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Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

取るべきではなかったリスク(21節鳥栖戦)

2019-08-05 00:10:07 | マッチレポート19'
高木は「調子に乗っていた」という批判を真っ正面から受け止めるべき。試合の流れを考えたらあそこでリスクを取ることに何のメリットもないことくらい高木ほど経験を積んだ選手なら分かっていたはず。繋ぎの過程でミスが出ることには最大限の許容をしているし、リスクとチャンスは表裏一体だということも十分に分かっている。でも今回のミスはそうではない。勝ち越した後に攻め込んできた鳥栖の攻撃にはさほどの勢いも、ギリギリではね返している危機感もなかったはずだ。セーフティに時計を進めてさえおけば勝ち点3を取ることはそんなに難しい話ではなかったはずだ。その余裕が調子ノリに繋がったんだろうけど、この責任は極めて重いよ。高木のことは本当に信頼しているからこそ、今日は高木1人の責任で勝ち点2を落としたということをハッキリと言っておきたい。


ぶっちゃけ結果としての引き分けはそんなに悪いとは思っていない。節を1つ進めて降格圏のクラブと差が縮まらなかったわけだから勝ち点1で十分だと思ってる。ただ個人的には鳥栖を落としたいので、勝ち点2を落としたことよりも鳥栖に勝ち点1を与えて(文字通り我々の意図で与えて)しまったことが残念でならない。選手獲得でも育成組織でも様々な面で九州で優位な立場となるためにはやはり鳥栖の存在が邪魔。だからどうしても鳥栖を落としておきたかった。それをよりによって自らの手で勝ち点1を与えるような試合になったことにたったの数時間では怒りが収まらない。


監督を筆頭にブーブー言ってる鳥栖の人たちに聞きたいのは、我々の1点目が取り消されるのと、30分近く数的不利でやるのとどっちが良かったのかなってこと。藤本がオフサイドかどうかはグレーかもしれないけど、高橋秀人のは完全に黒だからね。試合終了直後に監督が4thに「毎回毎回じゃん!分かっててやってんじゃん!」って詰め寄ってるのにはさすがに失笑を禁じ得ないし、勝てないと色々と辛いよねって感想しかわいてこない。こんなのVARとかGLTとかそんな崇高なテーマ以前の話だよ。


試合自体は大きな変化はなかったかなと思う。前半に1トップの位置にごっちゃんが入ってほとんど何も出来なかったけど、ごっちゃんの問題というよりもやっぱりあの位置での立ち回り方って難しいんだろうなという感想の方が強いかな。片野坂さんがここ数試合藤本をベンチスタートにしている本当の意図の部分は分からないけど、誰がやっても我慢を強いられるポジションであることは間違いないね。


鳥栖の選手みんな揃ってクリアが下手だったと思うんだけど、繋ぐ意図がないのにセーフティエリアまで蹴り返すことが出来てないことが多かったと思う。我々の1点目も相手のクリアミスを拾った田中達也が縦に仕掛けて決まった。等々力の時にはそこまで感じなかったけど、今日の試合を見ていて田中達也に明らかに左足に不得意感があるのを感じた。出来ることなら全部中にカットインして右足でラストパスを送るなり、シュートを撃ちたいんだろうなというのをヒシヒシと感じていたところだったから左足でのプレーにアシストという結果が付いてきたのは今後を考えても良かったと思う。


2点目はもう智輝お見事としか言いようがない。シュートに全く力が入ってないし、コースもそこしかないってところを通してる。左でもあんなシュートが撃てるだなんて知らなかったよ。今日は森保御前試合だったらしいけど、オリンピック代表で右サイドのポジション争いをする原輝綺との差を見せつけるのにこれ以上ないアピールになったし、本当にいよいよ現実味を帯びてきたよね。もう本当におじさんワクワクが止まらなくなってきた。でもまだこれからだよ、岩田智輝の桃戦は続く。とりあえず今日ヒーローになり損ねたことに関しては、高木から1週間うなぎをおごられ続けることで勘弁してあげなよ。


ボランチの人選が定まらない印象。今日は前田をスタメンから外してティティパンが先発。解説の中払さんが言ってたようにワイドに預けた後にボランチが上がりたいという意図がありそうだったから攻撃面での機動力を考えると前田よりティティパンということだったんだと思う。後半には選手の交代に伴って小塚がわずかな時間ボランチに下りてくることもあった。今後もやりたいサッカーによってメンバーを入れ替えてやっていきそうな感じがあるけど、個人的には前田は固定でいいと思ってる。ポジショニングの良さ、セーフティの意識の高さは以前より抜群のものがあったけど、これまで物足りなかったミドルレンジのパスも出すようになったし、後方からのパスを受けてからターンして広い視野を確保するのもうまくなったと思う。長谷川は相変わらずパス出しの局面では期待感あるし、ティティパンも途中投入よりはスタメンの方がいいことは今日の試合で感じたし、人選は難しいところだけど、試合ごとの出来にブレを出さないためには前田は固定していきたいところ。


なかなか勝てない試合が続くタイミングでホーム3連戦。語弊を恐れずに言い切るけど、この3連戦で一番大事なのは「鹿屋体育大戦」だからな!イニエスタが来ようが、フェルマーレンが来ようが、アジアチャンピオンが来ようが、一番大事なのは「鹿屋体育大戦」だからな!そこんとこ分かってんだろうな!


オレは元旦に新国立に行きたいんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ
コメント (2)
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普通に面白かった(20節川崎戦)

2019-07-28 01:31:23 | マッチレポート19'
残念な結果となったけど、悔しいなという感情はあまりなく普通に面白かったし、もう何の心配もせずにただ楽しめばいいだけだなということが認識出来た試合だった。


前半は田中達也の田中達也による田中達也のための45分間だった。そのインパクトはファーストプレーに凝縮されてた。右で作って長谷川からお膳立てのロングパス、あとは勝負してくださいの場面で2回中に持ち出してから右足を強烈に振り抜いたシュートは惜しくもサイドネットだった。高山を中心に何人かが左WBとして今季は起用されてきたけど、攻撃面において何となく物足りないなという印象はずっとありながらも我がチームのストロングは右サイドだからと言い聞かせてたようなところがあったけど、田中達也はそんなモヤモヤをデビューからわずか数分でぶち破ってきた。チャンスは多くありながらも得点に繋がらなかったところと、消えたのか消されたのかは判別しにくいけど大人しかった後半の45分間が次なる課題というとこだろうか。いずれにしてもインパクト抜群の大分デビュー戦だった。


今日は選手交代の采配がいつもと違って面白かった。前半から阿道がスピードでジェジエウを振り切れないため何度もオフサイドにかかっていた。多分オフサイドラインを突破されたとしても素走りで追いつく自信があるからなんだろうけど、阿道の飛び出しに勇気を持ってラインを下げないジェジエウすげえなと感じた前半だったので早めに藤本投入は良かったと思う。失点とのタイミングが少しズレてしまったのは残念だったけど、その狙いは投入後すぐに結実する。あれだけ阿道が突破出来なかったオフサイドラインから見事に飛び出すとそれが同点ゴールに繋がった。ここまでは良かったと思うんだけど、前田と長谷川を交代させたのはちょっと理解出来なかった。前田にいたっては大分加入後ベストパフォーマンスなんじゃないかと思うくらいにいいと思っていたから、ただでさえ途中交代されることがない選手が交代となって驚いたし、少しガッカリもした。そしてさらに今日も美しいロングレンジのパスを通しまくっていた長谷川まで代えてしまったのには思わず笑ってしまった。正直に言って今のティティパンが起用される理由が全く分からない。特にティティパンの評価に困るのは守備時の強弱がめちゃくちゃだと思うこと。今日もそこでファールするなよってところでゴールに背を向けている相手選手にファールをしていたし、その他の場面でもなぜティティパンじゃなきゃダメなのかもう数ヶ月疑問に思ってる。星の中盤での起用も意図が伝わってこなかったし、プレーぶりから狙いがハマったとは言い切れない。今日は残りの2枚の交代カードは有効に使えていたとは間違っても言えなかった。


そしてその長谷川。確かに最初の失点時に下田のランニングに完全に置いてかれてるし、ディフェンス面ではまだまだ成長の余地をかなり残しているとは思うけど、あのキックは唯一無二だと思うよ。特に同点ゴールの一連の流れなんてスーパーの一言だよ。まずはあの位置でパスがもらえること、ターン一発で寄せてきた相手を振り切れること、そしてパスの質。ちょっと今のトリニータにはアレが出来る選手は見当たらない。ディフェンス面については使いながら覚えていってもらえばいいし、いま一番ワクワク出来る選手。


失点についてはもったいなかったなという印象だけど、川崎とこれだけ対等に渡り合えてるということだけでこの試合は収穫があったと思うよ。相手チームの分析が進んだこの時期に差し掛かってもこんな躍動感あふれるサッカーが出来てるんだからもう大丈夫だと思うよ。来週鳥栖に引導渡してやって早く残留に確定ランプつけてやろうよ。











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その滞空時間まさにヘリコプター(19節札幌戦)

2019-07-14 01:06:08 | マッチレポート19'
ちょっくら近所までT1リーグ(東京都U−18 1部リーグ)を観に行ってたので、先ほど2時間遅れでDAZN視聴完了。残り15試合で16位と勝ち点15差。今季初の逆転勝利という今日の内容も含めてもう大丈夫かなと思う。昇格初年度にまさかダブル食らわすことが出来るなんてね。


今日は事前のスカウティングの中であまりスペースのない試合になるという読みだったのかな。だとすると、藤本のサブも、コテのシャドー起用も、ワイドの左右入替も、攻撃時の4バック形態も全部しっくりくる。序盤は札幌のハイプレスがやや優勢で窮屈な印象は否めなかったけど、しっかり我慢出来てる。狙い通りに外し続けられてるわけではないけど、ピッチ上の全員が狙いを持って我慢強く出来てるから徐々に攻撃が形になってくる。ただ流れが傾きかけたところでの失点だったから今日は難しくなりそうだなというのは感じた。失点のきっかけになったのは星のパスミスなんだけど、先週の試合でも連発していた類いのミスだったからちょっと気になる。真ん中のレーンから大外のレーンに展開する中距離のパスが弱くてその間にいる相手選手にカットされるっていう類いのミスだけど、チャンスに転じる局面でのミスだから「うわー、今日も出たかー」と思ってたところにそのまま失点してしまったので、嫌な予感は2割増しだった。先週も今週もピッチ状態が良くなかったとは思うけど、個人の意識とほんの少しの技術でどうにでもなるミスだからちゃんとしてほしい。


藤本の今季初のサブスタートの本当の狙いは今後出てくるだろうからそれを待つけども、代わりに1トップとして送り出された阿道はその期待にあっさりと、それでいて最大級のインパクトで応えてみせた。特に同点ゴールは衝撃だった。アシストとなった三竿のクロスは言ってしまえばスピードもコースも普通のクロスだった。しかしそれをやや早めのタイミングで飛ぶと最高到達地点で阿道の時間は止まった。スタジアムの中で阿道の時間だけが止まっていた。かつてチリ代表・サモラノの滞空時間の長いヘディングが「ヘリコプター」と呼ばれていたけど、今日の阿道のヘッダーもまさに「ヘリコプター」だった。垂直に飛ぶヘッダーは、後ろから飛び込んでくるのと比較してシュートに勢いをつけにくいわけだけど、その強靭な背筋と首の振りでファーに流すと見事に決まった。毎年シーズン終わりにシーズンのベストゴールを選出しているけど、「個人編」はもうこれ以上のゴールは出てこないんじゃないかな。それくらいにインパクト絶大の、そして試合の流れの中でも価値ある同点ゴールだった。逆転ゴールはどちらかと言うと小塚のボール奪取の方をほめてあげたいけど、それでも鋭く振り抜いたシュートは見事だった。娘が産まれた直後というゲームでこの活躍。ファンタスティックと言うほかない。


智輝のお休みも2週目に突入。今日は攻撃時に明確に4バックになったので、島川の高い位置でのクロスとか、大外強襲のダイビングヘッダーとかなかなか貴重なシーンが見られた。どちらも惜しかったし、日々島川が片野坂さんのサッカーに馴染んでいってる、馴染もうと努力していることが分かる。それでも後半のチャンスシーンでワロスったところは島川らしかった。そんな中でプロデビューからわずか半年足らず、もちろん片野坂さんのサッカーにも半年足らずの長谷川の存在感は際立つ。ポジショニングの修正は前田にお任せで自分はパス出しに集中出来ているからというのはあると思うけど、そのパス出しのセンスは今のトリニータの中でずば抜けている。引っかかって裏返えされるとマズいからそこ通すのは恐いなみたいなわずかなパスコースでもバンバン通してくるし、迷いもない。最終ラインから斜め前で受けて、ターンして下りてきたシャドーにすぐに斜めのパス。「パン、パン」と本当にあっさりと攻撃にスイッチを入れるのが気持ちいい。サッカーには期待感しかないから、早く伊佐に認められる一発ギャグ決めたってや!


ということで会心の逆転勝利でJ1でうちだけが1週間のお休みに突入。みんなオフをもらうんだろうから、ケガしてる人はケガを治して、子どもが産まれた人は家族との時間を大事に、出場機会がない人はより一層のアピールを、それぞれが頑張りましょう。今日の勝利でこのチームの試合を観られるのもあと何回というカウントダウンに入ったような感覚。充実のシーズンは過ぎていくのが早い、そして楽しい。
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完敗だけど、勝ち点の欲しかったゲーム(18節横浜Fマリノス戦)

2019-07-07 00:16:59 | マッチレポート19'
素直に完敗を認めるしかない内容だったし、実力差は間違いなくあったわけだけど、それとは別にゲームとしては勝ち点を取れる可能性も十分にあっただけに悔しい敗戦となった。


キックオフから数十分続いた我々を窒息させんばかりの強烈なプレッシングを何とかしのいで、前半をスコアレスで終わらせられただけでなく前半の終盤には複数回ゴールにも迫った。後半は序盤にいくつかチャンスを作ったものの後は自陣に張り付く時間が長かった。ただ徐々にマリノスの早い攻撃にも慣れてきて勝ち点1は十分に取れると感じ始めたくらいの失点だったのでダメージは大きかった。あの試合展開で残り時間を考えたらあそこからもう一度点を取りに行けるだけの力は残念だけど今の我々にはない。あそこできっちりと振り抜いてきた相手のストライカーを褒めるしかない。


ただあれだけのプレッシングを受けながらもパニックになることなくしっかりと90分やり切ったことはFC東京戦からの成長が感じられた部分だった。多分こんなサッカーやってくるチームは他にあまりないだろうからいい経験出来たとは思わないんだけど、自分たちが大事にしている部分をしっかりとブラッシュアップ出来ていることは分かった。後半は自陣のゴールエリアを右に左にボールが行き交うちょっと異常な状況が多かったけど、今日に関しては相手を引き込んだというよりも完全に押し込まれていたというのが正解でしょう。あれだけ藤本の前にスペースがありながら、これだけ藤本が消されてしまうのもちょっと珍しいなと思ったし、マリノスの対策が完全にハマっていた。


ただやはり不在の選手の影響は小さくなかった。アディショナルタイムに入ったくらいだったかに右サイドでうまく作れて高山がタメに入った時に智輝であれば、大外を回ってクロスを上げたか、ハーフスペースを直線的にボックスに侵入していけたのにっていうシーンで島川は上がれなかった。もちろん今日の島川の守備での貢献度は相当に高かったし、自陣でのパス交換時に高山(星)に預けてリターンをもらうなんていう今までには見られなかった進化した部分も見せて十分に素晴らしい働きだったんだけど、正直に告白してあのシーンだけは智輝の姿がよぎったことは事実。マリノスと浦和では違う部分もあるだろうけど、やはり前節の右サイドの破壊力と比較してしまうと大幅に見劣りしてしまう。それと成豪。智輝の今節のお休みは予想の範囲内だったけど、成豪の不在は試合展開を考えると本当に痛かった。ラスト15分に追いかけなきゃいけない展開にも関わらず攻勢に出られないのは現在の我々の最大の弱点だと思うんだけど、それをいま最も打破出来る可能性を秘めているのは成豪で間違いない。理由が分からないだけにちょっと心配だけど、ケガでないことだけを祈る。


ケガと言えば、この試合では怜さんが負傷。本人によれば前半のうちに負傷していたとのことだし、あのコメントだと短くはないんだろうなという予測。去年は本当にケガをしないチームだっただけにこれだけケガ人が続出してしまうことに動揺してしまう。みんな軽傷であることを祈る。


ま、完敗だけどやられっぱなしだったわけじゃないし、サクッと切り替えていい類いの試合だったと思うよ。次だ、次。

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完勝で折り返し(17節浦和戦)

2019-06-30 23:51:19 | マッチレポート19'
今日は浦和のスカウティングが間違っていた時点で完勝は約束されたようなものだったから、久しぶりの勝利とはいえ大きな驚きはなかった。韓国遠征から中3日のアウェイゲーム、湿度90%超のコンディション、7人ものターンオーバーといった浦和にとって負の要素が集まりまくった状況からして結論は「撤退守備」しかなかったはず。キックオフから勢い良くかつ無秩序にハイプレスを仕掛けてきた時点で勝ち点3は強く予感出来た。ただその予感を大きく上回る完勝だったわけだけど。


まずこの試合の最大のポイントは契約の関係で出られない阿道のところに誰が入るかということだった。前節の劇的なゴールで成豪の存在が急激にクローズアップされたけど、片野坂さんはごっちゃんを抜擢した。個人的にもスタートはごっちゃんで行ってほしいと思っていたし、ごっちゃんはその期待に見事に応えてくれる躍動感だった。惜しいシュートも2本あったし、なかなか満足いく出場機会が得られない中でもしっかりと準備が出来ているという何よりの証だったと思う。そして90分を通して阿道不在の懸念を微塵も感じさせなかった。


そしてまたもや成豪。桑原さん(※)の言葉を借りなくても「スーペルゴラッソ!!!」と叫びたくなるほどのスーペルゴラッソ!!!神戸戦でも中盤で相手のパスミスを奪ってシュートまで持ち込んだシーンがあったけど、あそこでは惜しくもシュートは枠を外れたけど、今日は見事に突き刺した。アレは周作でも、アリソン・ベッカーでも、エデルソンでも、ウーゴ・ロリスでも止められないよ。しかしこの確変ぶりは本当に何なのか。それまでリーグ戦15試合でたったの11分しか出場機会のなかった選手が2試合連続で途中出場からゴール。何だか突如としてとんでもないジョーカーを手に入れてしまったような感覚になる。能動的に自ら仕掛けてゴールを狙いにいける今の大分には少ないタイプだけに貴重なオプションが台頭してきてくれて本当に嬉しい。いま思い返しても本当にスカッとするゴールだった。
(※)
ちなみにその桑原さん。終盤に浦和のCK時に浦和のファールが連発したところで、「当たりは厳しくないけど、興梠がボールに全然チャレンジしていない」という見解をサラッと話して、さすがは「Jリーグジャッジリプレイ」のMCだなというところを見せてきた。桑原さんはいまJリーグ実況界の頂点が見えてきてる人だと思うよ。


藤本が6試合ぶりにゴール。その間藤本が輝かなかった試合も多かったけど、それってもうチーム戦術みたいなもんだからむしろよく我慢して阿道あたりが活きるように動いてくれていたと思うよ。だから今日の浦和みたいに中途半端な対策で来てくれるとさすがに藤本も見逃さない。アシストとなった小塚のパスも素晴らしかったと言いたとこだけど、浦和の中盤がユルすぎて小塚に誰も付いていない。そりゃフリーでやらせてくれたらあれくらいの精度のパスは出しちゃうよ。小塚に関してはその後の中盤で一度タメてからごっちゃんに出したスルーパスの方により声が出ちゃったな。テレビで見ててもあのタメには騙されたくらいだから浦和の選手たちも翻弄されちゃうよね。話を戻して藤本。

第1節  鹿島戦 2ゴール ◯
第3節  磐田戦 1ゴール ◯
第4節  横浜戦 2ゴール ◯
第6節  札幌戦 1ゴール ◯
第11節  湘南戦 1ゴール ◯
第17節  浦和戦 1ゴール ◯

試合結果を見ていてふと気が付いたんだけど、藤本がゴール決めた試合は全勝なんだよね。さっき「チーム戦術みたいなもん」って書いたけど、こうやって結果を見るとまさに藤本が活きる試合展開こそ我々の必勝パターンなんだよね。もうシーズン序盤ほど量産するのは難しいかもしれないけど、相手チームが対策を絞り切っていないなという試合でキッチリ決めてくれるだけでエースとして十分な働きだから今のペースで何も問題ない。


コパ帰りの智輝はいきなり先発。昨日の味スタの試合で三好が途中出場していたので、1日遅い智輝は先発でくるだろうなとは思ってた。そして智輝が醸し出すこの上ない「しっくり感」。今日は右サイドのしっくり感がハンパなかった。右サイドのしっくり感は怜さんの躍動に直結し、そしてそれはさらに進めていくと左サイド(今日は特に高山)の決定機へと繋がっていく。高山の3本のシュートはどれも本当に惜しかった。1本くらい決まってもいいだろと思うくらいに際どいのばかりだった。しかし自分のち◯こを生け贄として差し出した橋岡くんの勇気に免じて今日はこのくらいにしといてやるよ。と、話が逸れちゃったけど、智輝の存在感はもうこのチームにとって不可欠だなと思わせるレベルにまで引き上がっていることが再認識された復帰試合だった。ただそれだけにケガは心配。スローで見るとゴールから逃げていく興梠を追走した時にグネった感じに見えたけど、表情はかなり痛そうだった。その存在の重要性を認識したばかりだけに、重くないことを祈るしかない。ただ交代で入った庄司は良かったね。前節を引きずってる感じもなさそうだったし、改めて期待したい選手だ。



これで全てのクラブとの1巡目の対戦が終了して、次節から折り返しの後半戦。前半戦総括は別の記事で書こうかと思っていたけど、もう6日後には後半戦が始まってしまうので、ここでサクッと振り返っておく。勝ち点29の暫定4位。ACL圏内まで勝ち点1差、降格圏内から勝ち点13差。何じゃこの素晴らしい成績は。シーズン終わった時点で勝ち点29と言われてもある程度は納得するくらいなのに。たったの4回しか負けてないことは特筆に値するし、昇格した昨シーズンのJ2ですら守備が固いとは言い難いチームだったのに、複数失点での敗戦が首位のFC東京とのアウェイゲームだけというのは驚き以外の何物でもない。J1、J2を問わず下のカテゴリーで「勝ち癖」を付けてきたクラブが昇格後も継続性のあるチーム作りをして序盤に予算規模で遥かにデカいクラブを次々と食っていくというのは決して珍しい話ではないと思うんだけど、でも同時に少しずつ札束の圧力に耐え切れなくなってきて、方向性を見失って迷走するというのも珍しい話ではないと思うんだよね。だからこそ数試合前からその傾向が見え始めている中で忍耐強く地道に改善を図り続けて、地味ながらも勝ち点を積み上げ続けられていることは本当に賞賛に値すると思うよ。試合内容が相手の対策に左右されてしまうのはもう仕方ないし、別に優勝を狙ってるわけじゃないからそこまで乗り越えようとする必要はない。後半戦も同じように地道にブラッシュアップして成長していくチームを微力ながらも後押ししていきたい。後半戦1発目はいまリーグで一番強いと言っても過言じゃないマリノス。何でこのタイミングで来るかねとも思わなくもないけど、でももう慣れた。J1ってそういうところだから。「一難去ってまた一難」じゃないけど、休ませてくれる暇を与えてくれないことにももう慣れたよ。マリノスが相手なら藤本が輝くかもなって思えるし、そうなると厳しい相手ではあるけど、もしかするともしかするかもなって思いもある。とにかく残り17試合も楽しみ。
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最適解を探す旅は続く(16節神戸戦)

2019-06-23 20:40:46 | マッチレポート19'
ちょっと予想外なほどにトピックス満載の試合となった。何かもう満載すぎてイニエスタが居ぬエスタだったこととかもうどうでもよくなったわ。長谷川のスパイクがちゃんとしてれば勝ててたんじゃないかと思うし、個人的には比較的ポジティブにこの試合を捉えてる。


まずは失点について。庄司がまだ大分のサッカーに馴染み切っていないこと(主に攻撃面で)はルヴァンカップで十分に分かっていた。それでも智輝不在時のポジション争いに勝ったのはスタンダードなCBとしての高いポテンシャルを買われてだと思う。実際にウェリントンやジョーときっちりやり合ってきている。しかしこの試合ではその心配された繋ぎの部分で決定的なミスをしてしまい先制点を許すこととなった。ただ庄司はその後もメンタル面で落ちることなく、記憶にある限りで2回は相手のプレッシャーラインを超える縦方向へのパスを成功させている。

2失点目についても確かに失点の直接的な原因は高木のトラップが大きくなったことだけど、ポイントはその前の島川から高木へのバックパスだと思ってる。あのシーンは小塚がDF2枚を引きつけながら下がってきて前を向けている島川にリターンした時点で我々としては狙いが「ハマって」いた。右斜め方向で阿道がフリーになっており、そこに付けられていたらまず間違いなくビッグチャンスになっていたシーンだったが、島川の選択は体を窮屈に曲げてまでGKへのバックパスだった。

この後、庄司が45分、島川が54分といずれも早い時間にそっくりそのままポジションを入れ替えられてしまったわけで、繋ぎの部分で問題があると判断された可能性は明らかに高い。ただ個人的にはその部分についてはあまり大きな問題だと感じていなくて、庄司も島川も片野坂さんのサッカーをやり始めてわずか半年。例えば1試合5得点とか、5連勝とか、J1昇格とかこのサッカーでの明確な成功体験がない中でかつ高いプレッシャーに晒されて視野が広く保てないことなんてそんなに大きな問題ではない。その点についてはむしろそういう起用をした片野坂さんに責任があるのであって、失敗をしたとしても日々ブラッシュアップしていくだけだよ。2年くらい前からこういうサッカーは試合が始まってしまえば一番大事なのは「勇気」だとずっと言い続けてきた。でもそれもそろそろ特段言うことでもなくなってきたかなと思うくらいに成熟してきたわけだけど、改めてその部分がフォーカスされくるのかなと思った試合だった。2人には下だけは向いてほしくない。


ちなみに2失点目が決まった直後に怜さんがダッシュで島川のところに駆け寄り、もちろん聞こえたわけじゃないけど、まず間違いなく「阿道が空いてたよ」と直前のプレーを振り返ってアドバイスを出していた。良い意味で自分の仕事だけを淡々とかつ爆速でこなすようなイメージの怜さんがこんな行動するのは珍しいなと思ったんだけど、片野坂サッカー4年目の怜さんと、半年の島川では見えている世界が違って当然。繰り返しになるけど、こんな失点全然問題じゃない。失敗したからこそよりチャレンジングな姿勢を貫いてほしい。そういう姿を後押ししたい。







試合が始まるまではこの試合のポイントは前田の神戸凱旋になると思ってた。自分が育った神戸ではなかなか出場機会を掴めずに17年に大分に移籍。移籍当初はその状況が変わることがなかったけど、持ち前の高い戦術理解力で中盤の核となっていった。18年もシーズン中盤まではベンチにすら入れない日々が続くも「これでダメなら最後」の覚悟で臨んだ愛媛戦で片野坂さんの信頼を勝ち取ってからはずっと大分の中盤に欠かせない人材にまで成長し、そして現在に至っている。自分も長いこと転勤族をしているので、かつての職場に自分の成長した姿を見せられることの喜びや嬉しさがよく分かるし、実際に昨日の前田も普段より気持ちが入っていたように感じた。



しかしより輝いたのは同じ凱旋ではあるもののここまでリーグ戦には全く絡めていなかった小林成豪だったわけで、これには本当に驚いた。でも成豪は準備が出来ていた。それはゴール裏に一気に火をつけた投入直後のドリブルに表れていた。


これが!!


こうで!!


こうだ!!

多分大分サポーターの多くが「シャドーの成豪が見たい」と思っていたはずで、自分もその1人だった。去年の山形での活躍を見ていれば普通にその思いは持つはずで、そんな期待に反するようにワイドでしか使われないことに釈然としない思いはあったし、成豪が本来持っている力を考えれば夏の移籍は不可避だと思っていた。




試合後のチームメートの祝福の仕方を見てもここまでの苦労が少なくなかったことはすぐに分かったし、インタビューではこの不遇の期間のメンタルコンディションにも言及していて、それを聞くと本当によく耐えて耐えてチャンスを待ち続けてくれたなと改めて思う。小塚にも、阿道にも、ごっちゃんにも、さんぺーにもない魅力が成豪にはある。それをこの試合では一度じゃなく見せてくれた。次週やってくる阿道不在という現在の大分が抱える最大の危機に対して、何の前触れもなくやってきた「小林成豪」という躍動感あふれるアタッカーがもしかすると最適解になるのだろうか。楽しみが一つ増えたことだけは間違いない。







何とかもぎ取った勝ち点にあまり水を差したくないんだけど、一応触れておきます。気持ちは分かる。気持ちは分かるけど、試合中の「スペース・トルネード・オガワ」はダメ、ゼッタイ!本気で痛がる成豪の姿に手首の骨でも折れたのかと、同点ゴールの興奮が一瞬で覚めてしまったよ。前田さん、猛省ね。やるならキレイに投げ切ろう(そういうことじゃない)。







そしてこの試合を語る上でもう一つ外せないトピックが、刀根亮輔の大分でのJ1デビューでしょう。本当にこのタイミングを待っていたかのように、合同新聞が大分FCによる企業再生ファンドからの全株買い戻しの見通しを報じたまさにその日に刀根亮輔が大分のユニフォームを着てJ1のピッチに立つ日がやってきたのは何だか偶然だけでは片付けられないような気がしている。プロ入りが発表された時はJ1クラブだったけど、入団してみたら借金しか残っていないJ2クラブだったという最悪としか言いようのないタイミングでプロになった刀根がわずか2年でこのクラブを離れることが決まった時はこんな未来は予想すら出来なかったわけで、大分復帰が決まった時も嬉しかったし、昨季右CBのレギュラーに定着したことも嬉しかったけど、このJ1デビューはこの10年の道のりを考えると涙なしでは語れないね。庄司に教え込むかのように落ち着き払ったパス回しを見せたかと思えば、ユースの後輩には負けてらんねーぞとばかりにオーバラップも見せた。本当に嬉しかった刀根亮輔の復帰。まだまだここから。溜め込んだうっぷんを晴らすのはここからだよ。やったれ、刀根亮輔!!





イニエスタは居ぬエスタだったわけだけど、ビジャのプレーは見ることが出来た。高木が何とかかき出したループを筆頭に繊細なプレーが印象的だった。自分は本当に年がら年中国内外を問わずサッカーを観てるんだけど、不思議とスペインのサッカーを観てこなかった。スペインのサッカーのレベルがどうとかいう問題ではなく、Jリーグ、国内の育成年代、プレミアリーグを観ていると単純に観る時間がないというだけのことなんだけど、そんな感じなので世間一般で言うほどイニエスタとかビジャに思い入れはないんだよね。この試合でも単純に三田がいいプレーを連発していたので、イニエスタの存在とか全く気にしてなかったなというレベルの感想しか残らなかったな。



神戸もガンバと同じで13年シーズンが入れ替わりだったので、本当に久しぶりだなぁと懐かしくなった。08年はナビスコ制覇直前なのに負けちゃった記憶がしっかりと残ってたんだけど、09年は全く記憶に残ってなかったから記録を見返してみたら結果的にホベが大分ラストマッチになっちゃった試合だったね。だから多分記憶から消し去りたかったのかもしれないね。チケットの半券が残ってるからスタジアムに行ってるはずなのに本当に全く記憶にない。その09年以来のノエビアスタジアム(当時はホームズスタジアム)だからちょうど10年ぶり。ここも本当にいいスタジアムだね。


ということでリーグ戦の勝ちなしはこれで5試合に。1ヶ月以上勝ち点3から遠ざかっているわけだけど、試合の度に違う課題が出てきて、片野坂さんの最適解を探す悩ましい旅はまだまだ続くよという感じですな。でもその道のりはそんなに暗いものでもないと思ってる。期待しつつ一緒に進んでいきたい。
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耐えて掴んだ勝ち点1(15節名古屋戦)

2019-06-15 22:59:12 | マッチレポート19'
完全に負け試合だっただけにこの勝ち点1はポジティブに捉えるべきでしょう。完全に浮かれてました、すいません。残留目指します。


大分DF陣がボールを回していると、ボールよりも前の位置でジョーが高木へのパスコースを切るというかなり特異なポジショニングを取ってきた名古屋。それだけが要因ではないが、結果的に押し込まれて防戦一方。90分を通してなかなか反撃の糸口を見つけられなかった。ただ当然のことながら名古屋のプレスにも穴はあるわけでチャンスになりかけるシーンも単発ながら数多く作れたけど、今日は前線へのパスの精度がやたらと低かった。ミスとなるようなパスにさせられてたのか、単純なミスだったのか、この辺は監督や選手のコメントで確認したい。


ガブリエル・シャビエルがドフリーのボレーを外した時点で完全に拾った勝ち点だったわけだけど、それでもよく耐えたと思う。特にノリさんはシンプルにジョーに入れられる回数は多かったけど、体を密着させ反転させずギリギリのところでよく耐えた。ジョーは負傷明けの影響なのかもっと恐い選手だと思ってたけど、今日に限ってはそこまでの恐さはなかった。それでもノリさんは90分通してよく耐えたと思う。


それぞれのゴールにそれぞれの良さが出てた試合だと思う。まず大分は粘り強く名古屋のプレスをはがしてサイドから決めた狙い通りの形。そして名古屋はサイドで勝負して中に送ったボールに大分の5バックのさらに外からSBが突っ込んでくるという超攻撃的な形。大分のゴールが決まった時は今日はこの形がどんどんハマりそうで2年前のゲームの再現かなと思ったけど、そこからうまく試合を運べなかったことでこの展開に繋がってしまった。何とかボールを奪っても名古屋の即時奪還の網に引っかかってたちまちピンチになるシーンが多かった。名古屋の強度の高いプレスに周りが見えなくなったか、もう少し落ち着きたかった。一方で名古屋のゴールも表裏一体なところがあると思ってて、あそこで和泉からのクロスがどこかで引っかかっていれば、名古屋の右サイドはガラ空きだったはずで、そこに藤本や阿道が走り込めれば逆にうちが決定機を作りだせてたと思うんだよ。まあ、その辺が駆け引きみたいなもんでゲームの醍醐味だからね。今日は主導権争いでは完全に負けた。


約1年不動の右CBとしてBOX to BOXを駆け抜け続けた岩田智輝の代表選出に伴いそのポジションに誰が入るのかは今日の試合の大きなポイントの一つだった。結果として直近の流れを汲んで庄司が抜擢された。相手にジョーがいたことも影響したかと思うけど、庄司は屈強な外国人に対してもかなりやれる感じはある。ただ一方で智輝ほどの攻撃参加は求めないにしても後半45分くらいのノープレッシャーの状態で上げたアーリークロスが何の可能性も感じないままゴールラインを超えたのにはズッコけたぞ。アレはない。明日から居残りで毎日100本クロス練習な。しかし主力を代表選出で欠いて苦しいなんてJ1的な悩みが出来るのは心の片隅でちょっと嬉しい気持ちもあったりはするんだな。ただここからまだ数試合は智輝不在が続くわけで、代表で主力を抜かれてるクラブが今節どうだったのかを見てみた。(GK除く)

菅大輝(札幌)  △
杉岡大暉(湘南) ×
原輝綺(鳥栖)  ×
立田悠悟(清水) ◯
岩田智輝(大分) △
松本泰志(広島) ◯
三好康児(横浜) ×
久保建英(東京) ×
前田大然(松本) ×

原輝綺は監督交代後に出場機会を減らしているので正確には準主力だけど、全体でこんな感じ。明確な傾向が出たとは言いにくい結果だけど、その選手への依存度が高そうだったという意味ではFC東京や松本が負けているのはやはり影響があったと考えていいと思う。特にFC東京の選手たちはこのタイミングでは絶対に負けてはいけなかったと思うんだよね。うちも90分を通して怜さんが前線まで走り込めたのはゴールシーンくらいで、後半は実質4バックになってしまうくらい最終ラインに張り付きだった。慣れの問題もあったとは思うけど、後方からの支援不足は明らか。智輝不在はまだ続くわけで、不在期間中は右サイドからの攻撃を少し控えて今日の後半のように左サイドを張り出す形でいくか、もしくは智輝のように上下動を出来る選手を持ってきて形を崩さないか。そもそもそんな代わりがいるのかって話でもあるし、こう考えていくと智輝不在は予想以上に影響があると考えておいた方がよさそうだ。特に阿道も涼太郎も出られない浦和戦は口先だけじゃない「総力戦」になりそうだ。ちなみにコパ・アメリカに大学生で唯一選出された上田綺世が所属する法政大学も総理大臣杯予選のアミノバイタルカップ準々決勝で筑波大学に敗れている(今日順位決定戦で2部の拓殖大に勝って出場権は確保)。やはり主力が抜かれる影響は間違いなくある。


今日の勝ち点1はよく摑み取ったと思うし、ゴールも狙い通りだった。チーム自体の状況は決して悪くないとは思うんだけど、今季は順位表で下に位置するクラブが早めに手を打ったり、早々に巻き返してきたりともうすぐ折り返しを迎えるこの時期でも1つも降格枠が埋まらない状況なので、一息つく余裕すらない。早々に勝ち点35まで取れればあとは惰性で残留圏を確保出来ると思うから、何とかあと3勝を早く決めたい。やはりうちは残留を目指すチームということを今日で再認識。謙虚に、謙虚に。
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ボクとたけふさ(14節FC東京戦)

2019-06-02 15:25:43 | マッチレポート19'

まあ、これ以上はないだろうってくらい最低な気分で週末を過ごしていますよ。昨日は味スタから帰宅後、仮眠を取ろうにも遠足前の小学生的な気分で一睡も出来ないまま深夜に都内のCLファイナル観戦会場へ。日本中にこんなにもスパーズ好きの外国人がいたのかと思うくらいの環境でCLファイナルを観戦。正直ここまで来たのが奇跡みたいなもんだから結果にはこだわらず楽しく観戦するつもりでいたけど、そうは言ってもやはり始まってしまえば勝ちたいもの。十分に楽しいフットボールは見せてくれたけど、結果は残念なものに。1日で2回も敗戦の悔しさとともに「ゆるねば」を聞かされるハメに。今後悪い夢のBGMに必ず流れてくるんじゃないかと思うくらいのトラウマレベル。ま、こんな日もある。スパーズは今季もまた前季を超える景色を見せてくれて本当に素晴らしいクラブになった。そしていよいよ「お隣さん」との差も決定的なものに。


順番が逆になったけどFC東京戦。今季初の複数失点という事実もそうだけど、FC東京が息の根を止めにきた後半の序盤は強度の高いプレッシングに昨季の甲府戦以来なかったパニック状態を見せる等明確な力の差を感じる一戦となった。特に前半はFC東京の両SBを極端に高く押し上げるやり方に効果的なポジトラを許してもらえずずっと苦しい時間帯だった。俯瞰して見るとセンターサークルという名の芝生のある公園で藤本とFC東京の両CBがピクニックをしてるかのようにのどかな光景だった。それくらいに押し込まれていたということ。


ただこの試合を評価するにあたって難しいのは、90分を通して勝ち点の可能性を感じなかったのかというとそうでもないというところ。序盤の星のビッグチャンスは完全に「たられば」なので何とも言えないけど、後半13分のダブルチェンジ&フォーメーションチェンジを機に流れを一気にこちら側に持ってきた時は明確に勝ち点の香りを感じた。たださすがに選手の配置を少し動かしただけでこんなにも試合の表情が変わるのかというくらいの激変ぶりだったのは、やはりFC東京の足が止まったことも大きな要因の一つとしてあると思う。うちのパスワークに対して位置取りと運動量で対抗するという戦術を採用したツケは思ったよりも早く来たし、思ったよりも明確なダメージとして現れてきた。あそこで追いつく、もしくはひっくり返すところまで持ち込めないのは現状の力が足りていないことを認めざるを得ないと思うけど、そこはこれからの伸びしろと捉えておきたい。



阿道は一人別格のキレと強さ。追撃の号砲となったゴールは「シュートは撃たなきゃ始まらない」の最たる例だし、フィジカルコンディションの良さがメンタルコンディションの良さを呼び込んでるいるような好循環に見える。藤本の良さは試合展開に影響されてしまう側面がある一方で、阿道の良さは展開不問で暴れられる力強さがあり頼もしいの一言。前半戦最後の浦和戦を阿道なしでやらないといけないのは非常に難しくなりそうだ。


最後は足をつってしまったけど、長谷川も非常にいいと思う。まだミスも多いけど、あの糸を引くような軌道のパスの質は唯一無二だ。何よりもワンタッチのチャレンジングなパスが多いことに好感が持てる。一方でティティパンのミスは出るべくして出たという印象。ここ数試合戦術的に非常に重要になる2.5列目の交代のファーストチョイスがティティパンであることにずっと不安感があった。軽いとまでは言わないけど守備にどっしりとした感じがない上に少しバタバタと動きすぎるところがあり、さらに細かいミスが多い。ティティパン自体が悪いわけじゃないけど、非常に重要な交代の最初が今のティティパンで固定されてしまっていることに不安感があったけど、追撃ムードを自ら鎮火するという最悪の形でそれは的中してしまった。そういう意味ではコテがやっとベンチメンバー入りしたのは好材料だと思うし、経験という観点からは馬場の起用も期待したいところだけど・・。さんぺーがケガをしてしまったことも影響しているとは思うけど、普通に考えて攻撃的なカードがごっちゃんしかいないのは終盤に勢いをつけたい時に手薄すぎると思うよ。







日本全国から注目され、「伸び悩み」だ「出場機会がない」だと16歳とは思えない評価を受けてきた久保くんさんは見事としか言いようのない突き抜け方を見せて、素晴らしい17歳として成長していた。試合後にバルサ移籍が破談みたいな話が流れてきたけど、FC東京云々ではなくヨーロッパでチャレンジしてと思える人材だけにうまくいってほしいなと思う。




自分が初めて生で久保くんさんを見たのは3年前。まだ中学3年生になったばかりの頃に既にプレミアリーグの試合に出場していて、その試合でも途中出場ながら見事なターンでDFを振り切って豪快にシュートを決めた。この試合に限らず当時印象的だったのは、小さい体から放たれるシュートの強烈さ。多分ミートの技術が高いんだろうけど、中学生とは思えないスピードとコースには驚かされた。そして今ではそこにキレ味鋭いドリブルも加わってアタッカーとしてさらに破壊力を増している。しかしこうやって見ると、当り前だけど中学生の久保くんさんの表情はあどけない。



セル爺も来場。世間的にも注目度の高い一戦だったかな。











昨日の試合後はそこかしこで旧交を温めるシーンが。一番面白かったのは、東が吉坂さんのところに向かうといったん10mほど手前で立ち止まって深々とお辞儀をしてから改めて握手しに行っていたこと。当時の関係性がうかがえて微笑ましかった。自分がユースの試合を初めて観に行ったのは東慶悟の世代。ナビスコ制覇直後のJユースカップ@万博だった。あの時の選手がJ1首位クラブで10番を背負うようになったんだなとしみじみと思った。ちなみに対戦相手には確か当時高1だった宇佐美くんさんという元祖天才がいた。


今季初の複数失点、今季初の連敗、降格圏との勝ち点差が11に縮小とこの試合で一気に負の方向に振れたわけだけど、ここからどうしていきますかね。ちょっとブレかけたけど、個人的にはやはり残留が目標だなと冷静になれたことが収穫だったと思う。前節の記事で「左サイド問題」について書いてその後も色々と考えてみたけど、「左サイド問題」の一番の根っこの部分って片野坂さんの目線が上がってしまったことじゃないかというところに個人的には落ち着いた。十分に機能していたチームに守備面は目をつむっても攻撃力を増したいという「色気を出した」ところに端を発していると思うんだよ。幸いにも2週間の時間があるし、しっかりと見直せる時間はある。智輝不在の対応も含めてしっかりと「考える2週間」ですな。
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左サイド問題(13節川崎戦)

2019-05-26 22:40:36 | マッチレポート19'
悪くはなかったけど、今のうちが川崎を逆転出来るほどの力があるとは思えないから先制点を決められた時点でもう難しかったんだよね。それくらいに大事だった先制点をこの日初の被シュートでサイドバックに決められてしまったのは非常に痛かった。この点は最後に。ただ正直に言うと、シーズン前にイメージしてたJ1ってこういう世界だったよ。必死に食らいついてけっこうやれると思わせておいて力技でドーンと決められて、気が付いたら手元に勝ち点は1つも残ってないっていう。ただ13節までそんな試合がなかったわけで、ましてやまだ複数失点をしていない。十分によくやっていると思う。


今日の試合のポイントはまず庄司の左CB起用。ルヴァンカップのホーム神戸戦でウェリントン相手によく戦っていたし、その点を評価されて対レアンドロ・ダミアン対策での起用かなと思ってた。結果としてよくやってたと思うし、ノリさんと連携してレアンドロ・ダミアンには決定的な仕事はさせなかった。ルヴァン神戸戦でも思ったけど、やはり庄司はスタンダードなCBとしての基礎能力、例えば競るとか、寄せるとか、パスコースを読むとかそういう部分の能力は本当に高いと思う。大分の場合はそれにプラスしてパスを出す能力も求められるから難しい。今日も逆足ということもあって、組み立ての部分での貢献はないに等しかったけど、その部分はこれからで全く問題ない。庄司には改めて提案したい、「ACL狙えるクラブで勝負してみないか?」


試合自体は固い入りとなったけど、徐々に特定の人間のみがボールをロストすることが分かり始めた。それがジェジエウなわけだけど、中へのパスコースを切りながらプレッシャーをかけるとほぼ100%適当なフィードを前線に送り込みゴールラインを割っていた。ジェジエウはカバーリングのスピードとか、スペースを埋める動きとかは驚異的なものがあるけど、パスの能力に関しては多分並以下。選手たちもピッチ上で気付いてたと思うからもっと露骨に狙っていけばよかったと思うんだけど、奪いどころも何となくボンヤリしてた。先制点を奪われてからは川崎も少しゲームをコントロールしているようなところがあったからジェジエウも余裕が出来てたけど、スコアが動く前にもっと徹底したい部分だった。


この1ヶ月で突如として左サイドが混乱し始め、何だかずっとザワザワしてる印象だ。でもこの「左サイド問題」って紐解いていくと、全て片野坂さんが悪いんだよ。決して問題というほどでもなかった部分に勝手にメスを入れて混乱に陥れた片野坂さんの責任は重いよ。

1)フクへの不満の表明
そもそもは全てはここから始まる。4月の大阪2連戦でいずれもドローに終わったことでフクの攻撃への関与に物足りなさがあるといった主旨のコメントを残し、実際に次の鳥栖戦からは奎汰が起用されることとなった。しかし振り返ってみると、セレッソ戦が終わった9節終了時点で5勝2敗2分で失点はわずかに6だ。「18位からのスタートだ」と言っておきながらこの成績でケチをつけられたらDFはたまらない。そもそもフクの出来自体にも大きな問題はなかったはずだ。

2)奎汰のパフォーマンス
フクに代わって起用された奎汰自身のパフォーマンスは片野坂さんが攻撃力に期待して奎汰を起用したい気持ちも分かるレベルだった。ただそれもルーキーとして相手に情報がなく、ノビノビとやれている間まではだった。清水戦で狙い所としてロックオンされるとたちまち不安定さが露呈した。そして前節に引き続き起用(左CB→左WBに変更)された奎汰は「ぼーっとしてたのかな?」と思ってしまうくらいにマギーニョを見失い追いかけ始めた時にはもう4歩も5歩も先で、競ることすら許されずに決勝点を献上してしまった。高木が触れていただけに少しでも奎汰が競れていればかき出せたのではとどうしても思ってしまう。正直に言って清水戦があっての、この川崎戦なので、現時点ではまだJ1レベルではないかなと思っている。ただ高卒ルーキーだしそれでもやむを得ないとも同時に思ってる。

3)片野坂さんの胆力のなさ
今日はこの点に心の底からガッカリした。前節は確かに酷い内容ではあったものの、前半途中で交代させ、会見でもバッサリと斬った。プロの世界だし、それは仕方がないとは思う。それでもわずか1週間後のリーグ戦で他にも先発に値する選手たちを差し置いて先発させたわけだ。そこには大きな意味があるはずだ。にも関わらず、失点シーンと高木へ返したボールが直接ラインを割った時に見せた苦虫をかみつぶしたような表情には本当にガッカリした。そんな胆力のなさで今日奎汰を起用したのかと。もし奎汰のこのパフォーマンスが予見出来なかったのであればそれは指導者としてのレベルが低いし、奎汰の成長のために何があっても90分使い通すという胆力すら持たずに続けて先発で使ったのであればモチベーターとしての能力を疑う。

ちょっと片野坂さんには辛辣に書いたけど、結局こうやって見ると、全て片野坂さんの独り相撲なんだよ。本来であればフク、奎汰、高山、三竿、星と左サイドの人材は豊富なはずなのに片野坂さんの中途半端な起用のせいで、何もないところで勝手に火事が起きちゃっているようだよ。誰も悪くなかったはずなのに起用方針がブレまくってるからそれに引っ張られるように高山も三竿もいまいちキレが良くないように見えてしまう。そもそも攻撃力に問題を感じるくらいなら、今日は高山か三竿のどちらかをベンチから外してもう1枚アタッカーを入れた方がいいでしょうよ。左サイドの選手を2人入れている時点で奎汰のことを信用していないんだよ。この混乱を引き起こした責任は重いよ。まずは最初に戻すこと。左CBフク、左WB高山(or星)で何の問題があったのか。


片野坂さんは本当に素晴らしい仕事をしてくれてると思うけど、奎汰がミスをした直後のあの表情には本当にイラッときた。アレは自分の不甲斐なさに向けたものだと信じたい。とにかく一刻も早く「左サイド問題」の収束を図ってくださいよ。
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乗り越えられなかった壁(ルヴァンカップGS6節セレッソ戦)

2019-05-23 22:40:30 | マッチレポート19'
結論から言うとリーグ戦でソウザを使わずに勝ち点を落としたロティーナ監督はやっぱり大したことないってことなんじゃないかな。少なくともオレは知ってたよ、ソウザがすげーことくらい。





ということで今年度初の半休をぶちかまして平日大阪遠征行ってきましたよ。確かにソウザのゴールはどちらもすごかった。でも勝てない相手だったかと言えば、そうではなかったことは選手たちも感じていたはず。ここまでルヴァンカップでは見事なまでにホームとアウェイでの内容に差があった。だからこの最後のアウェイゲームで勝つことでプレーオフステージに進むべきチームなのかどうかが試されていると思っていたし、実際にそういうシチュエーションになった。現地で感じた感想はざっくり言うと「残念」の一言に尽きる。久しぶりに試合後に拍手をする気にならなかったし、実際にしなかった。


何よりも残念だったのは片野坂さんが「J2に落ちるよ」とまで言った直後の試合がこれかということ。特にリーグ戦で出場機会を掴めていない選手からすればここで負ければ今シーズンが終了しかねない状況で、危機感なんてこれ以上ないくらいに高まっていたはず。それでこれなのかという気持ちは90分通して拭い切れなかった。ほんの4日前に監督にあれだけのゲキを飛ばされて何でこんなにユルく試合に入っているのか全く理解出来なかった。藤本の試合後のtwitterでの発信内容も含めていまチームはそこまでいい状態ではないように感じる。この敗戦、およびカップ戦敗退がいいクスリになってくれればいいけど。



確かに運もなかったなとは思う。ごっちゃん、さんぺー、伊藤の前線の組合せは期待感があったけど、それがわずか10分でダメになってしまったわけだからね。さらに藤本のカップ戦帯同、そして途中投入は片野坂さんの何としても突破するという強い気持ちの表れだったと思うけど、投入して即2点差にされてしまった時点でスペースが欲しい藤本に輝ける場所は残っていなかった。そういったことが重なって勝つことは難しかったかなと試合が終わって振り返ればそう思うけど、大事なのはそうならないように試合を運ぶことだったんじゃないかとやはり思ってしまう。


チームがこんな状態になってしまっているからこそ馬場ちゃんを使ってほしかった。少なくとも遠征メンバーには入れてほしかった。残念だけど、この敗退で馬場ちゃんと成豪の夏の移籍については覚悟を決めたよ。「J1で出場機会ないならうち来てよ」なんてクラブはいくらでもあるでしょ。


ただこれくらいの敗戦は本来であれば想定内だったのかもしれない。「だった」という過去形にしたのは開幕からの快進撃で今ではサポーターとしてのは目線はすっかり上がってしまったからね。せっかく上げてくれた目線をわざわざ下げる必要はないと思うから、なおさらに残念だという思いになる。






繰り返しになるけど、この試合から光明を見出すとすれば、これがチームにとっていいきっかけとなることくらいか。それくらいに感じるものの少ない試合だった。
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J2っぽかった(12節清水戦)

2019-05-18 19:01:48 | マッチレポート19'
緩く入った代償を最後まで取り返せなかった去年、一昨年とよく見た試合だった。J1でそれをやれてることを成長と見るか、相手が最下位だったことを考えると不甲斐ない試合だったと見るかの評価が分かれそうな試合。自分でもどっちなのか評価しづらい。


まずはこの試合の最大のポイントとなったのは奎汰。序盤から細かいミスを連発して全く試合に入れていなかった。清水の前線の選手の体の向きを見ると奎汰側に誘導しようという意図も見えたし、狙われていたかもしれない。交代の決定的なミスとなったパス自体はチーム全体がそういうリスク込みでやってるスタイルだから仕方がないと思う。でも片野坂さんにしては珍しく懲罰的に即交代となったのは、奎汰から改善しそうな雰囲気が感じ取れなかったからじゃないかと思ってる。何度も言ってるけど、ミスしてナンボ。ミスした?PK与えた?「だからどうした」くらいで構えていればいいんだ。今日の奎汰はキックオフからPK献上までその強さが微塵も見えなかった。だからあのパスミスも必然だと思うし、懲罰気味の交代も納得。少し過大評価されていたところもあったと思うから、奎汰に大事なのはこれからこれを取り返す力強さを見せていくことだ。フクも通ってきた道だ、強くなれ。ただ交代で入った三竿の出来も決して良くなかったし、水曜日にビッグマッチでスタメンで出場するであろうフクを含めて左CBのポジション争いが一気に混沌としてきた。個人的にはフクに一番期待してる。


名前がソン・フンミンっぽいヤン・ヨンソン監督を解任して篠田体制初戦となった清水。明確な大分対策を敷いてきたわけでもなく、解任ブーストをフル活用して突撃してくるでもなく、極めて普通のチームだった。ただそれでも終盤に「アウェイで勝ち点1ならOK」っぽい布陣に変えてきたと思わせておいて、最後までボールを取りに前に出てきたのは意外だった。大分と対戦してスコアを維持したいと考えたチームの大半は終盤は完全に引きこもることが多いのに、前に出てきてうちからしたら少しのやりにくさを感じさせてきたのはほんのわずかの解任ブーストだったのかな、くらいしか感想のない極めて普通のチームだった。


前半はなぜあんなにフンワリとしていたのかは考えても仕方がないので、いったん置いておく。後半キックオフからギアを上げた瞬間に同点に追いつけるのが今のこのチームの強さだからそれを見られたのはとても良かった。ビハインドになると何も出来ないという「型ハメチーム」かもしれないという疑念は心の片隅にずっと残っていたから、少しでもその疑念を払ってくれたのは良かった。フンワリ入ること自体がダメなんだけど、そこから最低限のところまで取り返せたのはチーム全体(監督、コーチ陣含む)としての成長と見ていいんじゃないだろうか。長いシーズン色んな試合があると思うから、柔軟に対応出来るようにしておきたい。でもフンワリはダメだ。それだけはダメ。


清水も含めてここが降格枠を埋めてくれそうだというところがまだ見えてこないことが不安なわけだけど、さすがにここからの川崎−東京−名古屋の3連戦で3分けもしくは1勝2敗以上の勝ち点が取れれば「目標は残留」の看板は下ろしていいと思う。清水はサポーターの応援が全てのクラブの中で一番好きなクラブ。だから6年ぶりに日本平に行くのが今から楽しみだけど、その時にはお互いがどうなっているか。今は積めるだけ勝ち点を積んでいこう。
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「自力」を残した意味(ルヴァンカップGS5節神戸戦)

2019-05-14 23:31:23 | マッチレポート19'
リーグ戦の湘南戦と順番が逆になってしまったけど、一応当日中に録画で観たので記録として記事を残しておこうと思う。


リーグ戦から大きくメンバーが変わってもホームではここまでいい試合を続けてきたので、この結果は想定内なんだけど、個人的にカップ戦が大好きで、かつチームの好調を維持していくためにはグループステージの突破が絶対に必要だと思っていたので、この勝ち点3はとてもつもなくデカい。神戸の状況がどうとかそんなこと知ったこっちゃない。


高松先生も絶賛してたけど、この試合では庄司が良かったと思う。ここまでもスケール感を感じさせてくれるプレーをちょこちょこと見せてはいたけど、どちらかと言うと大分のサッカーに対して考えすぎて自分の良さを自らしまいこんでいるような印象を受けていた。ウェリントンという問答無用の「個」が相手だっただけに小難しいこと考えてる場合じゃなかったっていうことがあったかもしれないけど、思い切りの良さが感じられて、改めて良いCBに育つ素養を感じた試合だった。岡野にも言えることだけど、パス回しがぎこちないとか、冷静に周りを見渡せないとか、そういう部分はぶっちゃけ今の段階ではどうでもいいと思ってる。ノリさんだって、フクだって、智輝だって、高木だってみんな最初は下手くそだったし、どこかで自信が付けば「ミスをしなくなる」んじゃなくて、「ミスが恐くなくなる」んだと思う。その境地に達するまでチャレンジを続けていけばいいだけだ。庄司も岡野も正統派CBとして素晴らしい素材であることは疑いようがない。このまま片野坂さんの下で研鑽を積めば間違いなくワンランク上のCBになれるはずだ。大分トリニータはJ1で3位のACL圏内のクラブだ。庄司の保有権を持っているクラブも、岡野の保有権を持っているクラブも、どっちもずっと順位が下のクラブだ。だからこれから我々がやろうとしていることは「借りパク」ではなく、「ステップアップ」なんだ。(←これが言いたかった!) 庄司、岡野、どうよ?


冗談はさておきその素晴らしかった庄司がグループステージ突破がかかった死ぬほど重要な最終節に出られないのはチームにとっても、庄司にとっても痛い。アウェイに乗り込んでいって勝たなきゃならない試合を経験出来ることって選手にとっても本当に大事なことだから、グループステージ突破は庄司と一緒に勝ち取りたかった。


この試合でデビュー以来最も高い質のパフォーマンスを見せた長谷川が何と中3日でリーグ戦フル出場デビュー。今までで最もいいプレーだったとは思ったけど、この時点ではまさかたったの中3日でリーグ戦デビューするなんて夢にも思わなかったよね。ここ最近出場機会が得られていない馬場と成豪がちょっと心配なんだけど、何が起こるか分からないから信じてトレーニングを頑張ってほしい。あと奎汰のクロスバー直撃のランニングボレーは決まっていればゴールオブザシーズン確定だったかもしれないね。


あと1週間で運命のグループステージ最終節。ここまでホームとアウェイでのパフォーマンスに明確に差が出ているから、このアウェイでの最終節にグループステージ突破がかかるのは、それに見合うだけのチームなのかどうかを試されているようで絶好の機会となったと思うんだよ。ここで引き分けて「他力」待ちなんて結果じゃ相応しいチームではない、そう思う。神戸戦を逆転で勝ち切った最大の意味は最終節に「自力」を残したことだ。川崎−東京−名古屋の3連戦がヤマ場と思われているかもしれないけど、その前にも大きなヤマ場がやってくる。最終節がマジで楽しみだ。
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我が軍の圧勝(11節湘南戦)

2019-05-13 00:11:32 | マッチレポート19'
非の打ち所のない圧勝だったわけで、ついでに3位キープなわけだけど、目標は残留。どうも大分です。



冗談はさておき外務大臣殿は早くこのスタジアム何とかしてちょーだいよ。見てよ、この遠さと低さ。目の前のゴールですら遠いんだから、向こうのゴール前で起きてることなんてももはや隣のピッチの試合を観てる感覚だよ。今週の水曜日に秩父宮ラグビー場にルヴァンカップ観に行ったんだけど、その時お隣の神宮球場から聞こえてきたヤクルトの応援の大きさと今日の湘南サポーターの応援の大きさ同じくらいだったよ。それくらい遠いよ。それでもって吹田のチケット代より高いとかもうギャグとしか思えないよ。

向こうの方で何か起こる。でもよく分からないから「ポカーン」。
   ↓
振り返ってヴィジョンでリプレイを観る。高木のビッグセーブだと分かり「おぉぉ!!」
   ↓
何これ、パブリックビューイング?


そんな臨場感のないスタジアムで観ていたので、正直細かい戦術とかその辺りは分からなかったけど、湘南がいつも通りだったなという印象くらいは残った。つまり大分対策を練ってこなかったチームからはきっちりと勝ち点3が取れるという今季のうちのパターンそのまんまだったという試合。でもそれでやり方を変えるチョウさんではないと思うので、9月にやる時もどうぞそのままで。大分対策を立ててきたチームは藤本のことはきっちりと抑え込むけど、かなりの確率で勝ち点2を犠牲にする。段々と今季のJ1のアウトラインが見えてきたような気がする。それでも残留が目標であることに変わりはないけど。





あれだけ裏にスペースをくれたら今の藤本なら必ず仕留める。しばらくゴールがなかったけど、上にも書いたとおりそれはもうチーム戦術みたいなもんだからこういう展開になった時にきっちり決めてくれればそれでいいと思ってる。本当に頼もしいエースストライカー。

その藤本を上回る存在感を見せたのが阿道。前半から高さ、球際で圧倒してあの強烈ヘッダーが決まっていれば阿道にとってパーフェクトなゲームだったと思う。とにかく足が止まらない様子にコンディションの良さを感じるし、ゴール数も増えてきてストライカーとして好循環に入ってきているから今後がますます楽しみ。後ろから飛び込んできてDFの上から強く叩くああいうヘッダー本当に好きだからもっともっと見たいぞ。





待機列でスタメンを見た時には正直に言ってネガティブな印象しか持てなかった。前田不帯同がまず驚きだったし、マルちゃん、コテ、ティティパンを抑えて長谷川のスタメンについては「片野坂さん、調子に乗り過ぎだろー」とまで思ってた。奎汰で成功したルーキーの起用に味をしめてちょっと調子乗り過ぎだろと。個人的にはルヴァンカップでの長谷川にもそこまでいい評価をしていなくて、確かにキックの精度は高いもののそれ以上が見えてこないなという印象でまだリーグ戦のスタメンは早いと思っていた。でも今日の90分はよくやれてた。リーグ屈指と言ってもいい早い寄せの湘南相手でも慌てることなくしっかりとさばけてたし、何本か鋭い縦方向のパスもあった。これを自信にして激戦のボランチ定位置争いに加わってきてほしい。しかしどんどん戦力の底上げがされていって恐いくらいだよ。







結果的には成功した長谷川の起用。それといつもより裏への長いパスを多用した戦術について最後の最後まで片野坂さんは迷っていたと思う。試合前のピッチ内アップの時に珍しく姿を見せて、引き上げる時も難しい表情で最後までピッチに視線を送っていた。その迷いはキックオフの笛が鳴ってからも続いていたと思われ、前半20分になる前にサブメンバー全員にアップの指示を出していたし、迷った上での決断だったんだろうね。





今日はあまり上がっていく場面はなかったけど(もはやゴールキーパーに対して書く文章ではない)、ハイボールやセーブでチームを救ってくれた。正直に告白すると、ワタクシ高木さんが大好きです、試合中も試合後も。







司のポスト直撃FKを見られた上で完封勝利を手にするという大分サポーター的にはもしかすると最高の結果だったかもしれないね、今日の試合は。負けたし、試合後に挨拶に来るのは無理かなと思いつつも司なら何となく来てくれるんじゃという気がしてしばらく待ってたら、試合後のクールダウンの流れで来てくれた。試合前日に正直な気持ちを表明してくれるのが嬉しいし、だからこそ負けたくなかった。司、頑張れ!





スタジアムは嫌いだけど、湘南ベルマーレというクラブ自体には非常に好感を抱いていて、特に補強方針にはチーム哲学がしっかりと反映されていて新加入選手が発表される度に「湘南らしいな」という感想を持つ。中でも台北組の松田天馬と坂圭祐には特に思い入れが強い。坂圭祐は関東大学リーグの中でも一番好きなCBだったし、高校時代も含めるともう何試合彼の試合を観たか分からないくらいだ。だからしっかりとレギュラーで頑張ってる姿を見ると嬉しくなる。失点シーンは裏を取られて、フィジカルでなぎ倒されて、完膚なきまでに藤本にやられたゴールだったから悔しかったと思うが、相手はJ1得点王だ。学ぶところはあったはず。



高山さんがいかに湘南で愛されていたのかが今日よく分かった。



何かいいなこの2人。島川さん、決勝アシストはタイミング、スピード、コースと全てがスーペルでした。



スタンドにいたユースOBたちと話をする吉坂コーチ。









平塚駅構内の時計。一応サッカーの街アピール。







スタジアムは嫌いだけど(しつこくて申し訳ないけど、嫌いなんだから仕方ない)、スタグルは素晴らしい湘南。サンクトガーレンのゴールデンエールはお店で飲んでも鉄板でうまいからね、これをホームゲームの度にスタジアムで飲める湘南サポーターはうらやましい。しらすと生のりのピザも美味しかった。


リーグ戦も3分の1を消化したわけだけど、まさかまさかの勝ち点23。いやマジで未だに信じられん。
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九州の誇り(10節鳥栖戦)

2019-05-05 10:01:07 | マッチレポート19'
24千人以上が入り大盛況となったゴールデンウィークの鳥栖との一戦(鳥栖サポーターさん、本当にありがとうございます!)に勝利し、再び我々が「九州の誇り」となった記念すべき日。栄枯盛衰、盛者必衰、紆余曲折、群雄割拠、ずっといい状態でいることが難しいことをJの中で最もよく知っているのは我々かもしれないけど、それでもまた再び「九州の誇り」となることが出来たことに本当に嬉しい思いがある。短期的な観点で見ても、残留争いのライバルからの勝利、大入りゲームでの勝利、藤本以外の得点パターンとこれをビッグゲームと言わずして何をビッグゲームと言うというくらいの大きな勝利だと思う。


阿道が完全にノって来た感がある。ゴール自体はややラッキーな面もあったかと思うけど、運動量の多さに調子の良さがうかがえる。前半から飛ばしすぎかなと思うくらいに相手のボールを追ってたけど、そのスプリントはアディショナルタイムまで衰えることはなかった。「調子の良い者のところにボールはこぼれる」を地でいく好調さだ。藤本が札幌戦で最後のゴールを決めてからこれで1ヶ月。ポッと出だと思っていた(思いたかった)他サポからすれば「藤本さえ抑えれば、大分なんて楽勝」が本音だったと思われる。その後の4試合でシャドーの阿道が3ゴール、小塚が1ゴールで2勝2分の負けなし。それぞれのゴールで藤本が黒子的なポジションで効いていることを考えると、対戦相手が本気で頭を悩ませるのはこれからだよ。


その小塚は大分移籍後初ゴール、自身のJ1初ゴールをまさかの頭で決めた。昨日は家族で新潟に出かけていてそのついでに小塚の母校である帝京長岡高校でプリンスリーグ北信越(帝京長岡−星稜)を観戦してきた。プリンスリーグ北信越は個人的に初観戦。プログラムは500円で関東の半額、ハーフタイムにはお菓子とお茶が配られる等至れり尽くせりの素晴らしい観戦環境だった。その小塚の母校を訪れた日に移籍後初ゴール、J1初ゴールを決めてくれたのは運命的なものを感じずにはいられない。






帝京長岡の試合を生で観たのは初めてだったけど、うまい選手が多いのに驚いた。もともとそういうチームだとは思っていたけど、その想像を遥かに超えていた。上から晴山岬、田中克幸、谷内田哲平の3人を筆頭に、最終ラインからテクニカルなドリブルで効果的に上がってくる4番、前線への飛び出し鋭い11番等本当にタレント揃い。ちょっとこれからも動向を追っていきたいチーム。


大観衆に選手たちの気持ちも昂ったのかいつもより少し前のめりだった印象を受けた。もどかしいくらいに前へパスを付けない前田も69分、76分といつもなら横にはたいてそうなシーンで前に付ける強気な姿勢を見せていた。それでいいと思ってるし、もうかれこれ1ヶ月以上ないビハインドのシチュエーションになった時でも存在感が発揮出来ると思ってる。さらにイサスタで発覚することとなった島川の「無駄なロングパスやめなさい問題」。そうだなと思うシーンがいくつかあるけど、間違いなくこれだと思うのは、小塚が村上主審とぶつかる直前のパスのことじゃないかな。高木の2枚引きつけパスが通って島川が前を向いて動き出せたところはチームとして「ハマった感」があったと思う。そこからいつも通りミドルパスを繋げていけば良かったと思うんだけど、島川は長めのパスを選択してミスとなった。まぁプレー自体はそんなに深刻なミスじゃないし、よくあることだと思うけど、コーチ陣と選手間でのやり取りを知れたことで、サポーター的には違った観点で試合を観られる、試合の評価、分析に深みを与えてくれるイサスタの存在って本当にデカいなと再認識した。たまに流れてくる練習の写真でもずっとスパイクを履いてないし、まだかかるんだろうなと思ってはいたけど、改めて正式に発表されるとつらいものがある。本人はもっとつらいだろうから生涯の伴侶とともにここを乗り越えてほしい。チーム状態がいい今だからこそ、J3からずっと引っ張ってきてくれたさんぺーと伊佐にJ1初ゴールを決めてほしいと願うサポーターは多いはず。人生は常に今から、待ってるぞ、伊佐耕平!


鳥栖は対戦してみてそこまでヤバそうな感じは受けなかったけど、数字だけを見ると危機的な状況。藤本の100倍の給料を受け取ってる選手が未だにたった1つのゴールですら取れていない上に、後半早々に交代。監督交代もまともに発表出来ないクラブの内情。まぁヤバいんだろうね。今までいい思いをしてきただろうし、いつ立場が逆転するか分からないわけだし同情する気持ちなんて微塵もないし、残留を争うライバルになるわけで叩けるうちに叩いておこう以外の気持ちは一切ない。ただ鳥栖のCROに就任したきっかけでその存在を知ったDOTAMAさんの試合後の動画はとても好きなので、彼のためにもたまには勝って違うパターンが見たい思いはある。


嬉しい思いがある反面、このままこのいい状態が続くわけはないという冷静な思いもある。リーグ戦のレギュラークラス以外の選手たちの台頭が絶対に必要な局面はやってくるはず。今では絶対的な選手になりつつある智輝も前田も去年の今頃は全く試合に絡めていなかったわけで、チャンスは必ず来ると信じて日々のトレーニングを頑張ってほしい。昇格の功労者の一人でもある馬場の移籍を示唆しているともとれるブログに象徴される通り、全員が報われるわけではないことは厳しくもあり、悲しくもあり。だからこそルヴァンのGS突破こそこのチームの状態を維持していくためにいま最も必要なことだと思ってる。それもリーグ戦のレギュラークラスの選手をポイントに配置するのではなく、ずっとルヴァンを戦ってきた選手たちで摑み取ることに大きな意味があると思ってる。8日の神戸戦はお客さんの数は鳥栖戦と比べて大幅に減るかもしれない。でもその一戦が持つ意味はチームにとって何ら変わりはない。一戦必勝。
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またもロティーナからゴール奪えず(9節セレッソ戦)

2019-04-28 01:52:34 | マッチレポート19'
公式戦3試合連続ドロー。試合後に胸に手を当てて冷静に気持ちを整理してみると複雑ではあるけど「悔しい」という気持ちが一番強いことに気付く。ガンバやセレッソがホームで明確に大分対策を実行してきて、それを崩し切れずにドローが続いた状況に対して「悔しい」という思いがこみ上げてきていること自体に驚きが隠せない。開幕前に抱えていた不安や迷いの段階は早々に飛び越えて、我がチームは次なるステージに足を踏み入れたとハッキリと言える。


「戦術都倉」以外には恐さは感じなかったから無失点は妥当と思う一方、押し込んだとはいえ決定機と呼べるほどのチャンスを作れなかったことも事実でスコアレスドローという結果はやっぱり妥当だったなと思う。そこに敵将があのロティーナだったということを加味するとなおさらにその色は強まる。しかしロティーナからゴールが奪えないね。


柿谷とソウザをベンチスタートで温存してきたのは先週の宮本監督と同様に後半勝負が狙いなのかと思っていたら、ソウザにいたっては結局最後まで使わなかったので、どうもそうではなかったらしい。今週配信されたタグマのインタビューでも讃岐の前監督である北野さんがセンターハーフで一番能力が高いと断言していたソウザ。今季のセレッソの試合でも抜群の存在感を示していたソウザを使わなっかたのはちょっと疑問だった。ガンバほどべったりと引くわけではなく、高くまでプレッシャーに来るには来るけど、奪う気・ハメる気まではないプレッシャーのため高木あたりに1人飛ばすミドルパスを出されるとたちまち撤退→引きこもりという流れを繰り返すため結局21人がセレッソ陣内でごちゃごちゃしてるという時間がとにかく長かった。岩政に「つまらない」と言われてしまっても「その通り」としか返せないような試合だった。


ただ岩政のように第三者から見れば「つまらない」試合だったかもしれないけど、当事者(大分サポーター)からするとそんなことはなくジリジリとしながらもどこかでこじ開けてやろうという緊張感の続く面白い試合だったと感じてる。9試合が終わってJ1でもそこそこやれるという実感を掴みつつあるタイミングでこの試合を監督やスタッフがどう評価しているのかという部分がとても気になる。目標はあくまでも残留だし、この結果は悪くないから例えこじ開けられない試合が続いたとしても今のまま続けようなのか、よりこじ開けられるように少しやり方を変えたり、手を入れていこうなのか、もちろん他にも評価の仕方はあるとは思うけど、どう考えているのかはとても気になる。個人的な思いとしてはこのままでいいと思っていて、今日の試合で言えば、調子が良さそうだったごっちゃんの投入をあと5分くらい早められればくらいしか思うところはなくて、今後も相手チームが施してくる大分対策が塩味の強い消極的な対策なのだとしたら、それをそのまま受け止めてあとは負けなければいいんじゃないかと思ってる。



思い返してみるとヤンマーに来たのは06年シーズン以来なので何と13年ぶり。13年前の試合はけっこう鮮明に覚えていて、確か中断明け1発目の試合で、さらに大久保がスペインから復帰してきた最初の試合だったはず。記憶が確かなら水曜日開催だったはずで、この日滋賀でお客さんとゴルフをやってその足でそのまま長居まで行ったんじゃなかったかな。注目の大久保は完全沈黙でこの頃ブレイクし始めていた司がシャペウ気味にライン際をドリブルで突破して強烈な一撃を決めて快勝した試合だったはず。それとスタジアムは隣のキンチョウだったけど、6年前にセレッソと対戦した時は今日と同じ4月27日開催。その試合もスコアレスドローだった。こんなこともあるんですな。



珍しくレフリーにしつこく食い下がっていた片野坂さん。確かに藤本が倒されたプレーにイエローが出なかったのはよく分からなかった。



最近はスタジアムで座る位置を決める時は、後半に大分の右サイドが近い方に座るようにしている。最後の最後までエネルギーを持ってユニットで攻め上がってくる大分の右サイドは文字通りストロングポイント。その迫力を感じたくて右サイドに近い位置に座るようにしてる。







大分ユース出身の大先輩へボトルを渡す。今日はマッチアップする回数も多かったけど、負けてなかったね。


08年にタイトルを獲り、本当にスター選手揃いだったあの時期に1枚しか持たないレプユニの背番号を28にしていたくらいに清武マニアの自分。このシーンが嬉しくないはずがない。チーム状態が良くない中で気は進まなかったかもしれないけど、挨拶に来てくれてありがとう、キヨ。



水沼に坊主頭をイジられていた高山。





試合前は公園内で開催されていた「肉フェス」へ。美味しかったんだけど、食べ物メインのイベントなのに砂埃が舞う場所で開催するのはナンセンス。


ということで2週続けて自走で大阪行ってきた。特に今週は宿泊なしの弾丸。10連休を警戒して金曜日の夜10時前には出発したのに、既に東名は25km渋滞。渋滞を抜けるとサービスエリアは仮眠する車であふれかえっていて、トイレ休憩すら出来ずに進むしかない状態。10連休の破壊力を10連休前夜にして知ることとなりました。たださすがに帰りは10連休初日の上りということでガラガラ。今日はゆっくり寝ます。
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