ちょっと嬉しくも、やっぱり期待は外れた

 昨日7台もの新しいコンパクトカメラを発表したOLYMPUS(オリンパス)から、「本命」のE-PL1が今日、発表された。

 噂の通り、E-P1&2の廉価版。E-P1との最も大きな違いは筐体が金属製から樹脂製に変更されたことと、横幅が短縮され最大のライバルであるLUMIX GF1とほぼ同等の大きさとなったこと。GF1には有ってE-P1には無かったストロボが装着されのは大いに評価される。しかもGF1のコピーとは云わないが「高さ」を確保するために、写真を見る限りではちょっとしたギミックを持っているようである。

 もう一つ、かつ最も大きなE-P1との相違点は外付けEVF用の接点を持つこと。E-P1では使えずE-P2でようやく使えるようになった電子式ビューファインダーがE-PL1では使えるようになったのである。装着可能なのはE-P2と共用のEV-2である。画期的に良くなったと絶賛されることの多いEV-2だが、郷秋<Gauche>の評価は低い。しかし、使えるのと使えないのとの差は大きい。この点と下に記した価格とを勘案するとE-PL1は、現行のE-P1& E-P2の廉価版ではなく、E-P1に取って代わるモデルであると云ってまず間違いはないだろうね。

 E-PL1の「L」はLiteの「L」。実に真っ当なネーミングではある。しかし、お値段の方はそれ程ライトでもなく、Yodobashi.com価格はE-P1(ボディのみ)79,800円に対して1万円安の69,800円(ポイント還元前)であり、最大のライバルであるGF1の55,200円(同)の14,600円高であるが、発売から2~3ヶ月経てばその価格差は半分ほどに縮まることが予想されるので、興味を持たれた方は慌てず騒がず価格調査を続けることをお勧めしたい。

 もっとも、GF1にはないボディ内臓の「ゴミ落とし装置」「手振れ補正装置」が付いていること、冷蔵庫&洗濯機メーカーではなく、生粋のカメラメーカーが作った「本物のカメラ」である事を考えれば、現在の価格差も大きな問題となることはないだろう。

 オリンパスE-PL1の登場はちょっと嬉しニュースだったが、期待外れだったのはNikon(ニコン)。D900はおろか、大いに期待していた「数本」のレンズさえも発表される事はく、幾台かのCOOLPIXが発表されただけであった。ただ、Nikon RumorsにはThere will be more! と書かれているから、やっぱりもうしばらくは「大いに」期待しておくことにしよう。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、恩田の森の紅梅。一週間前に咲き出したばかりなのに、もう五分咲きかと思うほどの咲きっぷりです。
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