崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「握手を禁ずる」

2009年05月07日 05時24分08秒 | エッセイ
 私が通う教会に新しく牧師が新任して握手が増えて和気あいあいの雰囲気になった。韓国に比べると日本では握手は普及されていないようであり、政治家専用のようなものである。西洋では握手に加えて、キスやハーグなどもっと接触する挨拶が一般化されているところが多い。
 いまメキシコ発症のインフルエンザが世界的に広がって恐れられている。インフルエンザの国際的インフルエンス(影響)で病気の国際化の時代を象徴する。これは一般的に国際化に肯定的なイメージだけが強調されているがその否定的な現象の象徴であろう。私自身も国際化に乗って各種会議や調査などにも参加したが国際的な詐欺者にひっかり、大きく損したこともあった。
 メキシコ政府が国民にキスやハーグなど接触する挨拶を自制するようにした。他国では発症国への旅行を自制するようにしている。これから遠くから手を振る「天皇式挨拶」が流行するかも知れないと言いたくなる。何があっても温かい挨拶を交わすことを忘れないようにしてほしい。