人と自然

人は自然の一部である
水と緑によって癒される

南飛騨の名刹「禅昌寺」

2006-12-30 | 歴史

 師走の初旬、南飛騨の名刹「禅昌寺」(下呂市萩原)を訪ねた。下呂で一泊したので少し早めに家を出て立ち寄る。私は過去に2回見学していますが、併設の「歴史資料館」は見ていなかったので、今回はゆっくり見学したかった。しかし、当日は休館日。残念。翌日、開館時間に合わせて出かけた。とても寒い日でした。入館時に写真撮影はOKといっていただきました。見学中、受付の女性が熱いお茶を館内にまで持ってきてくださいました。このような展示室内でのお茶の接待に預かったのは初めての体験である。1200余年の歴史を経て、今日なお法灯を伝えている臨済宗妙心寺派の名刹。それだけに貴重な古美術品、古書画も多く残されています。由緒によれば遠く平安の昔、高僧恵心僧都源信が草庵をいとなみ霊場を開いたことに始まり、北朝五代「後円融天皇」により勅願所とされ、さらに天文23年、「後奈良天皇」より10刹のご論旨を賜り勅願所とされ、幾多名僧知識を排出して宗の内外を問わず心の拠りどころとして広く信仰をあつめている。境内には勅使お手植えの銘木「ゆかりの梅」がいまなお往昔の香りをつたえている。

 雪舟筆「大達磨像」「八方にらみの達磨」ともいわれ、禅昌寺所蔵の古画、古美術中の逸品とされる。雪舟の名作中の一級の傑作とされている。

 

  山岡鉄舟筆の2点と観音堂「円通閣」の扁額(上)下は解説

勝海舟筆 

白隠禅師筆(上)解説(下)

 

 観音堂への通路上にかかっていた。名前はいま思い出せないが、時間を知らせるために木槌で叩く道具。「無常迅」と読める。叩いた跡が歴史の重さを感じさせます。

勅願所としてのご紋が輝いている。

山門(右側)に続く塀。

タラヨウ(多羅葉)の木

  古代インドではこの木の葉に竹筆等で経文を書いたとされる。(バイタラヨウと言われる木か?)葉が大きくて硬い。手の届く範囲の葉の裏にはさまざまな願いごとが書かれていた。訪れた人たちが書いたものだ。「よい人に恵まれますように」「○○大学に入学できますように」などだ。(モチノキ科の常緑高木)

 境内の裏には国指定の天然記念物「大杉」がある。(推定1250年、樹高45m、周囲12m)をはじめ1000年近い老杉の群落がある。歴史の重みを感じる。

 


阿弥陀ヶ滝と白山中宮長滝寺、長滝白山神社

2006-08-02 | 歴史

  阿弥陀ヶ滝は落差60メートル。迫力ある名瀑です。霊峰白山を源とする長良川の最上流にあり、白山開祖泰澄大師により発見されたというこの滝は、当初長滝と名づけられ、白山長滝神社の由緒とも言われます。白山登拝信者が拝み、身を清めた滝でもあります。(白鳥町)

 

 白山中宮長滝寺と長滝白山神社は同じ場所にあります。(白鳥町)明治維新の神仏分離令で分かれたが、いずれも古い歴史を誇る立派なたたずまいである。平安時代、「加賀馬場(ばんば)白山本宮」「越前馬場平泉寺」とともに「美濃馬場白山中宮長滝寺」として栄え、白山3馬場のひとつとして「美濃禅定道」の拠点として歴代朝廷や武士、豪族の信仰が厚く信徒は美濃、尾張、三河、駿河にまで広がり、この地に宗教文化の花が絢爛と咲き誇った。(解説より)

 「霊峰白山 滝宝殿」があり、「木造釈迦三尊像、「木造四天王立像」(いずれも国重要文化財)などが見られる。近くの道の駅に隣接して「白山文化博物館」があります。白山信仰にまつわるさまざまな展示をはじめ文化財展示、歴史民俗展示室、ふるさと生活展示室があって、見ごたえがありました。

「白山中宮長滝寺」できれいに咲いていた「古代はす」顔をつけて匂いをかぐこともできました。  

 ダイナランドスキー場に、この夏「ゆり園」がオープン。広いゲレンデの一部(広範囲)に びっしりと花が咲き競っていました。いまがちょうど見ごろです。

 

 


円空さん

2006-04-17 | 歴史

 関市円空館 関市池尻に円空資料館があります。館長さんに案内していただくことができました。円空さんはいまの羽島市の生まれといわれていますが、確証はないようです。親しみのある刻みの仏像を各地に残していますが、その数、12万体といわれています。12万体といっても一日に何体の仏像を刻んだのだろうと思うところですが、初期の仏像はどれも私たちになじみのものとは異なり、表面がなめらかなものでした。ということは一体の仏像を彫るに要した時間は相当なものであったと考えられます。小さな親指ほどの太さの仏像もたくさんあることは、そのなぞを解くヒントになるかもしれません。伊吹山中腹の岩屋で修行をしていたことなど、一般には知られてないことも多くあります。 関市池尻の地で白鳳時代から栄え、室町時代になくなったといわれる大伽藍「弥勒寺」の再興。近くの悠久の流れ、長良川畔に自ら入定した「円空入定塚」があります。いまでは円空学会があるということです。

 円空館前景。史跡弥勒寺跡を通り、孟宗竹の林を抜けたところ、いかにも静かなところにある。(開館時間 9時~16時30分  休館日 毎週月曜日・祝日の翌日  年末年始 12/29~1/3)

  館内は撮影禁止。14分程の円空さんに関するビデオを見せていただいた。

円空さん入定の地・案内

円空さん入定塚 

史跡、弥勒寺跡の表示 

 弥勒寺(経蔵跡)

弥勒寺(金堂跡)円空さんがお堂を立てて住んでいたあたりということです。 

孟宗竹 の林を進むと表示があります。少し登ります。

円空さんのお墓。円空さんにしてこのお墓ありといった感じです。

史跡、弥勒寺跡のすぐ前、現在の弥勒寺があります。立派なお寺です。

円空さん入定塚近くの長良川。サクラの名所でもあります。


大原 三千院

2005-12-16 | 歴史



大原 三千院(1)
 



大原 三千院(2)



大原 三千院(3)

 

大原 三千院(4)
  11月半ば、晩秋の日差しを浴びて大勢の人たちで賑わっていました。歴史と文化、人と人との心のつながり、あたたかさも感じることができました。