロスだと最近思い始めてる。J1やJ2じゃなくても、ドリブルが速い選手、シュートが強い選手、FKがうまい選手等々はたくさんいるけど、クロスがうまいと感じる選手は本当に少ない。自分の後ろをフクが駆け上がる時間を作って、対面の選手に飛び込ませない間を作って、中をしっかりと確認して、そしてピッタリの距離とスピード。惚れ惚れするクロスだった。やはり90分出られないのは、若干物足りないところはあるものの、山形戦ではさんぺーへのアシストもあったし、局面でのうまさは頼りたくなるもの。


川西は前節の金沢戦からそんな感じがあったけど、守備面での貢献が目立つ。山形時代はそんなこともなかったように思うんだけど、今日も守備が良かった。ボールホルダーに対して寄せていくだけじゃなくて、ボールを奪いにいってる姿勢がいいと思う。ちゃんと足を出して相手を自由にさせない、あわよくば奪っちゃうよみたいなディフェンス。そこで徐々に持ち味を出せれば、少しずつ攻撃面で本来の良さも出せてくるんじゃないだろうか。元々はFWだったわけだからもっとシュートもみたい。林の不在はケガなのかどうかは分からないけど、川西が入って一つずつポジションを押し出す形で、コテもさんぺーもきっちりと役割を果たせてた。さんぺーの1トップを久々に見た気がするけど、やっぱりいいなと再確認した。1点は決めてほしかったけど。













最初は苦しいなと思ってた湘南→京都→松本→岐阜→名古屋の流れも今では楽しみだとハッキリと思える。いまこのチームのサッカーを観るのが楽しみで仕方ない。
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判断と質(8節金沢戦)

2017-04-15 23:27:29 | マッチレポート17'
山形戦が「勝てた試合」だったとすると、今日の試合は「勝たなければいけなかった試合」といったところだろうか。こじ開けるまでに苦労はしたものの、きっちりとモノにした試合運びには改善が見えたんじゃないかな。


最近は試合の結果よりもと言ってしまうと大げさかもしれないけど、それと同じくらいにどれだけボールを保持するサッカーで挑んでいけるかということが試合前に気になってしまう。金沢の前節岡山戦は最後の決勝ゴールがなかったとしてもしっかりと戦えていたという印象の好ゲームだったし、今日はかなり苦労するんじゃないかと思ってた。ところが、課題だった序盤からペースを握り、結局最後までその主導権を渡すことはなかった。愛媛戦の時も、手合わせをしてみて「これはヤバい」と感じた間瀬監督がリトリート戦術に試合中に切り替えたり、タイトなマンマーク戦術を標榜している柳下ツエーゲンにもボールを保持するサッカーで押し込むことが出来た。自分たちで思っている以上に徐々にこのサッカーが形になってきていると言っていいんじゃないだろうか。何よりもブラッシュアップしながらもきっちりと結果がついてきているのが素晴らしい。


3試合休んでいたフクが復帰。やっぱりノリ、フク、竹内の3枚が揃うと重厚感がある。ディフェンスの安定感はもちろんなんだけど、今日は特にノリがドリブルで持ち上がる回数が多かった。ボールを保持するサッカーをやろうとするとパスに固執してしまう雰囲気があるけど、スペースがあるならドリブルした方が効果的なわけで、とてもいい判断だと思った。とにかくパスにしてもドリブルにしてもある程度は相手を食いつかせないとチャンスは作れない。最近片野坂さんが頻繁に口にする「判断と質」のうち判断はまさにリスクテイクの話。ここはもう選手たちの鍛錬を信じるしかない。


一方で「質」の部分は今日も気になった。特に最後の3分の1の部分での質の低さが目につく。崩しまではいいのに、利き足のシュートが枠を捉えない、サイドを本業とする選手の利き足のクロスが大きく逆サイドまで飛んでいってしまう。こういうプレーはせっかく押せ押せのリズムになってもガクッとしてしまうからなくすのは無理にしても出来る限り数を減らしてほしい。ズバッと決めろ、ピタッと合わせろとは言わないけど、2次攻撃に期待を持たせるくらいにまではしてほしい。


ベンチワークが固定化してきたのも気になる。これがやれることだというところをまだ見せ切れていない川西や國分が使われ続けるのもどうかと思うし、監督が迷うくらいにそれ以外のメンバーはアピールしてほしい。特に姫野にはそんな空気をぶち壊してほしいと思うし、オレは鈴木惇のポジションも決して安泰だとは思っていない。それとコテの扱い。得点シーンの走り込みと落とし、それと國分に出したスルーパスともっとゴールに近いポジションの方が輝くんじゃないかと今日の試合を観ると思ってしまう。


次節はアウェイで湘南戦。14年シーズンほどの圧倒的な強さはないものの、それでもきっちりと2位をキープしてるところはさすが。金沢戦の後にそのまま湘南−岐阜を観たけど、今季観たJ2の中で一番面白い試合だった。今季大木監督に替わってショートパスを繋いでいくスタイルを徹底している岐阜が真っ向から湘南に挑んで大半の時間で主導権を握ったこの試合は次節に向けて示唆に富んでいると思う。大木監督はハーフタイムのインタビューで一言「勇気」と言い切ってたけど、オレも大事なのはそこだと思う。ハイプレスの餌食になるのか、もしくはここで勝ち点を取れるようなら真剣に昇格争いも見えてくるんじゃないだろうか。序盤戦の試金石と位置付けて間違いない大事な試合。楽しみだ。ちなみに今季の大分トリニータはまだ九州内でしか勝ち点を取っていない。そろそろ頼むよ。
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初志貫徹(7節山形戦)

2017-04-10 23:35:57 | マッチレポート17'
こんなにももったいない試合であっても微塵も片野坂さんや選手たちへの信頼は揺るがないわけで、今こそこのクラブスローガンを思い出すべきだと思いますよ。ここから先は楽しみばかり。恐いのは結果が出ないことによる方向性のブレだけ。今こそ初志貫徹。





強がりでもなんでもなくて、この試合から悲観的なものは何も感じなくて、本当にただ単純に試合が面白かった。そんな感想しか残らなかったな。NDスタももう4回目になるけど、このスタジアムのゴール裏は本当に観づらくて、多分国内で5本の指に入ると思ってる。だから試合をちゃんとした視点では観られていない。そんな中で思ったことが一つ。この試合を勝ちに持っていくためには一つじゃなく色々なたらればを実現していかなきゃならなかったんだろうけど、個人的に一番強く思ったのは試合の入り。それも序盤に失点を許したことではなくて、自分たちのリズムに持ち込むまでに15分くらいかかってることだ。主導権を握りたいサッカーを志向してるわけで、相手云々ではなくもっと早くに自分たちのリズムに持ち込めるようになってほしい。ここがなかなか改善しないなという印象。後半の面白さはその反動なのかなとも思うけど。


ごっちゃんで追撃、さんぺーで同点、林で逆転だったらこんなにも美しいシナリオはなかったし、林のシュートが一番決めやすかっただろうし、オフサイドも見逃してもらってたし、と色々な思いが巡るけど、それは誰よりも林自身が分かってると思う。交代ボードに自分の番号が刻まれてるのを確認すると、林はかなりのスピードでピッチを後にした。それは1秒でも早く交代して逆転をしてほしいからではなく、自分の不甲斐なさを隠し切れずに思いが先走ってるように見えた。伊佐も戻ってきてFWのポジション争いも激化してる。昇格争いが現実味を帯びてくれば、夏の移籍期間で外国籍選手の獲得がないとも言えない。だからあれを外してしまった林に次はやってくれるだろうなんてことを無責任に言うつもりはない。やるか、やれないか、そんな職業としてのストライカー像が林には一番似合ってる。じっくりと見たい。


それにしても後藤優介である。いまこの男への気持ちを一言で説明するのは不可能だ。ただ一つ言えるのは、大分が攻撃に転じた時に無意識に自分の目が後藤優介を探していることだけは事実。HOYOにレンタルで出た時も観に行った、J22に選出された時も観に行った、ずっと期待してた、というよりも時折見せる煌めきに期待せざるを得なかったという方が正しいかもしれない。でもそれよりもずっと多くの落胆もさせられてきた。こんな気持ちのやり取りをもう5年以上もやってきたから、「いよいよだ!」なんて特別に高揚したりもしない。もう手の付けられないようなところまで行っちゃって、一言「知ってた。」ってスカしたいだけ。





次節はホームに戻って金沢戦。序盤つまずいて昨シーズンをまだ引きずってるのかなと思ってたけど、前節の岡山戦で初めて今季の金沢を観た。中美を除くと攻撃陣にあまり恐さはないものの、ディフェンス面は組織的に守れててかなりソリッドな印象。「柳下監督の新しいサッカーを浸透させていくためには結果が必要だった」と決勝点を決めた廣井がヒーローインタビューで話す様は充実感たっぷりだった。かなり歯応えがあると思うけど、今のサッカーを試すには格好の相手とも言える。楽しみだ。




昨日は山形に行く前に福島に寄って、天皇杯福島県予選の決勝を観てきた。日帰りなのに、福島と山形をハシゴするとか我ながらアホだな。





去年の8月に福島戦を観に行った時にもチラシが配られてて行きたかったんだけど、予定が合わずに断念してて、今年はうまく山形遠征とハマったので念願の一戦が観られた。カードは福島ユナイテッド−いわきFC。去年は延長までいわきが食い下がるも何とか福島が王座を守ったようだ。いわきが7部クラブだということがやたらとクローズアップされるけど、そこにはあんまり意味を見出せない。成り立ちが全く違う県内のライバル同士の一戦という位置付けでいいと思う。



この一戦にJ3全勝で単独首位という付加価値を付けた最大の功労者の田坂監督。終始非常に大人しく戦況を見守っていて、誤解を恐れずに言ってしまうと、本気を出していないというか、優先順位を高くつけていないのか、自分のよく知る何としてでも勝ちにいこうとする田坂監督の姿ではなかった。むしろこのメンバーでよくJ3で4連勝出来たなという感想の方が強かった。リーグ戦はこのまま突っ走っていってほしい。







さて注目のいわき。サッカー自体はまあ普通のサッカーでそんなに印象には残らなかった。福島のやりたいことがことごとくハマらなかったという印象の試合で、もちろん7部クラブということを加味すればスゴいのかもしれないけど、試合自体は普通だった。いわきFCがどこを目指してるのかとかは分からないけど、スタンドに一般サポらしき人はわずかでアカデミー要員を大量投入してたり、アンダーアーマーの関係者っぽい人ばかりで雰囲気は完全に実業団クラブ。元気のいい社員っぽいおじさんが、「カンピオーネ」のメロディーで「がんばろーぜ、がんばろーぜ!」って歌ってるのにはさすがに失笑した。ノリが完全に運動会。

いわきと今治が今度どうなっていくかは注目。
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課題を1つ克服(6節愛媛戦)

2017-04-01 18:08:01 | マッチレポート17'
考え過ぎているのかあまりパッションを感じない試合の入りから先制ゴールを喫して最後は押し込むも敗戦というのが、今季ここまでの2敗と今日の93分までの共通点。どんな形であろうとそれを繰り返さなかったことは評価に値すると思う。大きな勝ち点1。


シーズン前から片野坂さんも懸念してた通り、土曜開催と日曜開催が混在する今季のJ2。今日は今季2度目の日曜→土曜という中5日しかない日程。今日の低調な内容といい、もう一つの徳島戦といい、やはり調整が難しいようだ。パスや細かいタッチといったイージーなミスが本当に多かったし、鈴木惇を筆頭にサイドチェンジはことごとく通らなかった。色々と戦術を練ったとしてもあれだけミスが多いと試合を優位に進めるのはちょっと難しいと思う。片野坂さんのコメントにもあったけど、しっかりとボールを動かすことで相手を走らせて、後半の運動量を落とさせたいという意図は今日もあったと思う。ただ今日の前半のボールの動かし方では相手もバテないし、あれは動かしたのではなく、ただボールを持っていただけ。特に失点して相手ゴール前のスペースを消されてからはボールを持てど何も出来なかった。狭い局面で崩していくアイデアやチャレンジは今のところまだないに等しい。1分以上我慢してボールを持ちながらも最後はやや捨て気味に縦に無理なパスを入れるということが何回かあったけども、それならもっとアグレッシブにゴールを狙う姿勢があっても良かったかなと思う。何人かの選手を除いてドリブルという選択肢を持たずにやっているような印象を持ってしまうけども、相手との間を外すために5m程度のドリブルはこういうサッカーでこそ重要だと思う。


前節の福森に続いて今節は伊佐も理由が分からないまま欠場。前半の林は落としの部分でさすがのところを見せたものの、後半はほとんど持ち味を出せていなかった。それでも最後に決めてしまうのはFWとしての本能なのかさすがとしか言いようがないけど、さんぺーがどうしても90分もたないことを考えると、林と伊佐は揃っていてほしいと今日のような展開だとなおさらに痛感する。


前節の愛媛の内容を観ていたら、ホームだし勝っておきたい1戦だったけど、とにかく勝ち点1を拾えたことを前向きに捉えたい。やっぱり上を狙いたいとも言い切れないし、残留が目標じゃ寂しいとも思うし、そのどちらの顔ものぞかせる現在のチームが今後どちらに振れていくのかとても楽しみ。まずはトップ11の順位表に食いついていきながら、じっくりとチームを構築していきたい。次節は今季のアウェイゲームの中でも最も遠距離となる山形戦。過去にここでいいゲームをした印象もないし、間違いなく厳しいゲームになるでしょう。古巣対戦となる川西の活躍に期待。


怜のケガの程度が重くありませんように。
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我慢強さの勝利(5節熊本戦)

2017-03-26 21:30:55 | マッチレポート17'
多分今季はスペイン人監督のチームにしか負けないから38勝4敗の勝ち点114のぶっちぎりで優勝するわ。自動昇格だわ。


熊本の前節福岡戦を観ていて、今日はもっと苦労すると思ってた。熊本の勤勉なハイプレスにもっと苦労すると思ってたけど、我慢強くそして心折れずにチャレンジし続けた監督と選手たちに拍手を送りたい。個人的にここがポイントだったと思うのは、竹内のハンドっぽいブロックでCKに逃れたプレーのきっかけとなった黒木のパスミス。今までであれば、あれだけ狭い局面でパスを付けられた選手は前に大きく蹴り出すのが関の山だったけど、黒木はそこでまだ展開しようと横にパスを送るもズレて相手に渡りピンチとなった。正直に言って、このミスをきっかけに全体的に消極的になって蹴る展開が増えるかなと思ったけど、その後も心折れることなく、果敢にパスで崩しにかかった。ここで徹底出来たことがこの試合の勝ち点よりも大きい収穫だと思ってる。危ないシーンもあったけど、ある程度相手を食いつかせることが出来なければ、効果的なビルドアップなんて望めないわけだし、監督が求めるサッカーに意欲的に取り組む選手たちを支えたいと思う。きっとこれからのシーズンで安い失点をしてしまうこともあるかとは思う。でもそれ以上にアグレッシブなサッカーから得られるものは大きいはずだし、ミスがあってもグッとこらえて、野次などはお控えいただきたいと心の底から思う。ちなみにポゼッションというとパスばかりに注目がいくけど、終盤に相手のプレスが緩み始めると、コテがパスを受けてからスッと5mほどドリブルで進んで1枚はがすシーンが何度かあった。これがすごい効果的だと思ったし、こういう判断はとても大事だ。最終盤に同点に追い付きたい熊本が猛攻撃出来なかったのも、地味に序盤からパス回しで走らせてたからっていうのもあると思う。まだこの部分は優先順位としては低い効果なのかもしれないけど、今季最後に大分の選手がヘロヘロになる展開の試合が少ないのと無関係じゃないと思うんだよね。


熊本の最終ラインに多数のケガ人と出場停止があったわけで、1点では物足りないのが正直な印象だけど、それでも前線の選手たちから感じる期待感は日に日に高まっている。さんぺー、伊佐、ごっちゃんはもう3シーズン目になるので、本当に連携がいい。ゴールシーンのごっちゃんのシュートのこぼれ球にただ一人反応してたのは伊佐だったし、後半にさんぺーがヒールで後ろの伊佐にラストパスを送ったシーンも素晴らしかった。中でもごっちゃんの力強さにワクワクする。当たり負けすることもほとんどないし、今日は2人まとめてドリブルでちぎるなんてシーンもあった。ゴールシーンも中に入りすぎずインサイドのレーンに位置取って、完全にマークを外してたし、いよいよ9番らしくなってきた。伊佐も唯一の複数得点者となったし、まさかさんぺーの2つの決定機逸にガッカリするような試合がこんなにも早く来るなんて去年は思いもしなかったよ。林もこのまま黙ってるわけないだろうし、ゴリゴリに争ってほしい。


今日が大分移籍後初出場となった黒木がとても良かった。これまでベンチ入りすらなかったというのが嘘のように躍動した。特に伊佐がオフサイドを取られたシーンのラストパスはコース、スピード、タイミング全てが素晴らしかった。木曜日のW杯最終予選の酒井宏樹が久保に送ったパスを彷彿とさせるものがあり、テレビの前で思わず声を出してしまった。岩田や怜のようなロングスプリントを繰り返せるようなタイプではないかもしれないけど、ボールの扱いがとてもうまいし、ここで出てきてほしいというタイミングで必ず前線まで顔を出すうまさがある。毎試合後にここのポジションの争いが激化してきたと書いてるような気もするけど、サイドも人材が豊富になってきたよ。いいよいいよ。


アウェイゲームにもかかわらず、今日は非常に聞いてて気持ちいいDAZNの実況と解説だった。特に解説の小林さん(元鳥栖)は注目選手に伊佐を挙げる等よく見てる感があったし、うちのビルドアップに対して度々好意的なコメントを出してくれていた。大分界隈で最もポジション争いが激化してないのってこのポジションなんじゃないかという漠然とした思いが今日の解説を聞いてて確信に変わった。注目選手にファンタジスタっぽい選手挙げときゃいいだろみたいのもういらないから。


次節は愛媛FC。昨晩はAマッチウィークでプレミアリーグがなかったので、トリニータの今節の試合を観る前に愛媛の今節の試合を我慢出来ずに観てしまった。今季観た対戦相手の前節の試合の中では一番出来が良くないと思った。有田が途中投入されてからかなり良くなったりとか、愛媛とは久しぶりだけど、間瀬さんとは半年ぶりだから油断ならないとか、色々と気は抜けないけど、十分にやれる相手だと思う。ちなみに新年度初日の4月1日にホームで愛媛FCと対戦するのは12年シーズンに続いて2回目。さらに3勝2敗の勝ち点9で試合を迎えるのも同じシチュエーション。そして試合はどうだったかと言うと、セットプレーからさんぺーのヘッド1発(確か)で勝った。さらにさらに12年シーズンといえば、昇格の年・・・ ってとこまではうまくはいかないだろうけど、こんな偶然な巡り合わせもあるんだね。
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スペイン風邪こじらせ中(4節徳島戦)

2017-03-18 17:14:28 | マッチレポート17'
4節を終えて2勝2敗の勝ち点6。まあまあでないかな。2敗はいずれもスペイン人監督のチームに前半低調で後半盛り返すも届かずというスコアが同じなら、内容もほとんど同じというもの。味スタの教訓を活かせなかったというところが今日の試合の一番の悔やむべきところだと思っていて、試合自体は決して悪かったとは思わない。


前節からは林のところに伊佐が入ったのが変更点。点を取りにいかなければならない展開で最後まで林を使わなかったところを見ると、林はコンディション不良だったかな。後半序盤のシュートシーンは決めてほしかったけど、伊佐自身も悪くなかったし、さんぺーやごっちゃんとの連携も悪くなかった。組み合わせやメンバー選考に片野坂さんがもっと悩むくらいにポジション争いをしてくれれば、チームの底上げに繋がる。勝ったり負けたりだけど、前線の期待感は引き続きある。あとは國分がデビュー。正直に言うと、ごっちゃん下げた時は「え?」と思ったけど、國分も面白かった。鋭角に入れたラストパスなんかはファンタジスタっぽい雰囲気だったし、サイドというよりは真ん中あたりで使うと面白いのかな。


解説のもう焼肉屋さんでもない人は徳島の監督が3バックに変更してから大分が攻勢に出始めたみたいに言ってたけど、単純に徳島の運動量が落ちてきた時間帯だったんじゃないかと思ってる。徳島は前半からかなり強度の高いプレッシングを続けてたし。ヴェルディも徳島も(多分今後上位にくるチームも)圧倒出来る時間は長く見積もっても45分で、どちらの試合も後半は押し込んだことを考えると、負けた試合はチームとしての最大値の使い方や配分に失敗している印象がある。相手の45分を悪いなりに無失点に抑えられていたら、自分たちの45分に何とかしてこじ開けられてたら、この辺が目下の最大の課題なのかなと思う。


唯一の失点となったシーンは混戦だったので何とかかき出したかったという精神論に走りたくなってしまうけど、ペナ内に何人も侵入させてしまうきっかけとなったバイタルエリアで右に付けられたパスが全てだったように思う。ボランチがバランス悪く中途半端に食いつきすぎてしまった結果、フリーの選手を作ってしまい、ボールが転がる先々で後手を踏んでしまった。攻撃面でもボランチが効果的にビルドアップに絡めた時は大きなチャンスに繋がっていることが多く、今のサッカーをブラッシュアップしていくにはボランチの質の向上は避けては通れない。今日先発した2人がベストだとはまだ決められないだろうし、特徴の異なる選手がたくさんいるからここもまだまだ上げていきたいポイントだと思う。


隠し切れないほどの悔しさがにじみ出る試合後の片野坂さんのインタビューはもっとやれるという手応えの裏返しでもあると思うし、片野坂さんの手腕には本当に期待してる。そこに片野坂さんの言う選手たちの判断の質の向上が相まってくれば、残留だけでなくもっと上が目指せるチームになると思う。今はこのチームの成長をじっくりと見守りたい。
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徐々に右肩上がりに(3節山口戦)

2017-03-12 23:56:01 | マッチレポート17'
前節ヴェルディ戦は後半に修正。今節は前節の敗戦から修正。負けたり、調子を落としてもちゃんと修正が出来そうなチームであることが頼もしい。


リーグ戦で初対戦となったレノファ山口。新旧J3チャンピオン対決。開幕戦の岐阜戦と前節の福岡戦の2試合とも観た。圧倒的に岐阜に支配されながらも2ゴールで勝ち点1をもぎ取った開幕戦、逆に福岡を押し込み続けながらも2ゴールを許し勝ち点0に終わった第2節。どちらが本当の山口なのか測りかねるところがあり、どんな試合になるか想像がつかなかった。蓋を開けてみれば、このスタイルでのサッカーに一日の長がある山口がボールを支配する展開となったものの、いわゆるラストパスの部分に恐さがないというか、適当というか、これは危ないっていうシーンは前後半1回ずつの上福元の好セーブに救われたところくらいだった。あれだけのメンバーが変わりながらチームスタイルをほとんど変えていないところは感心するけど、まだ去年のサッカーを思い出しているところくらいで、どうやってゴールを決めるかはこれから熟成させていく段階なのかな。シーズンの早い段階で当たれたのは幸運だったかもしれない。


前節から3人のメンバーを変えてきた片野坂監督。週中に代表で抜けてたこともあり岩田→山岸で怜と左右をチェンジ。エルゴラの予想では岸田となっていたので、山岸起用は意外だったけど、岩田や怜とは違う持ち味で良かった。ボランチは姫野→鈴木惇。山口が2戦ともにセットプレーに弱いところを見せていたので、高精度のプレースキックを持つ鈴木惇の起用は納得。思ってた以上に守備も良かったので、ボランチの激戦区ぶりがハンパないことに。そして一番意外だったのがGKの高木→上福元。高木は開幕から2戦続けて失点はしていたものの、セーブ、フィード、足元での繋ぎ、カバーエリアと高水準なところを見せていただけにしばらくは不動かなと思っていたところに上福元の起用。しかしその起用に好セーブで応えた上福元も素晴らしかった。前半のは本当にビッグセーブだった。途中出場した姫野は自分の良さをフルパワーでアピールし、伊佐も林、さんぺーに先んじて今季初ゴールを決める等、3節にしてメンバー選考が混沌としてきた感がある。


今日はフク(not福元洋平)をMOMに推したい。前半最も作りの良かったさんぺーのシュートで終わった攻撃でも山岸の大外を豪快にまくっていって可能性のあるクロスを入れていて、とても良かった。そしてそれをさらに上回る圧巻の60mドリブル。決して華麗にとは言えないけど、その豪快さに相手がひるんだところはあると思う。ラストパスを出す前でグッと内に進路を取ったところで勝負ありだった。そしてこれ以上ないパスの精度。あのスピードの中で枠に流し込んだ伊佐もうまかったけど、8割方フクのゴール。守っても今季初完封と文句なし。正直に言って、大分がずっとJ2より上のカテゴリーにいたら、フクの開花はもう少し遅れてたかもしれないとよく思う。今日素晴らしいゴールを決めたごっちゃんもそうだし、J3に落ちたことは悪いことばかりではなかったなと今なら思える。


今週末は生で観ていたサッカーで4本全てPKが決まらないという本当に奇跡みたいことになってる。昨日はガンバ−FC東京で大久保、その後のプレミアリーグのボーンマス−ウエストハムでは、キングが1本、アフォベが1本で3本連続失敗で今日を迎えていた。林がPKを獲得した瞬間に悪い予感がしないわけないよね。まあ失敗するよね。「あー。。」とかすら思わなかったよね。勝ててホント良かったよ。でもPKを獲得したプレーは良かった。キレイに崩すだけがサッカーじゃない。ああやって強引にゴールに向かう姿勢が林の良さだと思う。クソ雑魚野郎も決めたことだし、さあ次は林の番だよ。


やりたいサッカーの3割も出せなかったと思うけど、スコア上は完勝とも言える試合が出来ること。これは本当に素晴らしいと思う。鈴木惇の試合後のコメントに前節の教訓が活かされてることがよく分かる。4→3→4ときて、次は多分3。ディフェンダーの枚数でサッカーをするわけじゃないけど、苦労しそうだなという予感はする。1つ1つ課題を克服して、徐々に右肩上がりでいきたい。
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もったいない前半(2節東京V戦)

2017-03-05 21:46:29 | マッチレポート17'

低調だった上に失点までしてしまった前半の分を後半で取り返せなかったという負け試合としてはよくあるパターンの試合だった。そんなに悲観する内容でもないし、切り替えてホーム開幕戦で勝ってほしい。試合後のゴール裏の激励は選手たちに伝わってるように見えたし、次はやってくれると期待してる。


悔やむべきは決め切れなかった最後の質よりも勇気を持てなかった前半だと思う。アウェイだし、慎重に試合に入るのは悪いとは思わないけど、それなら絶対に失点は防がなければいけなかった。3−4−3同士で完全にマッチアップするので、誰の前にも必ず最低1人は相手選手がいるわけで、それを剥がしてやろう、突破してやろうという気概を持ってチャレンジする選手がいなかったのが残念。林が永田にきっちりと抑えられてて、福岡戦の時ほど縦パスが入れられなかった。ハーフタイムの修正後は裏を狙うようになり、思ってたよりヴェルディDFラインがそこへの対応が拙かったのでチャンスを量産出来たけど、結局福岡戦の課題であったラストパスから先の精度は一朝一夕に改善するものではなかった。「あとはクロス。本当にクロス。」と本人が言うように今日も目の前の選手にぶつけまくった岩田、縦に一度も仕掛けないためカットインの効果が全くない松本怜(松本さん振れ幅デカ過ぎ。。)、奪うまでは本当に素晴らしいもののその後が効果的でない姫野あたりに代表されるようにやっぱり技術的に低い部分が今日のような完全マッチアップの試合だと隠し切れずに露呈してしまう。後半にある程度リスクを背負って前に出れば攻撃は活性化したわけで、前半からもっとアグレッシブに入っていたらどうなっていたかと思わずにはいられない。42試合もあれば、こんな試合もある。2節までのスタメンがベストメンバーでないことが分かってチーム内の活性化にも繋がるし、試合運びの部分も十分に準備をして試合に入りたい。



レベスタで横から見てる時は気合いを入れるためにほえてるのかと思ってたけど、サポーターを煽ってんだね。これいいね。失点シーンは1本目がビッグセーブだっただけに周りのDFも含めて何とかかき出したかった。



長崎つながりの翔平と梶川。梶川は途中出場で入ってきてすぐに関学つながりで福森とも手を合わせていた。



こちらはガンバつながりでフタさんに挨拶に行く川西。



最近の対戦クラブはニータンを台車に乗せておけば「いいね」が稼げると思ってるフシがありませんかね?



試合後のインタビューを見てて気付いたんだけど、ヴェルディの通訳ってもしかして菅原智?あの世界最速退場記録を持つ菅原智?



ということで切り替えきりかえ。アウェイ連戦だったにも関わらず、自動昇格圏までたったの勝ち点1差。絶好のスタートじゃないの。さあ、ホームで巻き返すよ。
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好発進(1節福岡戦)

2017-02-28 00:45:15 | マッチレポート17'

『これが大分のやり方かぁー!!』


しっかりと見させていただきました2017シーズン版大分トリニータのサッカーをね。


前日に今季のやりたいところが見られればいいと書いたけど、それが叶っただけでなく昨季J1の福岡、それもアウェイで勝ち点3まで付いてきたわけだから文句のつけようのない好発進。劇的さで言えば、昨季の藤枝戦と同じくらいだったかもしれないけど、内容も加味するとここ数年でも3本の指に入るくらいのナイスゲームだったかもしれないと思ってる。本当に最高だった。


新加入の選手たちが少し驚くくらいに繋ぎにこだわっていたという今季のサッカー。まずは選手たちが自信を持ってそのサッカーの成熟に取り組めるという意味からもこの開幕戦の内容と結果は大きい。何よりもまず観ていて楽しい。このサッカーを支持したい一番の理由はそこにある。きっと長いシーズンの中では自陣で引っ掛けられて失点というシーンも出てくるでしょう。でもそんな時でも我慢して勇気を持ってこのサッカーを貫けるか。監督も選手もサポーターも試されてると思う。貫きたい。


昨日の試合に限ったわけではないけど、勝負は紙一重だと思う。キックオフから10秒ほどでこの試合のキーバトルになると思われたウェリントンと竹内のハイボールの競り合いのところでファールを取られた時は嫌な予感がした。さらに笛を吹いた後に今村主審の右手がポケットに入りそうな動きを見せた時は本当に肝を冷やした。でも竹内がさすがだったのはその後。ベテランらしく徐々に落ち着きを取り戻すと、ウェリントンに競り勝てなくてもいいところには落とさせないようにきっちりと体をぶつけて対応出来てた。それは両脇を固めるフクにもノリにもうまく伝わっていったように見えた。ウェリントンは今季のJ2のビースト系CFの中でもトップクラスだと思うので、ここに3人ともがしっかりと対応出来たのはかなり心強い。


序盤は動き自体が固くうまくボールも動かなかったけど、前半の終わり頃から狙い通りのパス回しで相手ゴールに近付けていた。福岡4バック、大分3バックとフォーメーションにギャップがあったため、ワイドが目一杯サイドに開くことで相手の守備陣形のコンパクトさを失わせ、間を通す縦パスの道筋を確保するというのが狙いだったんじゃないかなと見てる。実際にフクorノリからグラウンダーのパスで林に縦パスが入る回数は多かった。さらに、最終ラインの3枚にヒメ(前田)かコテのどちらかが加わり4枚でウェリントンと松田力のフォアチェックをかいくぐると福岡のプレスにはその後の連動がなく、面白いようにサイドに展開出来た。後半はさすがに井原監督が修正してくるかなと思ったけど、この傾向は後半より顕著になったところを見ると福岡はサイドは捨てて、中を4枚以上で固める戦術に舵を切ってきた印象だった。残念ながらクロスの精度、中との連携いずれもイマイチだったため、チャンスが多くあった割にはサイドのクロスから決定機を演出することはほとんど出来なかった。2014年最終節の先制点となった林容平の右からのクロスに飛び込んだヘディングゴールは彼のゴールの中でも一番好きなゴールなので、次節以降は林の迫力のあるニアへの飛び込みに期待したい。ちなみに試合前のアップで、サイドのクロスに中が合わせるという練習をよくやると思うんだけど、昨日見てたらクロスにボランチの2人が合わせる練習をしてたので、サイドで主導権を取って、そのクロスに枚数を増やして飛び込みたいという想定は十分にしてたのかもしれない。


パス回しが以前よりもスムーズになった。特にノリのパスを受ける前の動きを見て、かなり訓練されてきてるなという印象を持った。相手選手が寄ってくる→横の選手にパスをつける→相手選手の裏側(つまり相手ゴール寄り)に弧を描くように動き出してまたもらい直す、というのを何回か見せてて、これは4バックのCBだった時には見られなかった動きだなと思った。ノリもフクも2人とも前線まで何度か顔を出したように持ち場を捨ててでも攻撃に厚みを持たせる動きが出来てたと思う。もちろんそこにはボランチの賢いフォローの動きがあるからだけども。開幕戦で情報も少ない中で個の力では勝ると思われた福岡が相手だっただけに、少々面食らって1試合を通して修正が出来なかったという可能性が一番高いと思ってる。このサッカーをお披露目した後で、さらに福岡よりも個の力が劣るクラブ(大半がそうだと思うけど)は当然のことながらフォアチェックの強度を高めてくることが予想されるわけで、それをいなせれば本物だと思う。



誰が先発の座を勝ち取るか全く分からなかったGKのポジション。開幕戦は高木が勝ち取った。1試合を通して見ててここは恐いなと思うようなところが全くなくて非常にアベレージの高いGKだという印象を持った。千葉時代はもっとビッグセーバー系のGKだという印象だったけど、キャッチング、フィード、カバーエリア、野太いコーチングと申し分なかった。駒野のFKから失点はしたけど、アレは致し方ないと思う。駒野の前半ATの直接FKといえば、シャムスカラストマッチのヤマハもそうだったなと一瞬でフラッシュバックしたけども、あれから8年も経つのにキレ味の衰えない駒野はさすがだなと思った。



見せ場らしい見せ場はそこまでなかったけど、相変わらずの収まりの良さに頼もしさを感じた。試合開始から一気に押し込まれて苦しいなと思ってるところで5分くらいだったか、最初のくさびのパスを収めて相手のファールを誘っていったん流れを切ってくれた時はこれぞポストプレーヤーの鏡だと唸ってしまった。林を含めた前線の3人の連携は初の公式戦とは思えないくらいにスムーズな流れを見せるシーンが何度かあった。特に前半のごっちゃんのシュートでフィニッシュしたシーンは手数少なく効率的で可能性を感じた攻撃だった。まだまだ上げてきてくれると思う。次節は味スタでヴェルディ戦。多分FC東京サポーターが1万人くらい応援に来てくれると思うから、林さんのワンマンショーにしちまおうぜ!



今回のスタメンの中で最も意外だったのがコテのボランチ。そしてかつてコテに持ってたイメージを根こそぎ覆されるようなプレースタイルに新鮮な驚きを覚えた。軽快さと頼もしさを兼ね備えたような唯一無二のスタイル。ヒメと組んでも、前田と組んでもプレーのリズムが異なるのがいいと思った。ダブルボランチの異なるリズムがとてもいいアクセントになっていた。鈴木惇と組んだ時にどんな風になるのかも見てみたい。もちろんヒメも最高だった。交代直前に立て続けにボール奪取から相手のファールは誘った時間帯は痛快の一言。ボランチのスタメン争いから目が離せない。





黙々と守備に勤しむルーキー時代の印象から一気に「持ってる男」へ変貌を遂げつつあるノリさん。カッコいいぞ!



そして何と言っても松本さんである。そう、怜さんである。あの岩田でも足をつってしまうくらいにワイドのプレーヤーに負担を強いる展開となった昨日の試合。苦しさのピークだったであろう後半ATに城後にカウンターを食いそうになったところで見せた怜さんの超絶ネガティブトランジションは驚愕の一言。映像で見ると一部切れちゃってるけど、あれこそスタジアムで見るべきプロの業。そしてさらに返す刀で押し込んで決勝ゴールに繋がるCKも怜さんがゲット。あの時間帯にあれだけの強度を持てることこそ怜さんのストロングポイントだと思う。ジャスティスで滑り倒して、恐いものがなくなったのか、吹っ切れた怜さんからもう物足りなさを感じることはなかった。









永芳からは注文が付いてたけど、いつも以上にキレのあったさんぺーダンス。そう、オレたちは「踊るキミが見たいのだ!」



試合前のアップ後、ポツンと置き忘れられてたドリンク用のバッグを坂井達弥が抱えて小走りで帰ってくる姿を見て、絶対にいい奴だなと思ったよ。



もちろんこれで終わりにしたくないけど、何試合通ってもなかなか出会えるようなもんじゃないレベルの試合だったと思う。スタンドをギッシリと埋めて選手たちをバックアップしたサポーターたち。そしてそれに内容と結果で応えた選手たち。立ち上がりはしないものの、メインスタンドのサポーターも終盤は手拍子で加勢。最後のCKの時の雰囲気はいま思い出しても鳥肌がたつ。最高の試合だったけど、これを今季のピークにはしたくない。今季の大分トリニータのサッカーがたまらなく楽しみになってきた。
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