崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「連休」を「連勤」

2009年05月06日 06時00分30秒 | エッセイ
 大型連休が今日まで続く。憲法記念、子どもの日などが重なって連休になっている。私は「連休」を「連勤」にしているような日々である。これを聞くと私がまじめ過ぎに思われがちであるが、実はそうではない。大学に来ている学生からもなぜ休み中なのに学校に来ているかと逆質問された。嬉しくて「遊びに来た」と言った。私にとってコンピューターや印刷機などは遊び道具であるとも付け加えた。研究室の廊下には花を生けた。私が花を生けるのをみた理事長は私に「生け花を教えてみたら」という。真面目な冗談であろう。
 広島大学を定年した時は学問はもうしないつもりで大分本を処分したが、私はほかにする趣味もなく、本を読んで文章を書くことを続けている。仕事を遊びのように楽しく思うのはヴェーバーのように仕事は神からいただいた「召命」だといった人には神聖なものを侮辱することになるかもしれない。先日ある小さい喫茶店に絵の展示を鑑賞するためにたずねて行ってみた。喫茶店の雰囲気がとてもいいので私は主人に「趣味でやっているようですね」とつい冗談のつもりで言ったら、彼は人の職業を趣味とは失礼だと怒ったので気まずくなってしまった。私のこのような心を理解してくれない所には二度と行かないと私は今も怒っている。