佐藤琢磨、インディカー・シリーズヘ

 琢磨の去就がようやく決まったけれど、結局F1のシートを見つけることはできなかった。モータースポーツの最高峰と云われるF1だが、かかる費用も最高峰。F1のシートを我が物とするためにはコース上の速さだけではなく、資金調達力が大きく物を云うのもまたF1。

 例えば郷秋<Gauche>が“Gauche Racing”の正ドライバーになるためには、少なくとも10億円程度の資金を提供してくれるスポンサー(企業を)連れて来る必要があると云う訳だ。スポンサーは提供した資金に見合うだけの大きさの企業のロゴタイプをマシンに描く事が許される。こうしてF1のマシンが「走る広告塔」になったのは1960年代のことである。

 チームは速さと経験(単なる経験年数ではなく、マシン開発能力やレース運びの上手さという意味である)そして持ち込める資金とを秤(はかり)にかけてドライバーを決める。琢磨の場合にはその速さと経験のポイントは高かったに違いないが、残念ながら持ち込める資金がライバルに及ばなかったということなのだろう。

 インディをはじめとするアメリカのモータースポーツはアメリカ製のクルマと同様、日本では余り人気がない。1945年の夏以降、あらゆる面でアメリカに追随するように郷秋<Gauche>には見える日本なのであるが、ことクルマに関しては、終戦直後を除いては「非アメリカ」的態度が貫かれている。どうしてなんだろうね。

 まっ、それはともかく2008年5月にシートを失って以来「浪人生活」を続けていた琢磨が再び「走る仕事」を得ることが出来たのはめでたい。超ポジティブな琢磨のことだから、インディできっと好成績を収めることが出来るだろうと大いに期待している。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、久しぶりに持っていった魚眼レンズで蕗の薹を撮ったもの。写り込んでしまった電柱をトリミングで切り落としたら、魚眼らしさが失せてしまった。魚眼は難しい難しい(^^;
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