2月23日13時、ニコンが新製品を発表

 お恥ずかしいことに、今日もまた情報の逆輸入である。Nikon Rumors によれば、2月23日13:00から「ニコンがデジカメ新製品と国内販売戦略を発表」とのこと。Nikon Rumorsによればと書いたけれど、元ネタは実はこちらのページ

 しかし2月23日13時と云うのは微妙な日時だ。だって、カリフォルニア・アナハイムで開催されるPMA2010の2日目の夜だ。現地時間21日、つまりPMA2010開催初日にPMAで新しいカメラが発表され、それに遅れて日本時間23日13時に、国内販売戦略と共に国内発表されると云うことだろうか。いずれにしても「デジカメ新製品」がD900であることを期待しないではいられない郷秋<Gauche>であるぞ。
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アスペクト比6:6って、いったい

 OLYMPUS(オリンパス)E-PL1のカタログをもらって来た。別に買う予定はないけれど、E-P1&2とどこが同じでどこが違うのかを確認しておきたかったからである。

 一番大きな違いは、コストダウンの為に筐体(ボディ)が金属製からプラスチック製になったこと。同じくコストダウンの為にズームレンズキットに装着されるレンズのマウントがプラスチック製になったこと。レンズマウントのプラスチック化はカタログに直接は書かれていないが、ズームレンズ単体の説明に「レンズキットのものとは仕様の一部が異なります」と書かれている。これがマウントの材質変更を意味している。

 さて、そのカタログを見ていて気になったのが、「マルチアスペクト比」(ここで云うスペクト比は「画面アスペクト比」、つまり画面の縦横の比率のことである)。スペクト比と云う言葉を最近良く耳にするのは、これまでアスペクト比4:3(「:」は「対」の意味で読みは「たい」)のみであったTVの画面にハイビジョン用の16:9が登場したからである。新技術対応TVとして盛んに「アスペクト比16:9」がPRされた。

 ちなみに4:3のスペクト比はエジソンが自身の映写機で採用したフォーマットだと云われているが、それが今のTVやPCのモニタにも採用されていることになるが、ここからは話を写真に限定して進めよう。

 写真のスタンダードサイズとも云える35mmフィルムのサイズは35mm×24mm、つまりアスペクト比3:2である。このアスペクト比がDSLR(デジタル方式一眼レフ)にも引き継がれているので、多くのDSLRは3:2のアスペクト比となっている(オリンパス社製のDSLRが例外)。

 一方、コンパクトタイプのデジタルカメラの多くは先に書いたTVと同じ4:3のアスペクト比を採用している。何故このアスペクト比が採用されたのかについては郷秋<Gauche>の想像であるが、TVと同じ比率を採用したのではなく、プリントの「L版」により近い比率を採用しなのではないだろうか。

 一般的なL版のサイズは127mm×89mm、つまり4:2.8。これを切り良く4:3とした。つまり、印画紙(用紙)のサイズに合わせたイメージセンサーを採用したのではないかと云う想像である。しかしL版にプリントすると僅かだが上下が切れることから、今度は印画紙サイズをぴったりの4:3とした「DSC版」なども登場している。

 いささか寄り道し過ぎたようである。これからが今日の本題。DSLRは3:2、コンパクトタイプデジタルカメラが4:3のアスペクト比が採用している事が多いことは書いたとおりだが、最近は「マルチアスペクト比」と云って、16:9、4:3、3:2、6:6と、ユーザーの好みに合わせてスペクト比を幾通りかに設定できるカメラが登場してきている。E-P1, 2 & L1がまさにそうなのだが、そのカタログに書いてあるアスペクト比が「16:9、4:3、3:2、6:6」。

 問題は「6:6」。分数ではないけれど、これは普通「約分」しないか? つまりだ、「6:6」ではなく「1:1」と書くべきなのだ。6:6はつまり1:1と同じで、縦と横の比率が同じ正方形を意味している。どう考えても1:1と書くべきところを6:6と書くのには訳がある。

 「6:6」は「ロクロク」つまり6cm×6cmの真四角なフィルム1コマをユーザーにイメージさせるために使っているのである。「ロクロク」とは幅6cmのブローニー(「120」とも書かれるがこれはフィルム規格のコードナンバー)フィルムを使うカメラのうち、長さ6cm、つまり6cm×6cmを1コマとして使うフォーマットのことである。

 昔の二眼レフで良く使われたフォーマットであるが、高級中判カメラとして有名はハッセルブラッドもこの「ロクロク」フォーマットを使っていた。ハッセルブラッドはコマーシャル写真の世界で良く使われたが、カメラの位置(向き)を変えることなくトリミングによって縦長、横長どちらにでも対応出来るので有利だと云われた。と云うか、構造上90度傾けて使うのが困難だし、正方形だからその必要もない。

 この「ろくろく」が最近人気なのは、アスペクト比がどうであれ普通の写真がどれも長方形である中で、真四角のフォーマットが新鮮だからなんだろうな。それと同時に、まっ、「ニワトリとたまご」のような関係なのだが、真四角写真が撮れる、つまりマルチアスペクトが可能なカメラが登場してきたから。デジタルカメラの場合には電気的なコントロールよってどんなアスペクト比も簡単に設定出来るのである。

 と云うわけで、真四角写真は古い二眼レフやハッセルブラッド(あるいはゼンザブロニカ)を思い出させるクラシカルなフォーマット。だから「1:1」ではなく「6:6」と書かなければならないのである。まっ、どうでもいいようなことだけれど(^^;。

 ところで、4/3 Rumor に 「White Olympus E-P1 discontinued at BHphoto.」と云う記事が掲載されていた。E-PL1が登場したらE-P1は製造販売終了なんだろうなと思っていたけれど、案の定。ただし日本国内ではなく海外で一足早くその動きが出てきたようである。


 さて、今日の一枚は、もらって来たE-P1&2のカタログに載っていたような写真を果たして撮れるものかと試してみたもの。その道のプロが半日かけて撮ったものと、郷秋<Gauche>が自分のデスクの上で10分で撮ったものが同じだったら、プロの立つ瀬がなくなる。だから郷秋<Gauche>の写真はこの程度で良いとしておこう(^^;。

追記:カメラの写真を撮るとき(カメラを被写体にすると云う意味だ)にはネックストラップは勿論のこと、吊環(つりかん、ボディ側の取り付け金具とストラップの間に位置する金属で出来た三角の環)も外さないと美しくないのだが、上の写真はストラッ付いたままである。そもそもこの辺りからしていかにも素人臭い郷秋<Gauche>の「カメラ写真」である。
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