崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

華麗なトータルビュティ発表会、寂しい安徳帝正装参拝

2015年05月03日 05時18分25秒 | 旅行
大学のエレベーターの所の掲示板で知った、トータルビュティ学科の卒業制作発表会を見に行った。留学生の多い学年であり、世界の様々な国の文化や魅力をショーで表現したものであった。映像、音楽、ダンスも効果的ですばらしい。私は今回で6回目の観覧になる。中国、モンゴルと韓国からの3人の留学生の林、ドルバト、チェハラムの3人も同行した。今度のテーマはThe World、日本の伝統を生かした和、韓国の伝統結婚式、アメリカのハロウィン、中国の伝統文化を継承した現代のスタイル、イタリアのメンズファッションであり、すべてのヘア・メイクも素敵だった。まさに、美、ファッション、文化を表すものであった。もっと多くの市民に観に来てほしい。
 留学生たちと我が家でお茶の時間、ミミに大喜びで迎えられ、のどを潤して3時からの赤間神宮の安徳帝正装参拝を観に行った。毎年の観客の3分の1にも満たない、とても少ない。留学生たちを含む献花者も少ない。市長も登場しない。華麗なショーではなく、伝統的な祭りに戻った感じがした。今世界各地で行われる有名な祭りも実は小さな村や家などのものが大きく作り上げられてきたものである。それはホッブスバウムにより「伝統の創造」として知られている。今日は先帝祭の本番であるが、80%以上、雨という天気予報が出ている。室内の小規模な儀式になりそうである。少子高齢化により華麗な見世物が伝統的な粗末な祭りへ戻る傾向になっていくようである。伝統に戻ることは懐かしく、また寂しいことである。